インビザライン矯正治療の治療の流れ

インビザライン矯正治療を始めたい!という患者様向けに治療の流れをご説明します

1. 矯正相談 / 初診カウンセリング

基本的にはクリニックに御来院していただきご相談していただくことをお勧めします。スマイルイノベーション矯正歯科では、初診に3つの資料を撮らせていただきます。

・口腔内写真
・顔写真
・レントゲン写真(ご希望の場合)

その他
・CT撮影(オプション)
・顎関節診査(必要な場合)

これらの資料を元に、当院でどのように治療を行うことができるかについてご説明させていただきます。
担当の矯正トリートメントコーディネーターがおりますので、先生に直接聞きにくいことや、費用面についてもお気軽に聞いていただけます。

・矯正治療が必要なのかどうか?
・マウスピース矯正で治療が可能なのかどうか?
・どのような治療方針になるか?抜歯が必要なのかどうか?
・親知らずはどうすればいいのか?
・治療にかかる費用 / 治療期間

これらについてドクターとトリートメントコーディネーターからご説明させていただきます。ただしここではあくまで精密検査前の、おおよその治療プランと費用の説明になります。

2. 矯正治療のための精密検査

追加で資料を撮らせていただきます。

・口腔内スキャニング(iTero)
・歯周検査 / う蝕診査(クリーニング含む)
・CT撮影
・口の動きの動画撮影
・顎関節診査
・レントゲン撮影(セファロ撮影)
・MRI撮影(必要な方のみ撮影を依頼させていただきます)

精密検査の時間は60分程度になり、前後のご説明を合わせて90分程度予定していただければと考えております。

3. クリンチェックによる、治療計画のご説明(ご希望の場合)

精密検査から2〜4週間後、治療計画が出来上がります。治療計画が作成される時間は患者様によって異なります。抜歯するプランと抜歯しないプランを作成したり、他にも何プランが作成する場合には時間がかかります。

クリンチェックというソフトウェアを使用して、インビザライン社とドクター間で何回もやり取りをして治療計画を作成します。
シミュレーションを患者様にご説明させていただきます。

*治療計画をドクターにお任せいただく場合はこのご説明は、インビザラインスタート時に同時にさせていただきます。

4. インビザラインスタート

治療計画が決定してから約2週間後、インビザラインのマウスピースが海外の工場から当院に到着してからご予約となります。

ついに1枚目のインビザラインを装着する日になります。

・マウスピースの着脱練習
・インビザラインの進め方の説明(スタートブック冊子を使いながら)
・装着した状態の口腔内写真撮影
・OrthoComm(オルソコム)アプリの登録(ご希望の場合)
・アライナー交換スケジュールのメール登録
・次回のご予約

となりますので、30〜40分程度の診療時間となります。

OrthoComm (オルソコム)

スマイルイノベーション矯正歯科の専用アプリをご用意しています。
患者様のスマートフォンと同期して、今までの写真、レントゲン、アライナー交換カレンダー、コンプライアンスなどをアプリ上で確認していただけます。
お子様のインビザライン治療の場合は、ご家族のスマートフォンにアプリを入れていただければ、通院に一緒に御来院しなくてもクリニックで撮影したお写真を確認していただけます。

5. 定期チェック

インビザライン矯正がスタートしたら、まずは1ヶ月ご使用していただきます。
通常は7日に1回マウスピースをご自宅で交換していただきます。
交換の際には通院は必要ありません。ご自宅でマウスピースの番号順に進めていただきます。

通院間隔は患者様の状態によって異なります。矯正治療開始してすぐは、歯の動きの状態を確認したいので短い間隔(1ヶ月ごと)で御来院していただくことが多いです。

6. アタッチメント装着

アタッチメントとは、歯の表面に樹脂の突起を装着します。インビザライン矯正の場合はほとんどの患者様で必要になります。

当院ではアタッチメントの装着は、1枚目からではなく、1ヶ月後から装着することが多いです。1枚目から装着すると、取り外しがとても大変だったりします。そのため途中から装着させていただくことが多いです。

アタッチメントを装着する診療時間は10分程度です。
前後のご説明を含めて20〜30分程度の予定を見てください。

アタッチメントを装着する前には歯の表面をクリーニングします。
表面をツルツルにしてから、専用のボンドを使ってアタッチメントを装着します。アタッチメントの色は白いので、目立ちません。
装着後には形態を磨きます。

アタッチメントについては、また別のブログでも解説させていただきますね。

7. IPR(ディスキング)

IPRとは、歯と歯の間を研磨して隙間を作ることを言います。IPRは、インビザライン矯正治療ではよく行われます。IPRを行うタイミングは患者様の歯並びの状態や治療計画によって異なりますが、治療の後半でよく行われます。

歯並びが良くなってくると、歯と歯の間の歯肉側にはブラックトライアングルという隙間ができる場合があります。その隙間をできるだけ埋めるためにIPRをしてより隙間を埋めたり、上下の正中を細かく微調整する時にはIPRが必要な場合があります。

当院で行うIPRは、0.2〜0.4mm 程度です。1箇所がそのくらいですので、それぞれの歯にとってはその半分と考えてください。歯に影響しにくい範囲で行っていきます。クリニックによっては、0.5mm〜1.0mm くらいIPRを設定する場合もあるようですが、当院では天然歯(神経が生きている歯)の場合はIPR をそこまで多く行いません。被せ物や神経がない歯の場合は、歯を削っても問題がありませんので多めに設定する場合があります。

IPRは基本的に痛みがありませんのでご安心くださいね。

8. 矯正用ゴムかけ(エラスティック)

インビザライン矯正治療の途中には、矯正用のゴム(エラスティック)をかける場合があります。これは、歯の表面にボタンまたはフックを装着して、ゴムをご自身でかけていただく方法になります。

色々な目的でゴムを使用することがあり、使用が必要かどうかは歯の状況によって異なります。当院では半分くらいの方がインビザライン矯正治療でゴム掛けを使用していただいてます。

ゴムかけのタイミングは治療によって異なります。必要な場合はドクターからタイミングについてご説明させていただきます。

ゴムのサイズは何種類かあります。ご自身でかけていただくのですが、そこまで難しくありません。慣れれば鏡を使わなくてもゴムをかけられるようになります。ゴムは毎日交換していただきます。そのため、最初のタイミングで袋でお渡しします。

9. リファインメント / 再スキャニング(口腔内スキャン)

ある程度治療が進んだ時に、再度歯型を撮らせていただくことがあります。
これをリファインメントと言います。

当院では、お一人の患者様のインビザライン矯正治療で4回以上歯型を撮らせていただくことも多いです。まだマウスピースが残っているのに、なぜ歯型をまた撮るの?と思うかもしれませんが、これがより綺麗に仕上げてクオリティを上げるために重要になります。

治療が一番初めに立てた治療計画通りに進んでいるか?を確認するためにも歯型を取ることがありますし、万が一治療にズレが生じている場合、早めに軌道修正ができるように診療を心がけています。

マウスピースがはまっていて、順調に進んでいるように患者様が考えていても、細かい部分を見逃しません。そのため、やはり定期的な診療がとても重要と考えています。

10. 治療の仕上げ、微調整

さて、治療が進んで最終の仕上がりについて、チェックしていきましょう。

矯正治療だけでは治せないものに、以下のものがあります。
・歯肉のライン
・歯の形態、大きさのバランス
・被せ物の形態
・口の開き方、笑い方
・歯の色、歯肉の色

などです。他にも矯正治療だけでは治せないものには骨格的な問題も含まれます。

先ほど挙げた、歯の形態や色については、最終的に形態修正やホワイトニングが必要になる場合があります。これらについては別途費用が必要になったり、専門のクリニックをご紹介させていただく場合があります。歯肉のラインについても歯肉形成をして整えたりすることができる場合もあります。

どのように仕上げるかどうかは、その時にドクターと相談していただけますのでご安心ください。

11. 保定、リテーナー

矯正治療では、ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも必ず保定期間が必要になります。どの装置で矯正治療をしたら歯並びが戻りやすいとか、そういうことはありません。その装置で矯正治療をしても歯が戻る可能性はあります。

特に、矯正治療を行っていた期間と同じ期間は歯が戻りやすい時期です。

2年間歯を動かしていた場合は、治療が完了してから2年間は油断禁物です。

当院では保定はマウスピースで行っていきます。

インビザライン矯正中は20時間マウスピースを使用しますが、保定期間では、15時間、12時間、10時間、夜間のみ、というように、徐々に使用時間を減らしてマウスピースを使用していただきます。

できるだけ長い期間、使用していただた方が後戻りしにくいです。
同時に、後戻りする原因についても考えていきましょう。

・親知らずが残っている
・古い被せ物がそのまま残っている(ちゃんと噛めていない)
・舌癖などの癖が残っている

これらは後戻りの原因としてよく挙げられる問題です。
マウスピースをずっとしていても、これらの問題が残っていると歯がずれやすいので、原因と向き合うのも重要なことです。

一緒に頑張っていきましょう。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

「どこの歯科医院で矯正治療をしても結果は同じじゃないの?」というご質問にお答えします

皆さんごきげんよう、尾島です。今日は患者様向けにお話し致します。

最後まで見ていただくと矯正相談に行く前にどこの矯正歯科医院に行ったらいいのかなとか矯正相談をした時により細かく聞けるかもしれないですね。なのでぜひ最後までご覧ください。

ご質問内容 ▶️
矯正はいろんな病院があると思うんですけども、値段とかもいっぱい違って「どこの歯科医院で矯正治療をしても結果は同じじゃないの?」って思うのですが、何が歯科医院によって違うのか?を知りたいです

矯正治療はどこの医院でも同じなんじゃないですか?特にインビザラインとかは、マウスピースを交換するだけだし、どこで作ってもらっても同じ結果になるんじゃないか?ということですね。

結論からお伝えすると「歯科医院によって矯正治療の結果は全く異なります!」ということになります。
これを知っておいていただくのはとても重要です!

