iTeroスキャニング
iTeroは、インビザラインの最先端の歯型をとる方法です。
2014年8月5日~ 本郷さくら矯正歯科に、日本初導入されました。
尾島院長は3年前から、研修先のドイツのDr.SchuppのクリニックにてiTeroを含めたインビザライン矯正の研修を行っていました。
また、尾島院長自身も iTero光学スキャンを3年前に行い、インビザラインで矯正を行い、先日矯正治療が終了したばかりです。
当院でインビザライン矯正治療を終了され、iTero element を体験された方のインタビューを1分動画にまとめました。
iTeroスキャニング 導入によるインビザライン矯正の進化
インビザライン と iTeroスキャニング の関係とは?
インビザラインを成功させるために重要なことは、精密な歯型のデータをとることです。
精密な歯型をデータ化することで、iTeroスキャニングはより精密で確実なアライナー(マウスピース)を作製するために有効です。
スマイルイノベーション矯正歯科の「iTeroスキャニング」4つのポイント
より精密で正確なインビザライン・アライナー(マウスピース)をご提供いたします。
1.精密性・正確性:デジタルデータは変形することなく正確です
- 最も精密な歯型をとることができます。(図1)
- デジタルデータのため、変形することがありません。
- より精密なマウスピースが作製できます。
2.快適:作業は患者様にとって快適に行われます
- 従来の粘度のような歯型の材料は使用しません。(図2)
- 嘔吐反射が起きにくい方法です。
- 長時間静止する必要がありません。
- スキャニング中も呼吸ができます。
- 不快な味はしません。
- 口が開きにくい方も可能です。(図3)
3.安全:お子様から、歯の動揺が心配な方まで、適応可能です
- 放射線を使用していません。
- 従来のシリコン材料が、のどに流れ込んで誤嚥してしまうという心配も、スキャニングにはありません。お子様にも安全にご使用いただけます。
- スキャニングの先端は取り外し式で消毒済みなので清潔です。
4.速い:シミュレーションをより早くご確認いただけます
- スキャニング結果をすぐにその場で画面にて確認できます。(図4)
- そのため、再度来院していただいたり、模型の作り直しは必要ありません。
- データをすぐに送信するため、インビザラインのためのクリンチェック・シミュレーション®をより早くご確認いただけます。
(従来の約半分の期間に短縮されます。)
<スキャニングを行ってからインビザラインのためのシミュレーションの出来上がりの時間が短縮されます(図4)>
iTeroスキャニングとは
iTero スキャニングは、インビザライン治療計画に必要なコンピュータ・シミュレーションを作成するための「歯型の記録」をとるための光学スキャニングです。
欧米ではすでに3年以上前から導入されていました。
しかし、日本ではまだ、iTero スキャニングを使用したインビザライン治療は行われていませんでした。
(2014年8月4日現在)
口腔内を3D光学スキャニングを行い、そのデータをもとにコンピュータ画面上に歯型が記録されます。
iTero スキャニングのメリットは、何と言っても精度が高いことです。
インビザラインは製作されるアライナーの精度が、治療の鍵を握ります。そのアライナーを製作するために、治療の一番始めにすることが「歯型の記録」です。
従来、「歯型の記録」はシリコン印象という方法で行われていました。変形率の少ないシリコンの材料で、口腔内の歯型を採る方法です。シリコンが硬化するまでの時間、苦しい思いをする必要はなくなりました。
iTero スキャニングの先端は口腔内に入る大きさで、何カ所かに分けて撮影をすることができます。顎が疲れる心配や、嘔吐反射が起こる心配もありません。
iTero スキャニングで記録した歯型は、すぐにその場で確認することができます。口腔内の状態が、すぐに3D画面上で見られるようになったのです。
3年前からドイツのクリニックではiTeroがすでに導入されていました。
シリコン印象(従来の歯型)と iTeroスキャニングの違い
従来、インビザライン矯正開始時に行っていたシリコン印象は、iTero スキャニングが導入される以前は、最も精度の高い歯型の記録方法でした。
しかし、歯型をとるドクターの技量の差や、歯型をとる際の苦しい時間、そしてインビザラインを製作するためにアメリカへ輸送するという作業の手間がありました。
シリコン印象とiTero スキャニングの精密度の比較はこの写真をみても明らかです。
