「どこの歯科医院で矯正治療をしても結果は同じじゃないの?」というご質問にお答えします

皆さんごきげんよう、尾島です。今日は患者様向けにお話し致します。

最後まで見ていただくと矯正相談に行く前にどこの矯正歯科医院に行ったらいいのかなとか矯正相談をした時により細かく聞けるかもしれないですね。なのでぜひ最後までご覧ください。

ご質問内容 ▶️
矯正はいろんな病院があると思うんですけども、値段とかもいっぱい違って「どこの歯科医院で矯正治療をしても結果は同じじゃないの?」って思うのですが、何が歯科医院によって違うのか?を知りたいです

矯正治療はどこの医院でも同じなんじゃないですか?特にインビザラインとかは、マウスピースを交換するだけだし、どこで作ってもらっても同じ結果になるんじゃないか?ということですね。

結論からお伝えすると「歯科医院によって矯正治療の結果は全く異なります!」ということになります。
これを知っておいていただくのはとても重要です!

まず大きく違うのは「技術力」だと思うんですよ。

僕たちのスマイルイノベーション矯正歯科はインビザライン矯正治療を2006年から始めて18年ぐらいさせていただいているのね。日本にインビザラインが入ってきて始まったのが2006年なので、ちょうど我々は1期生となります。
日本でも早くからインビザライン矯正を行なってきたというわけです。

現在は、嬉しいことに、もう矯正治療が終わってから10〜13年15年という方も増えてきていて、保定のチェックで通っていただいている方もいらっしゃいます。

僕たちのチームはですね、ドクターの僕たちも海外の学会に行って勉強したりしますけどスタッフさんも一緒に勉強しに海外の学会に行ったりとかね。最新の知見を知ってもらって 今こういう事をやってるんだよっていう事を学んでもらっています。それと僕たちの勉強会、先生方にお伝えする勉強会というの開催してるので先生方にインビザラインの知見を教えて お伝えする事によってその先生が患者さんを助けていただくっていうね。プラスの循環になってくれたらいいなという事をしています。

これらの技術力、経験値について、技術料を設定させていただいています。

インビザラインでできる?できない?も歯科医院によって異なります

他の歯科医院では「あなたの歯並びはインビザライン矯正では治せない」と言われてしまった場合でも、当院では対応できる難しい歯並びもあります。例えば抜歯が必要な症例だったり、大臼歯のコントロールだったりとかね。

ちなみにインビザラインの論文、アライナー矯正の論文は海外の論文たぶん十何本出してると思うので、多分一番国内では出版、論文を出しているのが一番多いんじゃないかなと考えてます。

インビザライン矯正のための最新の機器

「海外に何で行くのか?」と聞かれることがあります。これについては、日本ってやっぱり医療においては一番ちょっと遅いんですね。遅いというか慎重と言いますか、、

それはね コロナの時にすごく分かったと思うんですよ。コロナのワクチンを自分の国で作れなかったりとかね。

あと輸入するのは待たなきゃいけなかったり、色々な問題もあるんですけど早ければ良いというわけでもないのもあるんだけどね。

ただ中々新しい物という物を積極的にすぐ使えるという環境ではないので元々東洋医学じゃないですか日本というのはね。西洋の杉田玄白さんがターヘルアナトミアといって解体新書というのを作って学ぶという西洋から学ぶという流れがずっとあるんですけど明治時代からね。なのでアメリカだったらヨーロッパの最新の治療技術だったりマウスピース矯正治療の知見を入れて我々は患者様の治療をさせていただいていると。最新の治療でいうとマウスピースの素材がどんどん新しいのになったりとかね。

アタッチメントを減らすことができたりとか、そういうものもあるんですけど。そういうのは多分 まだ日本で当院でしかできないのかなとか、当院から配信していったりするのかなというところもありますので、そういう所もうちの医院が他の医院さんと違う所の一つなのかもしれません。

でもね一番はね、僕は人だと思ってるんですね。

うちの先生だったり うちのスタッフさんあとうちの患者様達。うちの患者様たちはもう長くからずっとうちの治療を昔からインビザラインがまだあまり知られていない時からうちで治療したいという風に来ていただいている患者様が非常に多くいっぱいいらっしゃいまして今その患者さんのご友人だったりご家族だったりね。そういうご紹介の方もとても増えてきているんですけども凄く嬉しいことです。

マウスピース矯正治療に特化してるのでマウスピース矯正治療においてはうちの治療 というのは非常に高いレベルなんじゃないかな。世界の先生方からも評価をいただいているので、と自負しておりますのでそういう所が他の医院さんと違う所なのかなという風に考えています。

今はスマイルイノベーション矯正歯科は ワイヤー矯正治療を取り扱っていなくて、100%マウスピース矯正治療のクリニックです。最近はそういうクリニックも少しずつ出てきているのかもしれないんですが、昔とか全くなくて2010年に僕がシュープ先生というドイツの僕の師匠の所に行った時に、そういうクリニックがあるんだと思ってそれを日本でも出来たら良いなというのでずっと形にしていくのをしていたわけですね。なので我々のクリニックでは他の医院さんではマウスピース矯正では中々難しいと言われた噛み合わせのことだったりとか、抜歯治療だったりとか、あと外科的矯正のアプローチだったりとかね。そういうのも含めて治療させていただいていますので、歯並びでマウスピース矯正で治療したいなと思う方はぜひ一度お越しいただけると嬉しいです。僕の もしくはうちのスタッフさんのカウンセリングを受けて患者様のお悩みがもしかしてちょっと楽になるかもしれませんのでぜひ1度来ていただけたら嬉しいと考えてます。

他の病院で「マウスピースでは治療が難しい」って言われた場合でも諦めずに別の病院に行ってみた方がいいんですか?