まず大きく違うのは「技術力」だと思うんですよ。

僕たちのスマイルイノベーション矯正歯科はインビザライン矯正治療を2006年から始めて18年ぐらいさせていただいているのね。日本にインビザラインが入ってきて始まったのが2006年なので、ちょうど我々は1期生となります。
日本でも早くからインビザライン矯正を行なってきたというわけです。

現在は、嬉しいことに、もう矯正治療が終わってから10〜13年15年という方も増えてきていて、保定のチェックで通っていただいている方もいらっしゃいます。

僕たちのチームはですね、ドクターの僕たちも海外の学会に行って勉強したりしますけどスタッフさんも一緒に勉強しに海外の学会に行ったりとかね。最新の知見を知ってもらって 今こういう事をやってるんだよっていう事を学んでもらっています。それと僕たちの勉強会、先生方にお伝えする勉強会というの開催してるので先生方にインビザラインの知見を教えて お伝えする事によってその先生が患者さんを助けていただくっていうね。プラスの循環になってくれたらいいなという事をしています。

これらの技術力、経験値について、技術料を設定させていただいています。

インビザラインでできる?できない?も歯科医院によって異なります

他の歯科医院では「あなたの歯並びはインビザライン矯正では治せない」と言われてしまった場合でも、当院では対応できる難しい歯並びもあります。例えば抜歯が必要な症例だったり、大臼歯のコントロールだったりとかね。

ちなみにインビザラインの論文、アライナー矯正の論文は海外の論文たぶん十何本出してると思うので、多分一番国内では出版、論文を出しているのが一番多いんじゃないかなと考えてます。

インビザライン矯正のための最新の機器

「海外に何で行くのか?」と聞かれることがあります。これについては、日本ってやっぱり医療においては一番ちょっと遅いんですね。遅いというか慎重と言いますか、、

それはね コロナの時にすごく分かったと思うんですよ。コロナのワクチンを自分の国で作れなかったりとかね。

あと輸入するのは待たなきゃいけなかったり、色々な問題もあるんですけど早ければ良いというわけでもないのもあるんだけどね。

ただ中々新しい物という物を積極的にすぐ使えるという環境ではないので元々東洋医学じゃないですか日本というのはね。西洋の杉田玄白さんがターヘルアナトミアといって解体新書というのを作って学ぶという西洋から学ぶという流れがずっとあるんですけど明治時代からね。なのでアメリカだったらヨーロッパの最新の治療技術だったりマウスピース矯正治療の知見を入れて我々は患者様の治療をさせていただいていると。最新の治療でいうとマウスピースの素材がどんどん新しいのになったりとかね。

アタッチメントを減らすことができたりとか、そういうものもあるんですけど。そういうのは多分 まだ日本で当院でしかできないのかなとか、当院から配信していったりするのかなというところもありますので、そういう所もうちの医院が他の医院さんと違う所の一つなのかもしれません。

でもね一番はね、僕は人だと思ってるんですね。

うちの先生だったり うちのスタッフさんあとうちの患者様達。うちの患者様たちはもう長くからずっとうちの治療を昔からインビザラインがまだあまり知られていない時からうちで治療したいという風に来ていただいている患者様が非常に多くいっぱいいらっしゃいまして今その患者さんのご友人だったりご家族だったりね。そういうご紹介の方もとても増えてきているんですけども凄く嬉しいことです。

マウスピース矯正治療に特化してるのでマウスピース矯正治療においてはうちの治療 というのは非常に高いレベルなんじゃないかな。世界の先生方からも評価をいただいているので、と自負しておりますのでそういう所が他の医院さんと違う所なのかなという風に考えています。

今はスマイルイノベーション矯正歯科は ワイヤー矯正治療を取り扱っていなくて、100%マウスピース矯正治療のクリニックです。最近はそういうクリニックも少しずつ出てきているのかもしれないんですが、昔とか全くなくて2010年に僕がシュープ先生というドイツの僕の師匠の所に行った時に、そういうクリニックがあるんだと思ってそれを日本でも出来たら良いなというのでずっと形にしていくのをしていたわけですね。なので我々のクリニックでは他の医院さんではマウスピース矯正では中々難しいと言われた噛み合わせのことだったりとか、抜歯治療だったりとか、あと外科的矯正のアプローチだったりとかね。そういうのも含めて治療させていただいていますので、歯並びでマウスピース矯正で治療したいなと思う方はぜひ一度お越しいただけると嬉しいです。僕の もしくはうちのスタッフさんのカウンセリングを受けて患者様のお悩みがもしかしてちょっと楽になるかもしれませんのでぜひ1度来ていただけたら嬉しいと考えてます。

他の病院で「マウスピースでは治療が難しい」って言われた場合でも諦めずに別の病院に行ってみた方がいいんですか?

マウスピースで難しいという風にお話があった時にね考えなきゃいけないのは3つあって、一つはその先生がマウスピース矯正治療よりもマルチブラケット ワイヤー矯正が得意なのかもしれない。なので その先生の得意不得意ってあるでしょう。それってその先生が悪いわけじゃないんですよ。例えば僕はこちらの方が得意だ。それが得意なので僕はこちらの方をお勧めしますよというお話をされたのかもしれないよね。なので一つ考えるのはその先生の得意分野かどうかという事。

2つ目は患者さんがあなたはマウスピース矯正じゃない方が良いですよっていうふうに先生が判断する時もあるのよ。どういう時かというと例えばですよ。

混合歯列期といってどんどん歯がどんどん生えてくる時。その時ってマウスピースって被せちゃうから噛み合わせを生える方向を押さえちゃうんで今始めちゃったら歯が生えてくると止めちゃうよ。うちのクリニックでもまだアライナーやらない方が良いよって時あるよね。そういう時 タイミングがちょっと違うとかね。あと うちでも最近多いんですけど来月からアメリカへ行きますんでお願いします みたいな感じで帰ってきてからの方が良いんじゃないとかあと向こうでした方が良いんじゃないみたいな。だから「マウスピース矯正で難しい」んじゃなくて今のタイミングは難しいなのかもしれないし例えばお腹に赤ちゃんがいたりするとレントゲンとれないとかね。そういうのもあったりするから一概に患者様が「いや ちょっと前の所で難しいと言われたんですけど」その難しいがちょっと色々な意味があるのかもしれないし最後がマウスピース矯正治療の治験がない先生だったりとかね。

アライナー矯正治療ってどのぐらい動くのかな?というふうに思われる先生がまだ多いんですよ 日本では。それは悪いわけじゃないんですよ。何でかというと 大学病院でもマウスピースの勉強をしないし学生の時も学ばないでしょう。国家試験 歯医者さんの国家試験でもマウスピース矯正治療試験出ないでしょう。国家試験の問題にマウスピース矯正のテストはないんだから。だから今 日本で認められている歯科医師法の中でマウスピース正治療の知見というのは卒業した先生が自分で学びたい人だけ学んでいるんですよ。

なので全部の歯医者さんが標準レベルで知っておいてくださいという基礎的な知識の中にはないんです。

その先の話なわけだからマウスピース矯正治療というのはあと20〜30年したらまた変わっていくのかもしれないしそうなってくれたらいいなと思って頑張って論文書いたり色々していますけど今の段階ではそうなのでなのでとにかくね。他の医院さんで悪意があるない関係なくね。ちょっと難しいかもしれないねと言われた時に「そうか ちょっと聞いてみるか」みたいな感じでお越し頂くのは全然アリなんじゃないかというふうに考えてます。

それをずっとしてますからね。昔からね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは皆さんごきげんよう、またね。

こちらの内容を動画でもご覧いただけます↓

インビザライン矯正治療の進め方のポイントについてお話しします

皆さんごきげんよう 尾島です
今回は、矯正歯科医院でのインビザライン矯正治療の進め方のポイントについてお話ししていきます。

インビザライン矯正治療の進め方のポイント

歯並びにお悩みの方や、マウスピース矯正をしたいなと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

インビザライン矯正は、ずっと同じマウスピースで矯正治療をするわけではありません。患者様が自分でマウスピースを交換していきます。

従来のワイヤー矯正は、矯正歯科医院に行った時にワイヤー装置を調整する必要がありました。針金を切ったりとか、ゴムを外してワイヤーを外してお掃除してまた新しいワイヤーをつけるというようなことをします。