記録された歯型を元にインビザライン・アライナー(マウスピース)は製作されますので、歯型の精度はとても重要になります。
シリコン印象では、嘔吐反射がある方、口が開きづらい方にとっては、特に大変な作業でした。
iTero スキャニングでは、口を休めながら作業ができることや、歯に直接触れないで歯型を記録できることから、お子様から、歯の揺れが心配な方まで、幅広くお使いいただけます。
シリコン印象は、トレーをアメリカのコスタリカにあるインビザラインの製作工場へ輸送する必要がありました。歯型をお採りした日から、コンピュータ・シミュレーションが作製されるまでは、約3週間~4週間程かかっていました。
iTero スキャニングでとった記録は、輸送する必要がありません。全てがデジタル管理されますので、データはその場でアメリカに送られ、シミュレーションが出来上がるまでは約3~5日です。そのため、従来1か月程かかっていたインビザライン開始までの時間も短縮されます。
iTero スキャニングの費用
多くの患者様に iTero スキャニングを使用してのインビザライン治療を受けてもらいたいという尾島院長の思いもあり、iTero スキャニングを使用する場合も従来のインビザラインの費用のままご提供させていただきます。
iTero スキャニング 治療の流れ
Step1 スキャニング(歯型)
上下の歯型を iTero スキャニングを使用して記録していきます。
↓Step2 コンピュータ画面で歯型を確認
スキャニングを行ったその場で、歯型を3Dで確認いただけます。 歯型の記録不足もその場で確認できるため、再度スキャンをする必要はありません。
↓Step3 クリンチェック・シミュレーション
約3~5日でインビザラインのための治療計画のシミュレーションが出来上がります。何パターンか、治療計画を作成します。
↓Step4 インビザライン・アライナーの到着
インビザラインの治療計画の基づいて製作されたインビザライン・アライナー(マウスピース)が、アメリカのコスタリカの工場から日本に輸送されます。本郷さくら矯正歯科の届いたら、患者様へご連絡します。ご都合のよろしい日時に来院してください。
従来、Step 1 から Step 4 までは、約4~5週間かかっていました。iTero スキャニングの導入によって、その期間は約半分になります。
そのスピードは、iTero がなくてはできません。
当院の尾島院長がiTeroスキャニングをおすすめする理由
院長の尾島先生は、ドイツのDr.Schupp に2011年からインビザラインの研修を受けています。
Dr.Schupp のクリニックでは 2011年末に、iTero が導入されました。すぐに尾島先生は iTeroを使用してのインビザライン矯正をドイツのクリニックで受けることを決めました。
その時の研修期間はドイツ滞在4日というスケジュール。
ドイツ到着初日に iTero スキャニングをしてもらい、「インビザラインのためのシミュレーションは滞在中には間に合わないだろうな~」と思いつつ、研修を続けていました。すると、研修の最終日、もうすでに尾島先生のインビザラインのためのシミュレーションが出来上がっていたそうです。その時の感動を、尾島先生は今でもよくお話しています。
患者様にとって、歯型をとってからインビザラインのアライナー(マウスピース)が届くまでの時間は短ければ短い程嬉しいはずです。スピードのメリットだけでも、iTero を早く本郷さくら矯正歯科で導入したい、という思いは強かったといいます。
尾島先生のインビザラインが日本に届きました。シリコン印象で製作されるインビザライン・アライナーに比べて、そのフィット感に驚いたといいます。その後、尾島先生のアライナーは少しのずれもなく、治療が終了しました。
尾島先生が考えるこれからの矯正治療は、「Digital Dentistry」です。
デジタルに勝る正確性は、ないと考えます。より、精密で正確なインビザライン治療をご提供するために、iTero はなくてはならないものです。
2014年のドイツでのiTero研修風景。本郷さくら矯正歯科で導入したiTeroモデルはさらに小型化され、口も疲れにくいです。
スタッフの研修風景
世界における iTero スキャニング
世界で最も広く読まれている矯正治療の学会誌(JCO: Journal of Clinical Orthodontics) の2014年6月号に、「矯正治療のための口腔内スキャニング」に関する内容が掲載されています。
その中でiTeroスキャニングも掲載されています。