マウスピースで難しいという風にお話があった時にね考えなきゃいけないのは3つあって、一つはその先生がマウスピース矯正治療よりもマルチブラケット ワイヤー矯正が得意なのかもしれない。なので その先生の得意不得意ってあるでしょう。それってその先生が悪いわけじゃないんですよ。例えば僕はこちらの方が得意だ。それが得意なので僕はこちらの方をお勧めしますよというお話をされたのかもしれないよね。なので一つ考えるのはその先生の得意分野かどうかという事。

2つ目は患者さんがあなたはマウスピース矯正じゃない方が良いですよっていうふうに先生が判断する時もあるのよ。どういう時かというと例えばですよ。

混合歯列期といってどんどん歯がどんどん生えてくる時。その時ってマウスピースって被せちゃうから噛み合わせを生える方向を押さえちゃうんで今始めちゃったら歯が生えてくると止めちゃうよ。うちのクリニックでもまだアライナーやらない方が良いよって時あるよね。そういう時 タイミングがちょっと違うとかね。あと うちでも最近多いんですけど来月からアメリカへ行きますんでお願いします みたいな感じで帰ってきてからの方が良いんじゃないとかあと向こうでした方が良いんじゃないみたいな。だから「マウスピース矯正で難しい」んじゃなくて今のタイミングは難しいなのかもしれないし例えばお腹に赤ちゃんがいたりするとレントゲンとれないとかね。そういうのもあったりするから一概に患者様が「いや ちょっと前の所で難しいと言われたんですけど」その難しいがちょっと色々な意味があるのかもしれないし最後がマウスピース矯正治療の治験がない先生だったりとかね。

アライナー矯正治療ってどのぐらい動くのかな?というふうに思われる先生がまだ多いんですよ 日本では。それは悪いわけじゃないんですよ。何でかというと 大学病院でもマウスピースの勉強をしないし学生の時も学ばないでしょう。国家試験 歯医者さんの国家試験でもマウスピース矯正治療試験出ないでしょう。国家試験の問題にマウスピース矯正のテストはないんだから。だから今 日本で認められている歯科医師法の中でマウスピース正治療の知見というのは卒業した先生が自分で学びたい人だけ学んでいるんですよ。

なので全部の歯医者さんが標準レベルで知っておいてくださいという基礎的な知識の中にはないんです。

その先の話なわけだからマウスピース矯正治療というのはあと20〜30年したらまた変わっていくのかもしれないしそうなってくれたらいいなと思って頑張って論文書いたり色々していますけど今の段階ではそうなのでなのでとにかくね。他の医院さんで悪意があるない関係なくね。ちょっと難しいかもしれないねと言われた時に「そうか ちょっと聞いてみるか」みたいな感じでお越し頂くのは全然アリなんじゃないかというふうに考えてます。

それをずっとしてますからね。昔からね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは皆さんごきげんよう、またね。

こちらの内容を動画でもご覧いただけます↓

マウスピース矯正はホワイトニングも同時にできます

皆様ごきげんよう、尾島です。今日は、患者様向けのお話をいたします。

マウスピース矯正とホワイトニングって同時にできるんですか?

よくいただくご質問です!
これから矯正治療を始める患者様も、矯正治療の途中の患者様も、矯正治療を終えて保定中の患者様も、ぜひ最後までご覧ください。

最後まで見ていただくとホワイトニングと歯を並べるのは同時にできるの?ということが分かりますので最後までご覧くださいね。

まずホワイトニングは大きく2つの種類があります。

「オフィスホワイトニング」というのと「ホームホワイトニング」というのがあるんです。

オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングは歯医医師がいる、歯科医院でホワイトニングジェルを塗った上から光を当てて、白くしていく方法です。オフィスホワイトニングは、光の波長が強いことが多いです。特徴としてはその日に白くなり効果が感じられやすいですが、歯がしみやすい方はしみたり、ジェルの塗り方や歯の質によっては1回だけでは色が斑ら(まだら)になってしまったりするがあります。

最近は、ホワイトニングを歯科医師が滞在していないところでやっていたりしますが、あまりおすすめしません。その場合はジェルの濃度が低いなどもあるのかもしれませんが、万が一口腔内に異常が出た場合に対応できる歯科医師が滞在しているところでしていただくのがおすすめです。

ホームホワイトニングとは

ホームホワイトニングというのは歯科医院の中ではなく、ご自宅で行う方法です。マウスピースに専用のホワイトニングジェルを入れて、そのマウスピースを装着して3〜6時間くらい装着するのを何日か行っていく方法です。

ホームホワイトニングは本来はホワイトニング用のマウスピースを歯型をとって作るのですが、マウスピースで矯正治療をしているスマイルイノベーション矯正歯科の患者さんには、すでに歯に合っているマウスピースを持っているからそれをホワイトニング用のマウスピースとしてもご使用いただけます。と、そういうことなんです。

スマイルイノベーション矯正ではホワイトニング用の専用ジェルだけ購入していただいて、ご自身のマウスピース矯正装置を使って同時にできちゃうよとそういう良さがあります。これ良くないですか。

適合のいいスキャニングで作ってるマウスピースを作ってるんでそれにジェルを入れればいいと。結論できますよ。

それからジェルも最小限で良いです。なぜなら、もともと歯に適合の良いマウスピースなので、隙間が少ないんですね。なので大量にジェルを使う必要もありません。

マウスピース矯正をしているから全員ホワイトニングができるんですね!というと、そいうわけではないので、ここからが大事です。

①アタッチメントとホワイトニングの効果
マウスピース矯正をしている患者様の場合、アタッチメントを装着する場合があります。みなさんもよく知っている「アタッチメント」です。インビザラインの場合はアタッチメントが必須ですよね。アタッチメントは歯の表面にプラスチックのちょっとした出っ張りがくっついてます。

そうすると、ここだけホワイトニングが出来ないんです。アタッチメントがある場合、つまりアタッチメントが付いている時には、ホワイトニングの効果が低くなる場合があります。

 

アタッチメントを装着している時にホワイトニングをしてもいいのですが、 仕上がりが美しくない場合もあるということです。

② 歯並びがガタガタの場合のホワイトニングの効果
矯正治療を始めたばかりの頃だったり、矯正治療をしないでホワイトニングを考えられている方もいらっしゃると思いますが、注意が必要です。

歯並びでガタガタの歯がいっぱいある時の効果はどうでしょう。隣の歯と被さっていると、そこだけホワイトニングジェルが入らないので、効果が出ません。内側に入っている部分だけ効果がなかったりして、歯並びが変わってくるとそれが目立ってしまったりすることもあります。

なので重なっている所があったり、ガタガタが強い場合、一旦歯並びが良くなってきてからホワイトニングする方が効果は高いと考えています。

③ 前歯が出っ歯場合のホワイトニングの効果

歯並びが出っ歯の時はどうでしょうか。出っ歯の時は全然問題なく出来るんですけど、人間の視覚は面白くて、明るいのと暗いのだと、同じ位置にあったとしても、明るい方が前方にあるように見えたりするんです。

白くなると膨張色なんで出っ歯な時にホワイトニングするともっと前に見える。特にホワイトニングは前歯をすることが多いので、前歯がより前方にあるように見えるんじゃないかな、と。だから矯正治療で前歯が下がってからやった方がいいんじゃないかなって思います。