インビザラインの場合は(前回のブログでお話しさせていただいた)0.25mm だけ動くマウスピースを、患者様がご自身で新しく順番に交換して徐々に歯を動かしていくんですね。じゃあ、この交換日数はどうするのかというと、だいたい10日とか場合によっては14日、2週間だったり、もしくは先生の指示によって7日だったり、5日だったり、3日だったり、交換日数は治療計画を作っている先生によってそれぞれの指示があります。決められた日数ごとに患者様がマウスピースを交換していくわけですね。

なので、まずこのマウスピースの交換は自分でするというのが重要です。
今までは病院に行かないとダメでしたよね。だけれども自分で変えていく。そうすると、何か自分が動かしたっていうなんかね、喜びがあるんですよ。

昔、塾で勉強したりするドリルやるでしょう。今日のドリルとかね。
こんなにやったんだみたいな感じの達成感というわけです。
病院に行ってギューじゃなくて、自分で先生に言われて分かりました、じゃあやりますって感じで交換していく共に治していこうみたいなそういう喜びがあるわけです。

枚数が進むとそれだけ歯が動きますので、それも自分自身で動かしている感覚もあるので、枚数が進んでいくと嬉しいんですよ。僕もインビザラインやりましたけど「おっもう25枚目まできたんだ!」とかね。だからレベルを上げていく感じ、それも面白いんじゃないかなと。なので自分で交換していくと。

インビザライン矯正は歯科医院に通院しなくても大丈夫なの?

通院は必要です。どのような矯正方法でも、矯正治療は途中経過がとても重要です。どんなに良い分析ができて、良い治療計画を作っても、本当にその治療計画通りに動いているのか、安全に動いているのか?と確認する必要がありますし、万が一予定と異なる場合は、軌道修正が必要です。
軌道修正が早い時期であればあるほど、安全ですし、時間ロスに繋がるので結果的には総合的な治療期間の短縮にもなります。

1ヶ月に1回とか、2ヶ月に1回とか、先生が次回、いつぐらいに来てくださいっていうのを指定していただけますので、その時に行って歯がしっかり動いているかどうかをちゃんと確認しながら治療を進めていく必要があります。

マウスピースを全部お渡しして、さよならバイバイじゃなくて、ちゃんとステップステップを踏んでいくわけですね。

 

インビザライン矯正の通院ではどんなことを確認するの?

  • マウスピースの適合具合

インビザライン矯正の場合、確認したいことは「マウスピースがぴったり適合しているか?」です。そのため、スマイルイノベーション矯正歯科では、インビザライン矯正の定期チェックの御来院時には使用しているマウスピースを必ず持ってきていただきます。

  • マウスピース交換のスケジュールが予定通りかどうか

マウスピースの交換スケジュールがずれていても問題ありません。予定とどのようにずれているのか確認させていただきます。スマイルイノベーション矯正歯科では、マウスピースの交換日に「交換メール」が届きますので、ほとんどの患者様が予定通りに交換して進めていただいていますが、中には装着時間が短かかったなどでスケジュールを延ばして使用される場合もあります。そのような場合、スケジュールの調整を行います。

  • コンプライアンスの確認

患者様には、決められた時間マウスピースを使っていただけていたか?を必ずお聞きしています。これは、使用時間によってインビザライン矯正の進行が大きく関わるからですが、もし守れなかったとしても怒ることは致しません。我々は患者様を応援する立場ですので、どうしたら使用時間を延ばすことができるか、などを一緒に考えていきます。

  • 歯や歯茎の健康状態の確認

診察時にはドクターが口腔内を診察させていただきます。それによって、歯や歯茎の状態を確認させていただきます。

インビザライン矯正の通院はどのくらいの頻度になりますか?

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正治療に比べると、比較的通院回数は少ない矯正方法といえます。ワイヤー矯正の場合は、2週間〜4週間くらいに1回でしょうか。ワイヤー矯正で長期間の分を一度に力をかける、ということはなかなかできません。通院しないと進まないため、1ヶ月以内には1回の通院頻度となります。

マウスピース矯正は、初めの数ヶ月、使用方法や歯の移動具合を確認させていただき、それを超えると2〜3ヶ月の頻度での通院になる場合もあります。

緊急対応が少ないのもマウスピース矯正の魅力です。「ワイヤーが刺さった」「金属の装置が外れた」というような緊急対応ですぐに通院が必要、、ということもマウスピース矯正では少ないです。

通院方法や治療の進め方は、矯正歯科医院や先生の考え方、患者様の状態によって異なりますので、担当の先生と相談してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

インビザライン矯正について徹底解説します②インビザラインで動かす歯の移動量はどのくらい?

皆さんごきげんよう、尾島です。
本日は、昨日の続きで『インビザライン矯正について徹底解説します』の中の、インビザラインで動かす歯の移動量についてお話します。

② インビザラインで動かす歯の移動量はどのくらい?

1枚の透明なマウスピースが歯をどれぐらい動かすのか?ということなんですね。

結論から言います。インビザライン矯正治療の場合、歯を動かすマウスピース、専門用語でいうとアライナー(Aligner)と言いますが、1枚のアライナーで移動する量は最大0.25mmとなっています。

1枚マウスピースを交換するごとに、0.25mm 歯を動かすわけですね。何だそんだけしか動かないのか?と。ダメだー!とね。もっと針金のでグーンとしっかりやりたい!ではなくて、この0.25mmというのがすごく重要なんです。

これは1mmの4分の1ですね。4枚で最大1mmです。1mmぐらいグーンと一気に動かした方がいいじゃんと思うじゃないですか。だけど歯というのは、歯の頭の部分を歯冠って言うんですけど、根っこの部分を歯根といってねで根っこの周りには骨があるんです。
この骨と歯根の間には空間があります。骨と歯根ってピタッとくっついてないんですよ。ちょっと空間があるんです。この空間には歯根膜というものが入っていて、歯根膜の入っている空間なので、歯根膜腔といいます。この空間が0.25mm なんです。約0.25ミリと言われています。

歯根膜は、常に一定の厚みになるように調整されます。

歯を動かそうとした時に、押している方向にある歯根膜はぐーっと歯が動いて押されて一時薄くなります。反対側は歯根膜腔が広がります。薄くなった方は、一定に厚みに戻りたいので、骨を吸収して空間を広げて、歯根膜が元に戻る、という流れで歯が動いていきます。

歯を思いっきり速く動かしたい気もしますが、この0.25mm ずつ動かすことで、無理なく痛み少なく歯をコントロールできますよっていうことなんですね。そこでさらに骨が吸収と添加というリモデリングを繰り返していくことで徐々に歯が動いていきます。なので1mm分を一気に移動させようとしても、0.25mmの空間しかないので、ただ圧が加わって、場合によっては歯が動かない、もしくはとても痛い経験をすることになります。『なんでインビザラインって痛くないの』って、そういう科学的な根拠をもとに作られているからなんですね。

やっぱり、1枚マウスピースを飛ばしたりすると、それだけ歯が一気に動くので痛みを感じたりします。

それから、この骨のリモデリングは、歯根膜が元の厚みに戻るためには約1週間くら必要です。そのため、インビザライン矯正のマウスピースは1週間ごとに交換できるのですね。1週間して歯根膜の厚みが0.25mmに戻れば、また次の歯の移動へ進めるというイメージです。

だからこの0.25mm、これが超重要なんですよ。

現在インビザライン矯正のマウスピースは、コンピュータ上で設計されて作製されています。コンピュータを使えば『0.25mm』という移動を計測することも簡単にできますよね。デジタルなので、たとえばもう少し移動量を少なくしたい場合などに『0.125mm』というのも設定できます。最大0.25mm の移動なので、歯をもっと細かく移動させたい場合や、あまり力をかけたくない歯、根の治療をしている歯とかですね、そいういう歯の場合には移動量を調整しています。

コンピュータを使って設計できるということは、すごく歯にとって安全だと言えますね!

では人間が、僕はすごく器用な方なんですけど、0.25mmワイヤーを曲げれるかと言われたら、なかなか難しいです。なかなか不可能じゃないですか。1ミリの4分の1ですからね。ワイヤーの場合は、デジタルではなくので、ある程度これくらい、という分量で先生がワイヤーを調整しています。移動する量は、はっきりはお伝えできません。おおよそこのくらい、というのは決まっていますが、歯によってはすごく動いていたり、動きが少なかったり、となるかもしれません。

インビザライン矯正の場合、1枚で移動する歯の移動量は0.25mm です。
なので痛みが少ないし、快適な矯正期間中が過ごせると僕は思っています。

これは科学的根拠があり、テクノロジーによってできるようになったことです。

皆さんの矯正治療が、快適に過ごせることを願っています!

それでは次回は【インビザライン矯正治療の進め方】をお話していきます。

またね!

インビザライン矯正治療について徹底的に解説します① インビザライン矯正とは?

皆さん、ごきげんよう尾島です。
本日はマウスピース矯正をしたいなと考えている患者様、もしくはすでにマウスピース矯正を始めている患者様向けのお話しを致します。

インビザライン矯正ってそもそも何ですか?

「インビザライン」というワードは、最近は結構耳にしますよね。昔は何か「何それ?インビ…?.」みたいなそんな感じだったと思うんです。僕も2006年の時からインビザラインをするようになったんですけど、日本でインビザライン矯正が始まったのは2006年なので、ちょうど2023年で17年目となります。

15年16年ぐらい経っているので、だいぶ浸透してきたと思っているんですけど、インビザラインというのは小耳にはするかもしれませんけれども、そもそもどんなものなの?と。

もしかすると、お子さんの世代の方がSNS などで「マウスピース矯正」「インビザライン矯正」などのワードをよく聞いていて知っているかもしれません。自分の歯並びの矯正治療だけではなく、これから自分のお子さんの歯並びについて、どんな矯正治療をしたらいいのか、そろそろ矯正治療をした方がいいかなと考え始めている方にもぜひ一度読んでいただければと思います。

今回の内容は、患者様向けです。歯科医師の先生たちで知らない人はいないんじゃないかと思うんですけれども、もし知らなかったらぜひ見て下さいね。

今回は何回かに分けて、トピックごとに解説していきます。
初回の本日は、総論からですね!インビザライン矯正治療について解説します。

① インビザライン矯正とはどんなもの?

インビザラインというのはまず、商品名です。

今、矯正治療には大きく分けて3つあります。表側のワイヤー矯正、裏側のワイヤー矯正、そしてマウスピース型の矯正装置です。

・表側のワイヤー矯正
・裏側のワイヤー矯正
・マウスピース型の矯正

インビザライン矯正というのは、いろいろな会社が出しているマウスピース型の矯正装置の中の一つの商品名です。

そもそもマウスピース矯正は、透明のマウスピースを使用します。そのため、矯正治療中でも装置が目立たない、薄いので滑舌に影響しにくい、移動による痛みが少ないなどの良い点があります。
透明のマウスピースを装着することで、歯を動かしていくんです。従来の針金と金属の装置をピタピタっとくっつけてグーッと動かしていく、いわゆる「ワイヤー矯正」とは大きく違います。透明のマウスピースの厚さは約0.5mmぐらいなんですけど、そのマウスピースを自分で取り外ししながら、歯を動かしていくシステムです。

矯正治療をする患者様にとって、何が良いかというと、矯正装置が目立たないというのは嬉しい点ですよね。装置が目立たないし薄いし、痛みがないんです。

矯正装置が目立たない透明のマウスピース型の装置です

今までの矯正治療は、金属のワイヤーや装置を使用していました。それを歯に強い接着剤で着けて、矯正治療期間の約2年間(お子さんの場合はさらに長い期間)装置を外すことができませんでした。
思春期のお子さんは、もちろん周りからの目も気にする年齢なので、装置が目立たないということはとても喜んでいただけます。

あと運動しているとかね。スポーツしている人とかって、ボールがゴーンとぶつかったりすると、矯正装置が入っている時に簡単に血が出ちゃったりとか、怪我してたりするんですね。ですけど、マウスピース矯正の場合はそもそもマウスピースが入っているので、ボールが当たったり、転んだりしても歯を守ってくれることになります。

僕は中学、高校はバスケットボール部でした。その時はワイヤー矯正しかなかったので、ワイヤー矯正をしていました。
バスケしている頃にワイヤー矯正していたので、ボールがぶつかったり、人と接触したりしたら口の中を怪我してしまうこともありました。
なので、今の時代はマウスピース矯正であればもっと自由にできるんじゃないかなと思います。

あとは音楽をやっていらっしゃる方とか、そういう人にもすごくマウスピース矯正はありがたいですね。金管楽器や木管楽器をしている方はわかると思いますが、楽器を吹く時にはワイヤー矯正が入っているとできないんです。なので、今までは諦めていた方が多いと聞きます。矯正治療か、もしくは音楽を少しお休みするか、ですね。ですが、マウスピース矯正であれば歯を動かしながら思いっきり自分のしたいことに集中できるんじゃないかなと思います。

マウスピース型矯正治療が痛みが少ないと言えるのはなぜ?

理由は2つあります。

1つ目は、装置自体の痛みです。ワイヤー矯正治療は、やっぱり見た目からして痛そうですよね?実際に痛いんです。表側のワイヤー矯正も、裏側のワイヤー矯正も、装置が口の中の粘膜や頬に引っかかったり、しゃべると舌に当たって切れてしまうということが多いです。
それでもみなさん頑張っていらっしゃると思います。僕も学生時代はワイヤー矯正治療をしていました。
装置をつけてから3日くらいは、通常の食事ができなかったことを覚えています。

ホワイトワックスといって、ワイヤーの尖っているところを保護する口の中用のワックスを、毎回先生にもらって、自分で保護していました。

マウスピース矯正は、そういう装置自体の痛みはほとんどありませんね。

初めてマウスピースを装着した数日はマウスピースの縁が引っかかって口内炎が出来たり、することはあるかもしれませんがほとんど聞きません。

新しい靴を履いたばかりの時は、靴擦れってできますよね。そんな感じです。

ですが、基本的には装置が入っていることで装置が当たって痛い、ということはほとんどないと思います。

痛みが少ないと言える 2つ目の理由は、歯の移動形式にあります。

矯正治療がなぜ痛いかと言うと、硬い骨の中を、歯が動いているからです。ですが、動き方にもワイヤー矯正とマウスピース矯正には違いがあります。

ワイヤー矯正は、矯正歯科医院でワイヤーを締めた日、最も歯が動きますので、数日ものすごく痛みを感じます。一気に力がかかる感じです。数日すると、だんだんと矯正の力が弱まってきて、完全に弱くなる頃に、また矯正歯科医院に行ってワイヤーを締めるというイメージです。

マウスピース矯正治療は、1枚のマウスピースで動く歯の移動量がコンピュータで細かく決まっています。

言い換えると、動きすぎてしまう心配や、力が強すぎる心配がないので、安全ですし、それによって痛みが出ることが少ないと言えます。

マウスピース矯正とインビザラインは同じ意味ですか?

マウスピース矯正の中に、いろいろな商品があります。それぞれ特徴がありますが、インビザラインは数あるマウスピース矯正の中でも、古い歴史があります。日本には2006年に開催されましたが、本社であるアメリカではその15年も前からすでに始まっていました。
特に、CAD/CAM(コンピューター) を使ってマウスピースを製造するという点においては、世界でも最も早く取り入れ、デジタル要素を早くから取り入れることで精度も高く、汎用性が高い矯正装置と言えます。

スマイルイノベーション矯正歯科でも、2007年の開業時からインビザライン矯正を日本でもいち早く取り入れて、2023年までに4000名の患者様のインビザライン矯正を担当させていただきました。

現在では、インビザライン矯正でほぼ全ての歯並びに対応しています。(一部、インビザラインのみでは治すことができない場合もありますので、まずはご相談くださいね)

次のブログでは、インビザライン矯正の歯の移動量について解説していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

マウスピース矯正治療に必要なCT撮影の目的と撮影のタイミングについて

みなさんごきげんよう、尾島です。

今日はマウスピース矯正治療に必要なCT検査の目的についてお話しします。
スマイルイノベーション矯正歯科のマウスピース矯正では、治療前にCTを撮影させていただきます。歯科医院には、レントゲンがある医院はほとんどだと思いますが、CTをその医院で撮影できる医院はそんなに多くないです。
ですが、矯正歯科治療を行う場合は、このCTというのがとても重要だと考えています。CTを撮影する目的やタイミングも、いろいろありますので、今日はこちらについて説明していきます。

 

 

今日の内容を最後まで見ていただくとマウスピース矯正をするときにいつCTを撮影すると治療が成功しやすいのか、ということについてわかりますのでぜひ最後までご覧ください。

今までは矯正治療にも「CTはいらないでしょう」っていう先生が多かったです。

そういう時代もありました。「過剰な撮影なんじゃないの?」とかね

今はそうじゃなくて「CTを撮影しなかったらダメよね」というのがだいぶ分かってきていて、世界の矯正歯科界でもスタンダードになってきています。

マウスピース矯正治療にもCT撮影が必要です、という件は、僕は3年ぐらい前からずっと言ってます。

 

今日のお話はCT撮影のタイミングについてです。

症例別にどんな感じなのかというのをお話ししていきますのでぜひ最後までご覧ください。

CT撮影をすることで、すごく安心して治療が進められると思ってください。

まず初めにお伝えしたいことはこちらです。CTは、歯を動かす時の安全な道を示してくれるものです。

大臼歯の遠心移動をする時のCT撮影のタイミング

大臼歯の遠心移動の時に絶対にCTでしか分からない分析っていうのは大臼歯の遠心部分の骨量ですよね

これはCTでわかります。遠心移動ができるかどうかは、患者様によっては小臼歯抜歯が必要かどうか?にも関わってきますので、大切なことです。
親知らずがある、なしに関わらず、歯列全体のさらに後方に骨があるのかどうか?というのは、歯の頭の部分だけの歯型(口腔内スキャン)のデータだけでは絶対にわからないのです。

 

そして、もし後方に骨があって、遠心移動ができるプランになって、遠心移動を進めた場合、大臼歯を動かして、さらに小臼歯を遠心移動していく時に重要なことがあります。アンカレッジロスと言って、前歯を動かすタイミングで、今まで後方に動かした臼歯が、引っ張られて前方に戻ってしまうことがあります。

 

そうするとなかなか前歯が下げられないので、臼歯がちゃんと後方に移動できたのかどうか、を途中の段階でCTで確認する場合があります。

つまり、矯正治療前、と、小臼歯の遠心移動が終わり、前歯を下げる直前などに1回CTを撮影して、大臼歯の遠心移動が適正に行われたのかどうか、シミュレーション(クリンチェックなど)と同じくらい目的の量が移動されているのかどうかを確認するといいと考えています。

 

開咬(オープンバイト)の矯正治療のCT撮影のタイミング

オープンバイトは臼歯が噛んでいて前歯が噛んでない状態開咬なんですけど

前歯の挺出量は笑顔の写真を分析して、どのくらいかを分析します。

何ミリ挺出するといいのかなと
それに加えて大臼歯を圧下して下顎を回転されることで噛み込ませていく方法を行う場合が多いです。

挺出移動の場合は、CTが必要ない場合が多いです。引っ張る移動なので、これは骨に関係なくほとんどの場合は引っ張ることができます。(ただし根が曲がっているなどの時には挺出移動でもCTが必要ですね!)