④ 被せ物の歯がある場合のホワイトニングの効果

被せ物の歯がある時どうでしょうか。被せ物の色は、変わりません。ホワイトニングジェルの効果は、天然の歯だけとなりますので、被せ物だったりプラスチックで治しているところは変わらないですね。部分的に詰めている場合などは、詰め物は色が変わらないので、注意が必要ですね。

 

現在スマイルイノベーション矯正歯科で使用している新しいマウスピースの素材の場合のホワイトニングはどうでしょうか。インビザラインのマウスピースから変わって、新素材 「形状記憶のマウスピース」を使用しています。インビザラインの時には アタッチメント付けないといけないのがあるのよ。アタッチメントが付いているとどうでしたっけ。そこの部分だけホワイトニング出来ない。ということはアタッチメントが付いている歯がもしあるとしたらホワイトニングは出来ないと。新素材だと形状記憶なのでアタッチメント0なんですよ。ということはいつでもできます。だから新素材のもし形状記憶のマウスピースでされてる場合ね。うちのクリニックでは新素材のマウスピース今どんどんやってますけれどもこの場合は初めから出来ますよと。でもここら辺の問題があるのでそれをクリアするかしないかというのはね先生と相談しながら決めていかれると良いのかなと思います。ホワイトニングすると白くなって明るくなってきて綺麗になってくるからテンション上がりますよね。

 

なので矯正治療と併用するのはすごく良いことだと思うね。

綺麗になろうとするとやっぱり歯ブラシも頑張るし、予防的にもすごく良いので同時にするのは凄く良いと思います。もしご希望のある方はぜひ診療にお越しいただいた際にお声がけください。

ホームホワイトニングって何回ぐらいやると白くなるんですか?

大体4回ぐらいですかね。結構じっくりな感じ。やはり天然の歯の色が明るくなるということなので一気にするより少しずつカラーが変わってくる。

日焼けもそうじゃない。一気にこんがりするとマズくない?ヒリヒリじゃない?だから少しずつの方がね。その色の変化というのには生体が付いてくると思うので大体4回ぐらい4日間ぐらいして色がいい所で安定してあとは1か月に1回ぐらいすると綺麗な状態は維持できますね。

最後までご覧いただきありがとうございます。

それでは皆さんごきげんよう。

マウスピース矯正とホワイトニングについての解説は動画でもご覧いただけます↓↓↓

インビザライン矯正治療について徹底的に解説します① インビザライン矯正とは?

皆さん、ごきげんよう尾島です。
本日はマウスピース矯正をしたいなと考えている患者様、もしくはすでにマウスピース矯正を始めている患者様向けのお話しを致します。

インビザライン矯正ってそもそも何ですか?

「インビザライン」というワードは、最近は結構耳にしますよね。昔は何か「何それ?インビ…?.」みたいなそんな感じだったと思うんです。僕も2006年の時からインビザラインをするようになったんですけど、日本でインビザライン矯正が始まったのは2006年なので、ちょうど2023年で17年目となります。

15年16年ぐらい経っているので、だいぶ浸透してきたと思っているんですけど、インビザラインというのは小耳にはするかもしれませんけれども、そもそもどんなものなの?と。

もしかすると、お子さんの世代の方がSNS などで「マウスピース矯正」「インビザライン矯正」などのワードをよく聞いていて知っているかもしれません。自分の歯並びの矯正治療だけではなく、これから自分のお子さんの歯並びについて、どんな矯正治療をしたらいいのか、そろそろ矯正治療をした方がいいかなと考え始めている方にもぜひ一度読んでいただければと思います。

今回の内容は、患者様向けです。歯科医師の先生たちで知らない人はいないんじゃないかと思うんですけれども、もし知らなかったらぜひ見て下さいね。

今回は何回かに分けて、トピックごとに解説していきます。
初回の本日は、総論からですね!インビザライン矯正治療について解説します。

① インビザライン矯正とはどんなもの?

インビザラインというのはまず、商品名です。

今、矯正治療には大きく分けて3つあります。表側のワイヤー矯正、裏側のワイヤー矯正、そしてマウスピース型の矯正装置です。

・表側のワイヤー矯正
・裏側のワイヤー矯正
・マウスピース型の矯正

インビザライン矯正というのは、いろいろな会社が出しているマウスピース型の矯正装置の中の一つの商品名です。

そもそもマウスピース矯正は、透明のマウスピースを使用します。そのため、矯正治療中でも装置が目立たない、薄いので滑舌に影響しにくい、移動による痛みが少ないなどの良い点があります。
透明のマウスピースを装着することで、歯を動かしていくんです。従来の針金と金属の装置をピタピタっとくっつけてグーッと動かしていく、いわゆる「ワイヤー矯正」とは大きく違います。透明のマウスピースの厚さは約0.5mmぐらいなんですけど、そのマウスピースを自分で取り外ししながら、歯を動かしていくシステムです。

矯正治療をする患者様にとって、何が良いかというと、矯正装置が目立たないというのは嬉しい点ですよね。装置が目立たないし薄いし、痛みがないんです。

矯正装置が目立たない透明のマウスピース型の装置です

今までの矯正治療は、金属のワイヤーや装置を使用していました。それを歯に強い接着剤で着けて、矯正治療期間の約2年間(お子さんの場合はさらに長い期間)装置を外すことができませんでした。
思春期のお子さんは、もちろん周りからの目も気にする年齢なので、装置が目立たないということはとても喜んでいただけます。

あと運動しているとかね。スポーツしている人とかって、ボールがゴーンとぶつかったりすると、矯正装置が入っている時に簡単に血が出ちゃったりとか、怪我してたりするんですね。ですけど、マウスピース矯正の場合はそもそもマウスピースが入っているので、ボールが当たったり、転んだりしても歯を守ってくれることになります。

僕は中学、高校はバスケットボール部でした。その時はワイヤー矯正しかなかったので、ワイヤー矯正をしていました。
バスケしている頃にワイヤー矯正していたので、ボールがぶつかったり、人と接触したりしたら口の中を怪我してしまうこともありました。
なので、今の時代はマウスピース矯正であればもっと自由にできるんじゃないかなと思います。

あとは音楽をやっていらっしゃる方とか、そういう人にもすごくマウスピース矯正はありがたいですね。金管楽器や木管楽器をしている方はわかると思いますが、楽器を吹く時にはワイヤー矯正が入っているとできないんです。なので、今までは諦めていた方が多いと聞きます。矯正治療か、もしくは音楽を少しお休みするか、ですね。ですが、マウスピース矯正であれば歯を動かしながら思いっきり自分のしたいことに集中できるんじゃないかなと思います。

マウスピース型矯正治療が痛みが少ないと言えるのはなぜ?