一方、圧下移動のためにはCTを確認します。圧下は骨の中に押し込んでいく移動なので、押し込んでいく方向の骨の幅を確認する必要があります。押し込む方向の骨がすごく狭くなっている場合などには、歯の角度を変えてから圧下しましょう、などが必要になります。

矯正治療を始める前にはCTを撮影した方がいいです

つまり撮影してなかったら骨の形態が三次元でわかりませんので、予測で動かしてみて、動かない場合は骨に当たっていた、というようなことも昔はありました。

 

 

なので、開咬(オープンバイト)の時には、矯正治療前と、前歯の噛み合わせが改善してきて、あともう少し動かす必要がある時、これ以上臼歯を圧下することができるのかな?と確認のためにCTを撮影することがあると考えています。

 

もう少し圧下が必要かなという場合は、闇雲に押し込むだけではなく、歯根の方向を確認したり、骨に当たっている場合は起動を修正して圧下を追加するということをするといいです。

 

過蓋咬合(ディープバイト)の矯正治療のCT撮影のタイミング

過蓋咬合(ディープバイト)は前歯が深く噛んでいる状態です。この場合は前歯の圧下と臼歯の挺出移動が必要になります。

開咬の時にご説明した通り、臼歯の挺出の部分はCTがなくても予測できます。

 

重要なのは前歯を圧下する時ですね。
前歯の圧下する方向に骨がぶつかっている場合は、圧下されません。上顎の下顎も、前歯の部分は骨の幅が薄いことがほとんどです。歯根の幅とほとんど同じくらいの場合もあります。そんな中で、少しでも角度が悪いまま圧下をすると、ほとんどの場合骨に当たってしまって動きません。

つまり矯正治療前に前歯の圧下方向を知るためにCTを撮影します。

 

ある程度前歯を圧下していき、もしもう少し圧下が必要な場合、このままの方向で圧下させていいのか?角度を変えてから圧下した方がいいのか?を一度CT撮影して再評価するのがよろしいのではないかなと考えております。

ガミースマイルが主訴で矯正治療を始めたい!という方も多いですが、ガミースマイルは単に前歯を圧下させるだけでは解決しない場合もあります。また別のブログでも書かせていただきますが、永遠に前歯を圧下させることはできないのです。骨の幅や、骨の高さに限界があるので、そこはCT画像などを一緒に見ていただきながら、どこまでが矯正治療単独で治せる範囲なのか?をご説明させていただきます。

 

抜歯矯正治療のCT撮影のタイミング

抜歯矯正においては、小臼歯を抜歯したスペースへの歯の移動にはそこまでCTが必要にならない場合が多いです。抜歯した直後であれば、ほとんどの場合まだ骨の幅がある状態なので、両隣の歯は動きます。

前歯を下げるための抜歯矯正の場合は、前歯を下げる方向の骨の確認がCTで必要になります。歯を抜かない矯正に比べると、抜歯矯正治療は前歯と犬歯の移動量が多いことがありますので、歯根が動かず歯冠だけが動いていないか?を途中で確認する時もあります。犬歯は歯根が全部の歯の中で一番長いので、この歯根全体をCTで見ることができれば、今まで動きにくいとされていた移動も、確実に動くことができる方向性が決まりやすいと言えます。

 

前歯のリトラクションの半分ぐらいのところに目安でCT撮影して歯根ちゃんと付いてきているのかなっていうのを確認してあげるのはいいんじゃないかなと考えています。

 

側方拡大が必要な矯正治療のCT撮影のタイミング

側方拡大これが一番、歯肉のリセッションだったり、骨の無いところに歯を動かすため、難しくもあり あとCTの能力が最大限発揮できるものなんです。

歯を抜かない非抜歯矯正治療などで多いですね、側方拡大量はCTで確認できます。

例えば、治療前に2ミリ拡大出来るというのが分かりました

その2ミリ拡大した時に、安全の中で拡大しています。でもそれによって歯根が動くことによって骨が付いてくるかもしれません。

つまり目標の拡大のところまで歯を移動させた後に

数カ月後目標まで達成し、その後3カ月後くらいにCTの再度撮影をしてあげるといいかもしれないですね

骨がついてきてさらに余裕があるのか
それともギリギリなのかというのを分析してみてください。

まとめ

どの移動を含む矯正治療の場合でも、前歯を移動させる前のタイミングで再評価していくといいと考えています。前歯を下げたい場合や、前歯のガタガタを配列し終わった直後などです。

CT撮影をすることで、すごく安心して治療が進められると思ってください。

矯正治療のCT撮影のタイミング

今日はですね

・大臼歯の遠心移動
・開咬(オープンバイト)
・過蓋咬合(ディープバイト)
・抜歯矯正
・拡大

の全部で5パターンに分けてCTの撮影の目的や撮影のタイミングで、いつするといいなというお話をさせていただきました

最後までご覧いただきありがとうございます

 

それでは皆さんご機嫌よう
またね!

CT撮影について、症例別に解説している動画がありますので、ぜひこちらもご覧ください↓

 

マウスピース矯正の交換日数はなぜ○日交換なのか?について解説します

皆さん ごきげんよう 尾島です

マウスピース矯正の交換日数って何で1週間交換とか5日交換とか決まっているんですか?

これはよく患者様にも聞いていただくご質問ですね。

これはもう分かりやすく結論からどんと言っちゃった方がいいですか
それとも説明をしっかりした方がいいです?

元々インビザラインのマウスピースはアラインテクノロジーという会社が提供しているシステム(商品名)なんですけどスマイルイノベーション矯正歯科で始まった当初は1枚を2週間交換でした。14日ごとに、次のマウスピースに交換するということです。

今も2週間に1回の交換で交換されている医院もあると思います。
ですが、インビザラインのアラインテクノロジー社(インビザライン社)が公式で「ドクターの判断で1週間に1枚の交換でもいいですよ」という風に発表されました。

じゃあ何で1週間で交換をしてもいいのかというとインビザラインのマウスピースって1枚の移動量が最大0.25mmって決まっているんですね

ということは1週間で0.25mmなので、4週間、大体1カ月で4枚ですから、1mmぐらい移動するということですよね。そういう計算になります。

ワイヤー矯正、マルチブラケット矯正の時代から、大体1カ月に1mmぐらいの移動量というのが基本でした。

歯の周りには歯根があって
歯根の周りの骨が少しずつ
吸収されて歯が動いて
また骨が作られるというのを繰り返して
矯正治療の歯の移動は行われます。

吸収する骨のスピードと体が骨を作るスピードというのが大体1カ月位で1mmという風に計算されているのでワイヤー矯正でも移動量を大体1ヶ月1mmと予測しています。
そのため、マウスピース矯正の場合でも、1ヶ月1mm移動すると考えると、1週間に1枚交換しても良いという計算になります。

ただ場合によっては少し早く交換していいですよという方もいらっしゃいます。

それはどういう時かというと

1つ目は患者さんが凄くしっかりちゃんと使ってくださっている
ちゃんと使ってくださっているのが前提での交換日数になってくるので

1日24時間あるじゃないですか。24時間のうち例えば半分しか使っていなかったりすると半分使って半分動くんだけど残りの半分で歯が戻ってしまいます。結局1週間使っていても戻っているというか、同じ状態になっちゃうんですね

なのでしっかり20時間以上を使っていただくというのを前提でその話が出てくるんですけど、患者さんによってはマウスピースを1日22時間しっかり使っています!という方もいらっしゃって、実際にそのような方のマウスピースは本当に適合が良いです。

そういう方の場合は少し早める場合もあります。

2つ目は歯の移動

この歯の移動は歯根をもの凄く動かすわけじゃなくてちょっと回転させるとか少し傾きを変えるぐらいなので移動量を少しずつ早くしてもいいですよというのがあります。どのような移動をさせているか、どのくらいの量で動かしているかは、先生が決めているので、交換日数も先生が決めていいということになります。会社が決めるわけではありません。

まとめると、

まず1つ目は患者さんの使ってくださっている協力度
2つ目が歯の移動形式
によってマウスピースの交換日数は変わってくるということです。

この移動だったら早くしても大丈夫だよとか
この移動はしっかり使わなきゃだめだよとかがあります

あと3つ目は加速矯正装置というのがあってそれを使うと顎の骨の血流の流れが良くなり、歯が動く時の骨のリモデリングが行われやすくなるという効果がありますのでマウスピースを1週間ではなく早く交換してもいいよというのがあります。加速矯正装置については、別のブログでも解説していますので、みてみてくださいね!

4つ目は形状記憶 シェイプメモリーアライナー
インビザラインのような硬いマウスピースではなくて、最新の新素材の形状記憶のマウスピースというのがあるんですけど形状記憶のマウスピースは1枚の移動量を0.35mm位にする場合もあります。

何でかというと論文があるのですが、インビザラインのような硬いマウスピースに比べて、同じ移動量でも感じる力は10分の1ぐらいのため、移動量を多くしても痛みを感じにくいのです。シェイプメモリーアライナーのマウスピースは、柔らかくできるマウスピースなのです。

シェイプメモリーアライナーのマウスピースはどんなもの?
温度変化によって、柔らかくできるマウスピースです。体温に近い36〜37度で、計画された形状に戻る形状記憶のレジン(プラスチック)を使用しているので、装着時には柔らかくすることで、装着時の痛みを軽減できると言えます。

実際に使用されている患者様からの報告では、
・インビザライン矯正と比べて装着時の圧迫感や痛みが少ない
・ガタガタの歯並びでマウスピースが入れにくい時も簡単に装着できる

などというお声をいただいています。

スマイルイノベーション矯正歯科では、2023年11月現在では400名ぐらいの患者様にご使用いただいています。
初めから新しいシェイプメモリーアライナーのマウスピースの方もいらっしゃいますし、インビザライン矯正でスタートして、途中からこちらのマウスピースを使っている方もいらっしゃいます。

「動いているんですか?これ」という風におっしゃるぐらいの力というか快適さというかそういうのがあるのでその場合は加速装置を使わなくても1枚の移動量が既に速いので加速装置を使わなくても1週間でもインビザライン矯正よりも歯の移動は速いといえます。

 

なのでマウスピースの交換日数というのは先生が判断して

この患者さんはこうした方がいいのかなとかね

これでも対応できるかなというので計算して

先生方が患者様にお話ししてくださっているので

それを基準に頑張っていただけたらいいのかなと考えています

反対にすごくゆっくり進めた方がいい場合はありますか?

マウスピースの交換日数が遅い人ももちろんいらっしゃいます。
10日交換や14日交換でいいですよみたいな場合もあります。

スマイルイノベーション矯正歯科でも、積極的に歯が移動する時には3〜7日交換のことが多いですが、保定に近くなってきて、微調整の時期などには、ゆっくり使用していただく場合もあります。

あんまり使えてないから1枚を1〜2カ月使って本当にちょっとずつ進んでいる人っていると思うんですけどそうするとデメリットってありますか?

交換日数を延ばすことの危険性はないです。数日交換日数がずれる程度は、ほとんど問題ありません。ですが、歯の移動、矯正治療の観点からすると、デメリットはあります。

例えば、元々抜歯矯正の予定で、小臼歯抜歯をしてから3〜4年経ってまだまだゆっくり進めている、、となると、抜歯した部位の骨がなくなってしまって、埋められなくなる場合があります。

抜歯矯正の場合は、抜歯のスペースが閉じるまでは通常のスピードでマウスピースを交換した方がいいと思います。

 

「自分的には5年かかっても良いからゆっくり進めてます」という方もたまにいらっしゃるのですが、生体変化からするとよくない場合もあります。

 

矯正移動している最中というのはどういう変化が起きているかというと骨が硬くなくて骨が柔らかくなっているわけで、歯が動きやすくなっているわけです。

なんでかというと常に吸収されて作られるというのは繰り返されているから柔らかい状態というのはやっぱりあまり噛めないでしょう。ということはご飯もしっかり噛んでいると思っていたとしても噛めてなかったり、なので咀嚼がやっぱり弱いよね。なので動いているようで動いていない感じというのは本当にご飯をいたずらにゆっくり食べているような感じ。

ご飯ってゆっくり食べた方がいいんじゃないですかとは思わない?

それが大体30分ぐらいだったらいいかもしれない
でも4時間食べ続けていたらどうでしょうか?

お口の中に食べ物が入ったりするとどうなるかというと唾液の中の酸がいっぱい出てくるんですよ。殺菌をするために

外からのものって普通は調理されてないじゃないですか、動物の世界って。

だから食べ物をお口の中に入れると酸化するんです。酸が強い唾液が出てくるわけです。普段はPH7なんですけどPH5.5ぐらいに下がるわけです。またご飯を食べなくなるとPHが中性の7になってくるんです

だらだら食いといってね、ずっと飲んで食べている人って何でいけないのというとずっとPHが下がっている状態でずっとお口の中が酸性になってしまうので、歯に穴が空きやすい。虫歯になりやすいって事なんですね

なのでご飯を30分、1時間位だったらいいかもしれないけど4時間、5時間ゆっくりずっと食べていますとそれを1日3回入れますと

5時間を3回やったら15時間PH下がっているわけだからね
全く意味がないじゃない

なので矯正治療というのも、例えば6年間ぐらいやっている方もいますね。
お子さんのような成長期
それはもうしょうがないと思うんです。成長期があるからね

だけど成人の方で、通常は2年くらいで終わる予定のものを、ご自分の判断でマウスピースを移動させるのを遅くしすぎちゃうのというのはそこに医学的な根拠がないです。

医学的な根拠がないということはどういうことかというと治療の効果としてはすごくいい効果じゃなくてちょっと残念なことも出てきちゃう場合があるということです。

ちょっと話が違うかもしれないけど、抜歯をした時に気持ち悪いからぶくぶくをいっぱいしちゃったり血の塊を取っちゃった方がいいかなと思う方がいるんだけどそうすると血が溜まりにくくなるでしょう。かさぶたを取っちゃうような感じだから。だから抜歯をした後に血の塊は取らないでくださいねという医学的な根拠があるわけね。血餅というものがあってかさぶたを作ってくれるから、なのでそこはいたずらにツンツンしたり歯ブラシしちゃったらダメよという根拠があるのを先生が教えてくれます。

矯正治療に限ってもそうで「このスピードで動かしてください、マウスピースを交換してください」というのはちゃんと根拠があるからなのであまり自分の判断で遅くしちゃったり早くしちゃったりするのは良くないんじゃないかなって思っています。担当の先生に聞いて、どの日数がいいですかみたいなのはご相談されるのがいいかもしれませんね。

インビザラインさんが2週間に1回がいいよという風に推奨されていたので長くても2週間ぐらいがいいかもしれないですね

 

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました

それでは皆さんご機嫌ようまたね!!

動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください ↓↓

マウスピース矯正治療で速くきれいな歯並びになるにはどうしたらいいですか?について解説します

みなさん ごきげんよう 尾島です。今日は患者様向けのお話しを致します。

マウスピースのアライナーの矯正治療で速くきれいな歯並びになるにはどうしたらいいですか?

皆さん、速く綺麗な歯並びになりたいですね。矯正治療と言うとすごく治療時間がかかる、というイメージがありますね。できればちょっとでも速く歯を並べていきたいと、そういうご希望分かります。

加速矯正治療や、スピード矯正という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますがマウスピース矯正、インビザラインだったりとかマウスピースの矯正で速く歯を移動するためにはどうするの?ということについて今日お話し致します。

最後までご覧頂くと、マウスピース矯正で早く動く方法はねこういうやり方があるんだというのがわかりますのでぜひ最後までご覧ください。

加速矯正装置 オルソパルス(OrthoPulse)とマウスピース矯正

1つ目は、まず早くマウスピースの矯正できれいになるにはね、まず一つの方法一番簡単なのがこれなんですね。加速矯正装置というのがあります。スマイルイノベーション矯正歯科で使用しているのはオルソパルス(OrthoPulse)というものなんですけれどもこれは1日10分、5分上の歯、5分下の歯1日トータルで10分しようします。歯が動きやすい状態のコンディションにするための装置なんですね。

これはアメリカのFDA、さらにヨーロッパのCEマークを取得しているメディカルデバイスとして世界では販売されています。安全基準をクリアしているということです。

日本ではまだなかなか輸入されていないんですが、ドクターが自身の責任でこの装置良いよというのを了承を得て個人輸入して患者様にご提供するということはできます。オルソパルス(OrthoPulse)を使っている患者さんであればマウスピースの交換を1枚を3〜5日間で交換するとか、1枚で歯の移動する移動量を増やすとか、そういうことができます。(通常は7〜14日交換)

スマイルイノベーション矯正歯科では、2015年からオルソパルス(OrthoPulse)を使っています。JCO (Journal of Clinical Orthodontics)という論文、世界の先生が読む矯正の最新のトピックスがどんどん出てくる論文なんですけれども、そこで2016年に世界で一番初めにインビザライン矯正と加速矯正を併用して、3日間ごとにマウスピースを交換し、総治療期間を6ヶ月で終えた症例について、論文を発表しました。この論文には、スマイルイノベーション矯正歯科の先生たちと我々の師匠のRavi Nanda 教授(アメリカ)と、Schupp 先生(ドイツ)と一緒に発表させていただきました。その後、2018年に大臼歯の遠心移動をオルソパルスの新型を使用して行った論文を発表させていただきました。また2020年には抜歯症例の加速矯正についての論文もJCOに掲載していただき、世界的に英語論文を発表してます。

日本でも一番初めにスマイルイノベーション矯正歯科でオルソパルスとインビザラインを併用した治療を行ってきました。
少し早く動かしたいなと思う方は加速矯正装置、オルソパルス(OrthoPulse)というものを使用していただくマウスピース矯正が、まず一番わかりやすく歯が動きやすい方法かと思います。

歯型をとってから、早く始められるマウスピース矯正の方法は?