理由は2つあります。

1つ目は、装置自体の痛みです。ワイヤー矯正治療は、やっぱり見た目からして痛そうですよね?実際に痛いんです。表側のワイヤー矯正も、裏側のワイヤー矯正も、装置が口の中の粘膜や頬に引っかかったり、しゃべると舌に当たって切れてしまうということが多いです。
それでもみなさん頑張っていらっしゃると思います。僕も学生時代はワイヤー矯正治療をしていました。
装置をつけてから3日くらいは、通常の食事ができなかったことを覚えています。

ホワイトワックスといって、ワイヤーの尖っているところを保護する口の中用のワックスを、毎回先生にもらって、自分で保護していました。

マウスピース矯正は、そういう装置自体の痛みはほとんどありませんね。

初めてマウスピースを装着した数日はマウスピースの縁が引っかかって口内炎が出来たり、することはあるかもしれませんがほとんど聞きません。

新しい靴を履いたばかりの時は、靴擦れってできますよね。そんな感じです。

ですが、基本的には装置が入っていることで装置が当たって痛い、ということはほとんどないと思います。

痛みが少ないと言える 2つ目の理由は、歯の移動形式にあります。

矯正治療がなぜ痛いかと言うと、硬い骨の中を、歯が動いているからです。ですが、動き方にもワイヤー矯正とマウスピース矯正には違いがあります。

ワイヤー矯正は、矯正歯科医院でワイヤーを締めた日、最も歯が動きますので、数日ものすごく痛みを感じます。一気に力がかかる感じです。数日すると、だんだんと矯正の力が弱まってきて、完全に弱くなる頃に、また矯正歯科医院に行ってワイヤーを締めるというイメージです。

マウスピース矯正治療は、1枚のマウスピースで動く歯の移動量がコンピュータで細かく決まっています。

言い換えると、動きすぎてしまう心配や、力が強すぎる心配がないので、安全ですし、それによって痛みが出ることが少ないと言えます。

マウスピース矯正とインビザラインは同じ意味ですか?

マウスピース矯正の中に、いろいろな商品があります。それぞれ特徴がありますが、インビザラインは数あるマウスピース矯正の中でも、古い歴史があります。日本には2006年に開催されましたが、本社であるアメリカではその15年も前からすでに始まっていました。
特に、CAD/CAM(コンピューター) を使ってマウスピースを製造するという点においては、世界でも最も早く取り入れ、デジタル要素を早くから取り入れることで精度も高く、汎用性が高い矯正装置と言えます。

スマイルイノベーション矯正歯科でも、2007年の開業時からインビザライン矯正を日本でもいち早く取り入れて、2023年までに4000名の患者様のインビザライン矯正を担当させていただきました。

現在では、インビザライン矯正でほぼ全ての歯並びに対応しています。(一部、インビザラインのみでは治すことができない場合もありますので、まずはご相談くださいね)

次のブログでは、インビザライン矯正の歯の移動量について解説していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

マウスピース矯正治療に必要なCT撮影の目的と撮影のタイミングについて

みなさんごきげんよう、尾島です。

今日はマウスピース矯正治療に必要なCT検査の目的についてお話しします。
スマイルイノベーション矯正歯科のマウスピース矯正では、治療前にCTを撮影させていただきます。歯科医院には、レントゲンがある医院はほとんどだと思いますが、CTをその医院で撮影できる医院はそんなに多くないです。
ですが、矯正歯科治療を行う場合は、このCTというのがとても重要だと考えています。CTを撮影する目的やタイミングも、いろいろありますので、今日はこちらについて説明していきます。

 

 

今日の内容を最後まで見ていただくとマウスピース矯正をするときにいつCTを撮影すると治療が成功しやすいのか、ということについてわかりますのでぜひ最後までご覧ください。

今までは矯正治療にも「CTはいらないでしょう」っていう先生が多かったです。

そういう時代もありました。「過剰な撮影なんじゃないの?」とかね

今はそうじゃなくて「CTを撮影しなかったらダメよね」というのがだいぶ分かってきていて、世界の矯正歯科界でもスタンダードになってきています。

マウスピース矯正治療にもCT撮影が必要です、という件は、僕は3年ぐらい前からずっと言ってます。

 

今日のお話はCT撮影のタイミングについてです。

症例別にどんな感じなのかというのをお話ししていきますのでぜひ最後までご覧ください。

CT撮影をすることで、すごく安心して治療が進められると思ってください。

まず初めにお伝えしたいことはこちらです。CTは、歯を動かす時の安全な道を示してくれるものです。

大臼歯の遠心移動をする時のCT撮影のタイミング

大臼歯の遠心移動の時に絶対にCTでしか分からない分析っていうのは大臼歯の遠心部分の骨量ですよね

これはCTでわかります。遠心移動ができるかどうかは、患者様によっては小臼歯抜歯が必要かどうか?にも関わってきますので、大切なことです。
親知らずがある、なしに関わらず、歯列全体のさらに後方に骨があるのかどうか?というのは、歯の頭の部分だけの歯型(口腔内スキャン)のデータだけでは絶対にわからないのです。

 

そして、もし後方に骨があって、遠心移動ができるプランになって、遠心移動を進めた場合、大臼歯を動かして、さらに小臼歯を遠心移動していく時に重要なことがあります。アンカレッジロスと言って、前歯を動かすタイミングで、今まで後方に動かした臼歯が、引っ張られて前方に戻ってしまうことがあります。

 

そうするとなかなか前歯が下げられないので、臼歯がちゃんと後方に移動できたのかどうか、を途中の段階でCTで確認する場合があります。

つまり、矯正治療前、と、小臼歯の遠心移動が終わり、前歯を下げる直前などに1回CTを撮影して、大臼歯の遠心移動が適正に行われたのかどうか、シミュレーション(クリンチェックなど)と同じくらい目的の量が移動されているのかどうかを確認するといいと考えています。

 

開咬(オープンバイト)の矯正治療のCT撮影のタイミング

オープンバイトは臼歯が噛んでいて前歯が噛んでない状態開咬なんですけど

前歯の挺出量は笑顔の写真を分析して、どのくらいかを分析します。

何ミリ挺出するといいのかなと
それに加えて大臼歯を圧下して下顎を回転されることで噛み込ませていく方法を行う場合が多いです。

挺出移動の場合は、CTが必要ない場合が多いです。引っ張る移動なので、これは骨に関係なくほとんどの場合は引っ張ることができます。(ただし根が曲がっているなどの時には挺出移動でもCTが必要ですね!)