2つ目は、矯正治療をスタートするまでの時間ロスをなくす方法です。

インビザラインを始める時、どのようにマウスピースが届いて矯正治療をスタートするのか?をまずお伝えします。

インビザライン矯正を始める時には歯型(口腔内スキャン)を取ります。そのデータを、アメリカのインビザライン社というところに出します。インビザライン社では、これを分析のデータにして、先生に戻します。そのデータで先生が治療計画、例えば抜歯矯正にするのかとか、非抜歯矯正にするのか、大臼歯を後ろに送るのかとか、出っ歯の前歯をどのように下げるのかというのを決めていきます。さらに、矯正治療期間中、歯の移動をどの順番で、どの時期に行うか、などを決めます。これはインビザライン社さんが決めるんじゃなくて、ひとつずつの矯正歯科医院の担当の先生が決めるものです。

つまり、歯型を取ってから自動的にシミュレーションができるものではありません。皆さんの歯の移動シミュレーションは、皆さんの担当されている先生が一つずつ考えて作っています。病院によってみんなゴールも違うし、歯を移動する順番、アプローチもみんな違います。

そして、シミュレーションは一日、一回きりではできあがらないのがポイントです。ある程度のシミュレーションができてきてから、先生が修正するのですが、会社とやりとりをしながら、何日、何回もやりとりをしながら修正をしていきます。また、インビザライン矯正の場合は、治療の始めから治療のゴールまでのある程度1〜2年分の全ての歯の移動計画をこの時点で作成しますので、一朝一夕には終わりません!途中、どのように歯が移動してくるか、動きにくそうな部分はどうかなどを考えながら全てのステップを作成するので、少し時間がかかります。

そして、治療ゴール、治療途中の移動計画など、シミュレーションを確認して良ければ承認します。「この状態のマウスピースを作ってください」という承認のボタンを押して、マウスピースの製作を依頼するわけです。

そうするとインビザラインさんの方でマウスピースを製造開始されます。マウスピースは、3Dプリンターや、マウスピースをカットする機械、袋に詰める作業など、一つずつそれぞれの工程で作られていきます。

マウスピースが全て出来上がったら、日本に届けられます。インビザラインさんの場合は現時点では日本国内には製造工場はないため、海外から届きます。それから各クリニックに到着して、病院が患者様にご連絡をして到着しましたのでご予約をとっていただきます。これでいよいよマウスピース矯正が始まっていきます。

つまり歯型を取ってから、1枚目のインビザライン矯正を始める時には、だいたい2週間〜4週間くらいはかかるのではないでしょうか。

ここの期間を少しでも早くできないか?

それは何かというとインハウスシステムといって、自分たちのクリニックで我々のチームの歯科技工士さんが患者様のマウスピースを製造する方法です。

インハウスシステムのマウスピース矯正はなぜ早くマウスピースをスタートできるの?

① 治療計画を作成するソフト
インビザライン矯正では、決められたソフト(クリンチェック)を使って治療計画を作成します。先生は会社とやりとりをしながら、シミュレーションを作ってもらう必要があるので、数日かかります。

インハウスの場合は、ソフトが自由に選べます。スマイルイノベーション矯正歯科では、Nemo というスペインのソフトを使っています。このソフトは、口腔内スキャンデータとCTデータを重ね合わせて、詳細に治療分析ができる点と、歯の移動コントロールを、先生が直接操作してシミュレーションまで即時に作成できます。そのため、スキャンしてから当日に治療計画まで作成することも可能です。

② マウスピース矯正の歯の治療計画の作り方の違い

インハウスシステムとインビザライン治療の大きく違うところが治療計画の作り方です。インビザライン矯正は、ある程度始めから最後の位置まで移動計画と、マウスピースも全て製造してお渡しします。

インハウスシステムの場合は、1〜2ヶ月分の移動計画を作成します。2ヶ月ごとにスキャンして、ピッタリしたマウスピースを毎回作りながら、進めることができます。一度に治療計画を作成して、どんなに良い治療計画だったとしても、人間の生体はコンピューターのシミュレーション通りには必ず動くわけではありません。少しの誤差を、毎回確認してスキャンし、マウスピースを作製することができるので、無駄がないです。
長期のプランを作成するよりも、短期間のプランを作成する方が圧倒的に早いです。今、ここで動かしたい!という治療計画を毎回組み込むことができるのです。

実際に歯を動かしていて、短期間分立てた治療計画の方が、治療計画通りに歯が動くなと実感しています。誤差が小さいですからね。毎回軌道修正しながら進めていけるので、最終的にも治療期間の短縮につながると考えています。

まず細かいゴールのところに集中してマウスピースを作って万が一合わなくなったとしても2ヶ月後にもう一度歯型を取ってさらに治療のゴールに向かって高めていきます。

インビザラインの場合だとスタートからゴールまでマウスピースを製造しますが、インハウスシステムの場合はスタートからゴールまでの間に細かく修正するポイントがいっぱいあるんですね。

なのでより細かくより正確にマウスピースの適合を上げながらそれをさらにこのデリバリーがすごく速いので細かくどんどん治療計画を立てながらゴールに向かっていきます。

「加速矯正」というと、歯を速く移動させるなんて大丈夫!?と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、この方法は、歯を無理に速く移動されているのではなくて、今までのマウスピース矯正の中の、時間ロス、誤差によって起こるロスを減らす方法なので、安全とも言えますね。

 

スマイルイノベーション矯正歯科では、加速矯正装置 オルソパルス(OrthoPulse )のご提供と、インハウスシステムのマウスピース矯正のどちらも行っています。速く綺麗に歯を並べたいなという時には、こういうアプローチも一つの方法なのかなと考えております。

ご結婚式や、イベントがある方、そういうものがない方でも、みんな誰でも速く綺麗な歯並びになりたいですよね。

マウスピースの矯正で早くキレイになりたいなという方、こういうアプローチがあるんだよというのを知って頂けると今日はすごく嬉しいです。

先生方もしくは患者様は見ていただいて早く綺麗になる時にこういう風にまず前歯だけ治してササッと並べてその後に奥の歯を並べていくとか、そういうアプローチだったりアレンジもできたりするのでひとつこんな感じでできるんだなというのをご理解いただけると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それではみなさんごきげんよう。

インビザラインあるある Youtube チャンネルの中でも動画でご覧いただけるのでみてみてくださいね。『早く綺麗な歯並びになるためにできることはありますか?インビザライン矯正』 ↓↓↓

出っ歯の人は、抜歯をしないと治らないんですか?というご質問にお答えします

みなさん ごきげんよう 尾島です。今日は患者様向けのお話しをします。

歯並びで、特に出っ歯が気になる!という方、スマイルイノベーション矯正歯科に御来院される患者様の中でも多いです。出っ歯の矯正治療は必ず抜歯しかないから諦める、、という方もいらっしゃいますが、実際のところどうなのか?についてお話しします。

今日の内容を最後まで見ていただくと、この時には抜歯なのかとか、この時は抜歯しなくていいのかもしれないというのが分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。

出っ歯の人は、抜歯をしないと治らないんですか?

まず何で矯正歯科治療では抜歯をする可能性があるのかということです。出っ張っている前歯を下げたいけど、下げるスペースがあるの?ということですよね。下の歯も同様です。

上だけ下げちゃうと、反対咬合になってしまいますね。上を下げるには、まず下も下げなきゃいけないんですね。

大前提として、歯並びを治療する時に、歯を並べるスペースがない時に、やむを得ず抜歯矯正になることがあります。

では、出っ歯でも抜歯しない場合もあるというのはどのような場合でしょうか?