一方、圧下移動のためにはCTを確認します。圧下は骨の中に押し込んでいく移動なので、押し込んでいく方向の骨の幅を確認する必要があります。押し込む方向の骨がすごく狭くなっている場合などには、歯の角度を変えてから圧下しましょう、などが必要になります。

矯正治療を始める前にはCTを撮影した方がいいです

つまり撮影してなかったら骨の形態が三次元でわかりませんので、予測で動かしてみて、動かない場合は骨に当たっていた、というようなことも昔はありました。

 

 

なので、開咬(オープンバイト)の時には、矯正治療前と、前歯の噛み合わせが改善してきて、あともう少し動かす必要がある時、これ以上臼歯を圧下することができるのかな?と確認のためにCTを撮影することがあると考えています。

 

もう少し圧下が必要かなという場合は、闇雲に押し込むだけではなく、歯根の方向を確認したり、骨に当たっている場合は起動を修正して圧下を追加するということをするといいです。

 

過蓋咬合(ディープバイト)の矯正治療のCT撮影のタイミング

過蓋咬合(ディープバイト)は前歯が深く噛んでいる状態です。この場合は前歯の圧下と臼歯の挺出移動が必要になります。

開咬の時にご説明した通り、臼歯の挺出の部分はCTがなくても予測できます。

 

重要なのは前歯を圧下する時ですね。
前歯の圧下する方向に骨がぶつかっている場合は、圧下されません。上顎の下顎も、前歯の部分は骨の幅が薄いことがほとんどです。歯根の幅とほとんど同じくらいの場合もあります。そんな中で、少しでも角度が悪いまま圧下をすると、ほとんどの場合骨に当たってしまって動きません。

つまり矯正治療前に前歯の圧下方向を知るためにCTを撮影します。

 

ある程度前歯を圧下していき、もしもう少し圧下が必要な場合、このままの方向で圧下させていいのか?角度を変えてから圧下した方がいいのか?を一度CT撮影して再評価するのがよろしいのではないかなと考えております。

ガミースマイルが主訴で矯正治療を始めたい!という方も多いですが、ガミースマイルは単に前歯を圧下させるだけでは解決しない場合もあります。また別のブログでも書かせていただきますが、永遠に前歯を圧下させることはできないのです。骨の幅や、骨の高さに限界があるので、そこはCT画像などを一緒に見ていただきながら、どこまでが矯正治療単独で治せる範囲なのか?をご説明させていただきます。

 

抜歯矯正治療のCT撮影のタイミング

抜歯矯正においては、小臼歯を抜歯したスペースへの歯の移動にはそこまでCTが必要にならない場合が多いです。抜歯した直後であれば、ほとんどの場合まだ骨の幅がある状態なので、両隣の歯は動きます。

前歯を下げるための抜歯矯正の場合は、前歯を下げる方向の骨の確認がCTで必要になります。歯を抜かない矯正に比べると、抜歯矯正治療は前歯と犬歯の移動量が多いことがありますので、歯根が動かず歯冠だけが動いていないか?を途中で確認する時もあります。犬歯は歯根が全部の歯の中で一番長いので、この歯根全体をCTで見ることができれば、今まで動きにくいとされていた移動も、確実に動くことができる方向性が決まりやすいと言えます。

 

前歯のリトラクションの半分ぐらいのところに目安でCT撮影して歯根ちゃんと付いてきているのかなっていうのを確認してあげるのはいいんじゃないかなと考えています。

 

側方拡大が必要な矯正治療のCT撮影のタイミング

側方拡大これが一番、歯肉のリセッションだったり、骨の無いところに歯を動かすため、難しくもあり あとCTの能力が最大限発揮できるものなんです。

歯を抜かない非抜歯矯正治療などで多いですね、側方拡大量はCTで確認できます。

例えば、治療前に2ミリ拡大出来るというのが分かりました

その2ミリ拡大した時に、安全の中で拡大しています。でもそれによって歯根が動くことによって骨が付いてくるかもしれません。

つまり目標の拡大のところまで歯を移動させた後に

数カ月後目標まで達成し、その後3カ月後くらいにCTの再度撮影をしてあげるといいかもしれないですね

骨がついてきてさらに余裕があるのか
それともギリギリなのかというのを分析してみてください。

まとめ

どの移動を含む矯正治療の場合でも、前歯を移動させる前のタイミングで再評価していくといいと考えています。前歯を下げたい場合や、前歯のガタガタを配列し終わった直後などです。

CT撮影をすることで、すごく安心して治療が進められると思ってください。

矯正治療のCT撮影のタイミング

今日はですね

・大臼歯の遠心移動
・開咬(オープンバイト)
・過蓋咬合(ディープバイト)
・抜歯矯正
・拡大

の全部で5パターンに分けてCTの撮影の目的や撮影のタイミングで、いつするといいなというお話をさせていただきました

最後までご覧いただきありがとうございます

 

それでは皆さんご機嫌よう
またね!

CT撮影について、症例別に解説している動画がありますので、ぜひこちらもご覧ください↓

 

マウスピース矯正の交換日数はなぜ○日交換なのか?について解説します

皆さん ごきげんよう 尾島です

マウスピース矯正の交換日数って何で1週間交換とか5日交換とか決まっているんですか?

これはよく患者様にも聞いていただくご質問ですね。

これはもう分かりやすく結論からどんと言っちゃった方がいいですか
それとも説明をしっかりした方がいいです?

元々インビザラインのマウスピースはアラインテクノロジーという会社が提供しているシステム(商品名)なんですけどスマイルイノベーション矯正歯科で始まった当初は1枚を2週間交換でした。14日ごとに、次のマウスピースに交換するということです。

今も2週間に1回の交換で交換されている医院もあると思います。
ですが、インビザラインのアラインテクノロジー社(インビザライン社)が公式で「ドクターの判断で1週間に1枚の交換でもいいですよ」という風に発表されました。

じゃあ何で1週間で交換をしてもいいのかというとインビザラインのマウスピースって1枚の移動量が最大0.25mmって決まっているんですね

ということは1週間で0.25mmなので、4週間、大体1カ月で4枚ですから、1mmぐらい移動するということですよね。そういう計算になります。

ワイヤー矯正、マルチブラケット矯正の時代から、大体1カ月に1mmぐらいの移動量というのが基本でした。

歯の周りには歯根があって
歯根の周りの骨が少しずつ
吸収されて歯が動いて
また骨が作られるというのを繰り返して
矯正治療の歯の移動は行われます。

吸収する骨のスピードと体が骨を作るスピードというのが大体1カ月位で1mmという風に計算されているのでワイヤー矯正でも移動量を大体1ヶ月1mmと予測しています。
そのため、マウスピース矯正の場合でも、1ヶ月1mm移動すると考えると、1週間に1枚交換しても良いという計算になります。

ただ場合によっては少し早く交換していいですよという方もいらっしゃいます。

それはどういう時かというと

1つ目は患者さんが凄くしっかりちゃんと使ってくださっている
ちゃんと使ってくださっているのが前提での交換日数になってくるので

1日24時間あるじゃないですか。24時間のうち例えば半分しか使っていなかったりすると半分使って半分動くんだけど残りの半分で歯が戻ってしまいます。結局1週間使っていても戻っているというか、同じ状態になっちゃうんですね

なのでしっかり20時間以上を使っていただくというのを前提でその話が出てくるんですけど、患者さんによってはマウスピースを1日22時間しっかり使っています!という方もいらっしゃって、実際にそのような方のマウスピースは本当に適合が良いです。

そういう方の場合は少し早める場合もあります。

2つ目は歯の移動

この歯の移動は歯根をもの凄く動かすわけじゃなくてちょっと回転させるとか少し傾きを変えるぐらいなので移動量を少しずつ早くしてもいいですよというのがあります。どのような移動をさせているか、どのくらいの量で動かしているかは、先生が決めているので、交換日数も先生が決めていいということになります。会社が決めるわけではありません。

まとめると、

まず1つ目は患者さんの使ってくださっている協力度
2つ目が歯の移動形式
によってマウスピースの交換日数は変わってくるということです。

この移動だったら早くしても大丈夫だよとか
この移動はしっかり使わなきゃだめだよとかがあります

あと3つ目は加速矯正装置というのがあってそれを使うと顎の骨の血流の流れが良くなり、歯が動く時の骨のリモデリングが行われやすくなるという効果がありますのでマウスピースを1週間ではなく早く交換してもいいよというのがあります。加速矯正装置については、別のブログでも解説していますので、みてみてくださいね!

4つ目は形状記憶 シェイプメモリーアライナー
インビザラインのような硬いマウスピースではなくて、最新の新素材の形状記憶のマウスピースというのがあるんですけど形状記憶のマウスピースは1枚の移動量を0.35mm位にする場合もあります。

何でかというと論文があるのですが、インビザラインのような硬いマウスピースに比べて、同じ移動量でも感じる力は10分の1ぐらいのため、移動量を多くしても痛みを感じにくいのです。シェイプメモリーアライナーのマウスピースは、柔らかくできるマウスピースなのです。

シェイプメモリーアライナーのマウスピースはどんなもの?
温度変化によって、柔らかくできるマウスピースです。体温に近い36〜37度で、計画された形状に戻る形状記憶のレジン(プラスチック)を使用しているので、装着時には柔らかくすることで、装着時の痛みを軽減できると言えます。

実際に使用されている患者様からの報告では、
・インビザライン矯正と比べて装着時の圧迫感や痛みが少ない
・ガタガタの歯並びでマウスピースが入れにくい時も簡単に装着できる

などというお声をいただいています。

スマイルイノベーション矯正歯科では、2023年11月現在では400名ぐらいの患者様にご使用いただいています。
初めから新しいシェイプメモリーアライナーのマウスピースの方もいらっしゃいますし、インビザライン矯正でスタートして、途中からこちらのマウスピースを使っている方もいらっしゃいます。

「動いているんですか?これ」という風におっしゃるぐらいの力というか快適さというかそういうのがあるのでその場合は加速装置を使わなくても1枚の移動量が既に速いので加速装置を使わなくても1週間でもインビザライン矯正よりも歯の移動は速いといえます。

 

なのでマウスピースの交換日数というのは先生が判断して

この患者さんはこうした方がいいのかなとかね

これでも対応できるかなというので計算して

先生方が患者様にお話ししてくださっているので

それを基準に頑張っていただけたらいいのかなと考えています

反対にすごくゆっくり進めた方がいい場合はありますか?

マウスピースの交換日数が遅い人ももちろんいらっしゃいます。
10日交換や14日交換でいいですよみたいな場合もあります。

スマイルイノベーション矯正歯科でも、積極的に歯が移動する時には3〜7日交換のことが多いですが、保定に近くなってきて、微調整の時期などには、ゆっくり使用していただく場合もあります。

あんまり使えてないから1枚を1〜2カ月使って本当にちょっとずつ進んでいる人っていると思うんですけどそうするとデメリットってありますか?

交換日数を延ばすことの危険性はないです。数日交換日数がずれる程度は、ほとんど問題ありません。ですが、歯の移動、矯正治療の観点からすると、デメリットはあります。

例えば、元々抜歯矯正の予定で、小臼歯抜歯をしてから3〜4年経ってまだまだゆっくり進めている、、となると、抜歯した部位の骨がなくなってしまって、埋められなくなる場合があります。

抜歯矯正の場合は、抜歯のスペースが閉じるまでは通常のスピードでマウスピースを交換した方がいいと思います。

 

「自分的には5年かかっても良いからゆっくり進めてます」という方もたまにいらっしゃるのですが、生体変化からするとよくない場合もあります。

 

矯正移動している最中というのはどういう変化が起きているかというと骨が硬くなくて骨が柔らかくなっているわけで、歯が動きやすくなっているわけです。

なんでかというと常に吸収されて作られるというのは繰り返されているから柔らかい状態というのはやっぱりあまり噛めないでしょう。ということはご飯もしっかり噛んでいると思っていたとしても噛めてなかったり、なので咀嚼がやっぱり弱いよね。なので動いているようで動いていない感じというのは本当にご飯をいたずらにゆっくり食べているような感じ。

ご飯ってゆっくり食べた方がいいんじゃないですかとは思わない?

それが大体30分ぐらいだったらいいかもしれない
でも4時間食べ続けていたらどうでしょうか?

お口の中に食べ物が入ったりするとどうなるかというと唾液の中の酸がいっぱい出てくるんですよ。殺菌をするために

外からのものって普通は調理されてないじゃないですか、動物の世界って。

だから食べ物をお口の中に入れると酸化するんです。酸が強い唾液が出てくるわけです。普段はPH7なんですけどPH5.5ぐらいに下がるわけです。またご飯を食べなくなるとPHが中性の7になってくるんです

だらだら食いといってね、ずっと飲んで食べている人って何でいけないのというとずっとPHが下がっている状態でずっとお口の中が酸性になってしまうので、歯に穴が空きやすい。虫歯になりやすいって事なんですね