①側方拡大してスペースを作って前歯を入れる

前歯(切歯)が仮に10という幅だとします。その両隣の歯(側切歯)の間が20あればそのままスッと前歯を入れられますよね。仮に両隣の歯(側切歯)の間が16ぐらいしかない。

そうしたら両サイドに2ミリずつスペースを作って、20にして、そうすると入れられますよね。そういう風にどこに場所を作るのというのが、まず矯正の凄く重要なことなんですね。

これは何かというと拡大という移動です。横に拡大しています。

「だったら全部拡大じゃダメなんですか?」と思われるかと思いますが、歯根の周りには、骨があります。骨の外側に歯を持ってきてしまうと駄目なんです。拡大も限界値があるんですね。なのでまず1つ目としては、側方拡大という方法があるんですね。

②遠心移動で後ろへ下げて前歯を下げる

前歯が出っ張ってるとしますね。2番目の歯 3番目 4番目 5番目 6番目 7番目って歯が大体あるんですけど、7番目の歯の後ろに骨がなかったら、後ろに送れないですよね。もし骨があれば、その分後ろに送れるんですよね。だからこの骨があるか無いかを知りたいんですよね。

もし骨があって後ろに送れたら、隙間が出来て前歯を中に入れるという、そういうことができます。この骨があるか無いかをどうやって調べるのかというとCT(コンピュータートモグラフィー)を撮影して調べます。CTでしか分からないです。普通のレントゲンだとどれぐらい骨があるのかって分からないです。

あとはセファロですとあれは前歯の位置だったり、骨格がどういう状態なのか上顎と下顎の骨がどうなのかとか、そういうのは分かるんですけど、骨のボリュームをどれぐらい

下げられるか分からないです。

CTを撮影して何ミリ下げられるか、もし仮に2ミリ下げられるとします。

2ミリ下げて他の歯を2ミリずつ下げて横に広げていったら、前歯はこの位置になる。というのを決めて、この位置だったらいいよと患者さんに同意が得られれば、抜歯をしなくてもいけますよね。

専門的な言葉で言うと後ろに送ることを遠心移動と言います。

なので「出っ歯の人は必ず抜歯しないといけない」ということでは無いという事ですね!

つまりまずどれぐらい拡大出来るのかというのがこれもCTで分かります。

どれぐらい後ろに送れるのかもCTで分かります。この後ろに送れる範囲がどれぐらいなのかをまず調べて、それぞれ限界がありますからね。

例えば早い段階で親知らずを抜歯したりすると、7番の後ろにあんまり骨が無かったりするんです。なのでそれも含めて何ミリ後ろに下げられるのか、下げられるとしても患者さんが希望する前歯の位置まで下げられるかどうかってまた別ですよね。

後ろに送れるけども、ゴールがここでいいのかというのを患者さんと一致しているかが重要ですね。

つまり患者さんの希望する下げる量で、非抜歯か抜歯かが決まる場合もあります。絶対にどちらか、ではなく、選んでいただける範囲の方もいます。

僕たちドクターも誰も抜きたいわけではないんです。「絶対抜歯だ!」なんてドクターは誰もいなくて、できる限り抜かないで治したいと思っていますし、できるだけ保存してあげたい。だけど患者さんの希望がここなのかどうなのかというのにやっぱり依存します。

なので、まずどこまでなのかというのは、矯正歯科医院に来ていただいて、レントゲンなどを撮影して分析しないと分からないよということですね。

どこのクリニックでも抜歯のインビザライン矯正ができる?

抜歯をする矯正治療は、どの装置だったとしても難易度は高めです。
インビザライン、もしくは抜歯をするアライナー矯正、抜歯のマウスピース矯正、もしくは抜歯のインハウスアライナー矯正は難しいんですよね。

だからどこの矯正歯科医院でもインビザラインされている歯科医院でも全部が全部できるわけではないんですね。当院だとできます。

なので抜歯をしないといけないわけではないんだけど、いろいろ考えて最後患者さんのゴールによって抜歯や抜歯じゃないかなというのが決まってくるということですね。

あと抜歯の時にも抜歯ができる病院と抜歯ができない病院、抜歯のできるマウスピース矯正と抜歯のできないマウスピース矯正のところもあるかもしれませんね。先生が抜歯したくない人もいるかもしれませんしね。主義的に絶対に抜きません。それは色々な先生の考え方があるので患者さんとの相性でもあります。

なのでぜひ、出っ歯お悩みの方は矯正歯科医院にご相談に行かれるといいのかなと考えています。
スマイルイノベーション矯正歯科でも、出っ歯を主訴に御来院される方は多いです。ですが、全員が「抜歯が必要」というわけではありません。

スマイルイノベーション矯正歯科の無料矯正相談では、実際にお顔を拝見することで、どの程度の出っ歯なのか、どのような仕上がりをご希望なのか、また似ている歯並びについての治療前後の様子などについてご覧いただけます。
お悩みの方はぜひご相談の方にいらっしゃってください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
それでは皆さんごきげんよう。

インビザラインあるあるYoutube チャンネルにて動画でも詳しくご覧いただけます↓↓↓ 『出っ歯は必ず抜歯が必要ですか?【インビザライン患者様向け】』

マウスピース矯正で使うマウスピースの厚みは、どのくらいか気にしたことがありますか?

皆さんが使っているマウスピース矯正の厚みは、どのくらいか気にしたことがありますか?

今日の内容を最後までご覧頂くと、マウスピースの厚さって何が重要なの?というのがわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。

歯ぎしり防止用とか、就寝時グーッと食いしばったりすることからマウスピースが必要な場合、通常は 1mmだったり、1.5mm というのが多いです。
ですが、矯正治療用で実際に歯を動かすためのマウスピース(アライナー)というのは、インビザラインの場合は0.5mm の厚みと決まっています。

0.5mmでも非常に強いです。グーッと噛みこんでもそんなに切れたりするものではありません。矯正治療用のマウスピースの場合は、1週間程度で新しいマウスピースに交換したりもしますので、かなり薄いというのが特徴です。

マウスピースの厚さは自由に変えられるんですか?

スマイルイノベーション矯正歯科のマウスピース矯正は、患者様の歯の状態や、矯正移動、治療計画によって、マウスピースの厚さを自由に変えています。

なぜそれが実現可能なのか?お話ししていきます。

マウスピース矯正にも色々な種類があり、考え方も様々です。インビザラインのような会社に製作をお願いするタイプのものだと厚さはもう決まってます。
なぜかというと、製作方法に理由があります。
現在のインビザライン矯正は、1枚のプラスチックのシートを熱して、模型に圧接して切り取る方法を用いています。プラスティックのシートの厚みは一定であり、一定の
品質が保たれていますので、厚さは変わりません。

一方、医院内の技工所で製作するインハウスアライナーでは、厚さを自由に変えることができます。

以前は、マウスピースの厚みについてそこまで考えたことはありませんでした。当然患者様にとっては薄ければ薄い方が快適ですので、0.5mm という厚みについて、当たり前のように使用していました。

ですが最近では、マウスピース矯正の専門の医院はどんどんインビザラインのような外注システムから、インハウスアライナーの方に移行している方が世界的に多いです。スマイルイノベーション矯正歯科・新宿でもそのように2020年くらいからインハウスアライナーの導入を始めています。

インハウスアライナーになると、全部自分たちの技工所で内製化しているんです。つまり僕がこの患者さんはここの部分を少し厚くしたいなと考えれば、厚みを出すことができますし、マウスピースの形態も必要に応じて変えることができます。

さらに最近発表された新しい論文では、上顎前歯を内側に入れたりする時には、唇側の厚さを変えるとよりコントロールしやすい、とそういう色々なデータが出てきてます。面白いですね!

つまり今までは、マウスピースの厚みはもちろん、材質や形態を自由に設計できなかったため(製品によって決められているルールがあります)アタッチメントでコントロールするというのがインビザラインの全盛の時代だったお話です。
スマイルイノーベーション矯正歯科でも、必ずと言っていいほどアタッチメントを装着していました。

ですが、これからの時代はインハウスアライナーの時代にどんどんなってくると予測しています。

インハウスアライナーになってくるとアタッチメントではなくてマージンライン(マウスピースの辺縁の長さ)と、アライナーの厚さ、あとアライナーの形態を自由に設計できます。これは今までにない画期的な考え方です。

今まではアタッチメントだけで何かしらアライナーの効果を高めたりするっていう風に努力していたんですけど、今後インハウスアライナーであれば、先生方が歯の移動状態によってマージンを変えたり、 厚さを変えたり、さらにアライナーの形態を変えたりなど、それでどんどん効果的に効率的に歯を動かしていくという時代になってきます。

今までインビザライン矯正をしていた先生からすると、歯にアタッチメントをつけないとマウスピースで治療計画通りに動かないと思ってしまうと思うのですが、必ずしもそうではないのです。今まではアタッチメントをつけることしかできなかったので、そうでしたが、インハウスアライナーではいろいろな戦略を考えることができます。より患者様の状態に合わせてカスタマイズできるという点では、我々クリニック側にとっても、患者様側にとってもメリットが大きいです。

アタッチメントをより少なく、場合によっては装着することなく歯が動くのであれば、皆さんも嬉しいですよね!

一言にマウスピース矯正治療といっても、アタッチメントが必要なインビザライン矯正もあれば、マウスピースの材質、マージン(辺縁)、厚さ、形態を自由に変えることができるインハウスアライナーと呼ばれるマウスピース矯正もあると知っていただけたら嬉しいです。

 

インハウスアライナーによるマウスピース矯正については、今後もブログの中でご紹介していきますね。

今日の内容を最後までご覧頂きありがとうございました。

それではみなさん ごきげんよう。

インビザラインあるあるYoutube
『インビザラインのマウスピース厚みは何ミリ?調整はできるの?』にて、動画でもご覧いただけます↓↓