なのでご飯を30分、1時間位だったらいいかもしれないけど4時間、5時間ゆっくりずっと食べていますとそれを1日3回入れますと

5時間を3回やったら15時間PH下がっているわけだからね
全く意味がないじゃない

なので矯正治療というのも、例えば6年間ぐらいやっている方もいますね。
お子さんのような成長期
それはもうしょうがないと思うんです。成長期があるからね

だけど成人の方で、通常は2年くらいで終わる予定のものを、ご自分の判断でマウスピースを移動させるのを遅くしすぎちゃうのというのはそこに医学的な根拠がないです。

医学的な根拠がないということはどういうことかというと治療の効果としてはすごくいい効果じゃなくてちょっと残念なことも出てきちゃう場合があるということです。

ちょっと話が違うかもしれないけど、抜歯をした時に気持ち悪いからぶくぶくをいっぱいしちゃったり血の塊を取っちゃった方がいいかなと思う方がいるんだけどそうすると血が溜まりにくくなるでしょう。かさぶたを取っちゃうような感じだから。だから抜歯をした後に血の塊は取らないでくださいねという医学的な根拠があるわけね。血餅というものがあってかさぶたを作ってくれるから、なのでそこはいたずらにツンツンしたり歯ブラシしちゃったらダメよという根拠があるのを先生が教えてくれます。

矯正治療に限ってもそうで「このスピードで動かしてください、マウスピースを交換してください」というのはちゃんと根拠があるからなのであまり自分の判断で遅くしちゃったり早くしちゃったりするのは良くないんじゃないかなって思っています。担当の先生に聞いて、どの日数がいいですかみたいなのはご相談されるのがいいかもしれませんね。

インビザラインさんが2週間に1回がいいよという風に推奨されていたので長くても2週間ぐらいがいいかもしれないですね

 

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました

それでは皆さんご機嫌ようまたね!!

動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください ↓↓

マウスピース矯正治療で速くきれいな歯並びになるにはどうしたらいいですか?について解説します

みなさん ごきげんよう 尾島です。今日は患者様向けのお話しを致します。

マウスピースのアライナーの矯正治療で速くきれいな歯並びになるにはどうしたらいいですか?

皆さん、速く綺麗な歯並びになりたいですね。矯正治療と言うとすごく治療時間がかかる、というイメージがありますね。できればちょっとでも速く歯を並べていきたいと、そういうご希望分かります。

加速矯正治療や、スピード矯正という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますがマウスピース矯正、インビザラインだったりとかマウスピースの矯正で速く歯を移動するためにはどうするの?ということについて今日お話し致します。

最後までご覧頂くと、マウスピース矯正で早く動く方法はねこういうやり方があるんだというのがわかりますのでぜひ最後までご覧ください。

加速矯正装置 オルソパルス(OrthoPulse)とマウスピース矯正

1つ目は、まず早くマウスピースの矯正できれいになるにはね、まず一つの方法一番簡単なのがこれなんですね。加速矯正装置というのがあります。スマイルイノベーション矯正歯科で使用しているのはオルソパルス(OrthoPulse)というものなんですけれどもこれは1日10分、5分上の歯、5分下の歯1日トータルで10分しようします。歯が動きやすい状態のコンディションにするための装置なんですね。

これはアメリカのFDA、さらにヨーロッパのCEマークを取得しているメディカルデバイスとして世界では販売されています。安全基準をクリアしているということです。

日本ではまだなかなか輸入されていないんですが、ドクターが自身の責任でこの装置良いよというのを了承を得て個人輸入して患者様にご提供するということはできます。オルソパルス(OrthoPulse)を使っている患者さんであればマウスピースの交換を1枚を3〜5日間で交換するとか、1枚で歯の移動する移動量を増やすとか、そういうことができます。(通常は7〜14日交換)

スマイルイノベーション矯正歯科では、2015年からオルソパルス(OrthoPulse)を使っています。JCO (Journal of Clinical Orthodontics)という論文、世界の先生が読む矯正の最新のトピックスがどんどん出てくる論文なんですけれども、そこで2016年に世界で一番初めにインビザライン矯正と加速矯正を併用して、3日間ごとにマウスピースを交換し、総治療期間を6ヶ月で終えた症例について、論文を発表しました。この論文には、スマイルイノベーション矯正歯科の先生たちと我々の師匠のRavi Nanda 教授(アメリカ)と、Schupp 先生(ドイツ)と一緒に発表させていただきました。その後、2018年に大臼歯の遠心移動をオルソパルスの新型を使用して行った論文を発表させていただきました。また2020年には抜歯症例の加速矯正についての論文もJCOに掲載していただき、世界的に英語論文を発表してます。

日本でも一番初めにスマイルイノベーション矯正歯科でオルソパルスとインビザラインを併用した治療を行ってきました。
少し早く動かしたいなと思う方は加速矯正装置、オルソパルス(OrthoPulse)というものを使用していただくマウスピース矯正が、まず一番わかりやすく歯が動きやすい方法かと思います。

歯型をとってから、早く始められるマウスピース矯正の方法は?

2つ目は、矯正治療をスタートするまでの時間ロスをなくす方法です。

インビザラインを始める時、どのようにマウスピースが届いて矯正治療をスタートするのか?をまずお伝えします。

インビザライン矯正を始める時には歯型(口腔内スキャン)を取ります。そのデータを、アメリカのインビザライン社というところに出します。インビザライン社では、これを分析のデータにして、先生に戻します。そのデータで先生が治療計画、例えば抜歯矯正にするのかとか、非抜歯矯正にするのか、大臼歯を後ろに送るのかとか、出っ歯の前歯をどのように下げるのかというのを決めていきます。さらに、矯正治療期間中、歯の移動をどの順番で、どの時期に行うか、などを決めます。これはインビザライン社さんが決めるんじゃなくて、ひとつずつの矯正歯科医院の担当の先生が決めるものです。

つまり、歯型を取ってから自動的にシミュレーションができるものではありません。皆さんの歯の移動シミュレーションは、皆さんの担当されている先生が一つずつ考えて作っています。病院によってみんなゴールも違うし、歯を移動する順番、アプローチもみんな違います。

そして、シミュレーションは一日、一回きりではできあがらないのがポイントです。ある程度のシミュレーションができてきてから、先生が修正するのですが、会社とやりとりをしながら、何日、何回もやりとりをしながら修正をしていきます。また、インビザライン矯正の場合は、治療の始めから治療のゴールまでのある程度1〜2年分の全ての歯の移動計画をこの時点で作成しますので、一朝一夕には終わりません!途中、どのように歯が移動してくるか、動きにくそうな部分はどうかなどを考えながら全てのステップを作成するので、少し時間がかかります。

そして、治療ゴール、治療途中の移動計画など、シミュレーションを確認して良ければ承認します。「この状態のマウスピースを作ってください」という承認のボタンを押して、マウスピースの製作を依頼するわけです。

そうするとインビザラインさんの方でマウスピースを製造開始されます。マウスピースは、3Dプリンターや、マウスピースをカットする機械、袋に詰める作業など、一つずつそれぞれの工程で作られていきます。

マウスピースが全て出来上がったら、日本に届けられます。インビザラインさんの場合は現時点では日本国内には製造工場はないため、海外から届きます。それから各クリニックに到着して、病院が患者様にご連絡をして到着しましたのでご予約をとっていただきます。これでいよいよマウスピース矯正が始まっていきます。

つまり歯型を取ってから、1枚目のインビザライン矯正を始める時には、だいたい2週間〜4週間くらいはかかるのではないでしょうか。

ここの期間を少しでも早くできないか?

それは何かというとインハウスシステムといって、自分たちのクリニックで我々のチームの歯科技工士さんが患者様のマウスピースを製造する方法です。

インハウスシステムのマウスピース矯正はなぜ早くマウスピースをスタートできるの?

① 治療計画を作成するソフト
インビザライン矯正では、決められたソフト(クリンチェック)を使って治療計画を作成します。先生は会社とやりとりをしながら、シミュレーションを作ってもらう必要があるので、数日かかります。

インハウスの場合は、ソフトが自由に選べます。スマイルイノベーション矯正歯科では、Nemo というスペインのソフトを使っています。このソフトは、口腔内スキャンデータとCTデータを重ね合わせて、詳細に治療分析ができる点と、歯の移動コントロールを、先生が直接操作してシミュレーションまで即時に作成できます。そのため、スキャンしてから当日に治療計画まで作成することも可能です。

② マウスピース矯正の歯の治療計画の作り方の違い

インハウスシステムとインビザライン治療の大きく違うところが治療計画の作り方です。インビザライン矯正は、ある程度始めから最後の位置まで移動計画と、マウスピースも全て製造してお渡しします。

インハウスシステムの場合は、1〜2ヶ月分の移動計画を作成します。2ヶ月ごとにスキャンして、ピッタリしたマウスピースを毎回作りながら、進めることができます。一度に治療計画を作成して、どんなに良い治療計画だったとしても、人間の生体はコンピューターのシミュレーション通りには必ず動くわけではありません。少しの誤差を、毎回確認してスキャンし、マウスピースを作製することができるので、無駄がないです。
長期のプランを作成するよりも、短期間のプランを作成する方が圧倒的に早いです。今、ここで動かしたい!という治療計画を毎回組み込むことができるのです。

実際に歯を動かしていて、短期間分立てた治療計画の方が、治療計画通りに歯が動くなと実感しています。誤差が小さいですからね。毎回軌道修正しながら進めていけるので、最終的にも治療期間の短縮につながると考えています。

まず細かいゴールのところに集中してマウスピースを作って万が一合わなくなったとしても2ヶ月後にもう一度歯型を取ってさらに治療のゴールに向かって高めていきます。

インビザラインの場合だとスタートからゴールまでマウスピースを製造しますが、インハウスシステムの場合はスタートからゴールまでの間に細かく修正するポイントがいっぱいあるんですね。

なのでより細かくより正確にマウスピースの適合を上げながらそれをさらにこのデリバリーがすごく速いので細かくどんどん治療計画を立てながらゴールに向かっていきます。

「加速矯正」というと、歯を速く移動させるなんて大丈夫!?と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、この方法は、歯を無理に速く移動されているのではなくて、今までのマウスピース矯正の中の、時間ロス、誤差によって起こるロスを減らす方法なので、安全とも言えますね。

 

スマイルイノベーション矯正歯科では、加速矯正装置 オルソパルス(OrthoPulse )のご提供と、インハウスシステムのマウスピース矯正のどちらも行っています。速く綺麗に歯を並べたいなという時には、こういうアプローチも一つの方法なのかなと考えております。

ご結婚式や、イベントがある方、そういうものがない方でも、みんな誰でも速く綺麗な歯並びになりたいですよね。

マウスピースの矯正で早くキレイになりたいなという方、こういうアプローチがあるんだよというのを知って頂けると今日はすごく嬉しいです。

先生方もしくは患者様は見ていただいて早く綺麗になる時にこういう風にまず前歯だけ治してササッと並べてその後に奥の歯を並べていくとか、そういうアプローチだったりアレンジもできたりするのでひとつこんな感じでできるんだなというのをご理解いただけると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それではみなさんごきげんよう。

インビザラインあるある Youtube チャンネルの中でも動画でご覧いただけるのでみてみてくださいね。『早く綺麗な歯並びになるためにできることはありますか?インビザライン矯正』 ↓↓↓

マウスピース矯正治療を始める前のプレオルソの5つの効果とは!

みなさんごきげんよう、尾島です。今日は患者様向けのお話しをします。
お子さんの矯正治療はいつから始めたらいいのか?みなさん知りたいですよね。
スマイルイノベーション矯正歯科では、初めからアライナー、マウスピース矯正をしない場合があります。その時には、プレオルソという矯正治療方法をおすすめしています。

プレオルソを使うと何が良いのですか?

まずプレオルソというのは、商品名ですね。大塚先生が開発されたものです。
10歳以下のお子さんに使うことが多いです。

“プレ”というのは、「前」という意味で”オルソ”というのは、「矯正」という意味なので、”矯正前の”という意味なんですね。プレオルソというのは、混合歯列期、永久歯と乳歯が混ざっている時に向いているもので5つの効果があります。

1つ目は、咬合誘導をしてくれます。ここに永久歯が生えてきてくださいねという咬合誘導が一つ目の目的です。マウスピース矯正のように、一本一本の歯をしっかり掴むわけではないので、生え途中の歯があっても問題ありません。

2つ目は、舌癖ですね。悪習癖と言って、悪い癖があるんですよ。ベロを出してて前歯が広がったりね。舌はここですよという風に舌のポジショニングを決めてくれるのが入ってるのでこの装置の中に舌癖を治す、つまり開口だったり、お口が閉じにくいのも治してくれるというのもあります。

3つ目は、鼻呼吸ですね。どういう事かというと、これは口輪筋といって口の周りの筋肉を閉じる練習をする事によって、お口が閉じる、鼻で息をする、つまり鼻呼吸のトレーニングをするという効果があります。これも凄く良いですよね。
小さい子で、テレビを見ている時に口がぽかーっと開いている子をよく見ます。これは実は歯並びにも影響すると言われています。口が開いている=口呼吸が癖になってしまうので、よくありません。口を閉じるための口輪筋も緩んでしまうので、小さい頃から治しておくことをおすすめします。

4つ目は、咬合挙上してくれます。小さい時って下顎が小さいんですよ。だから深噛みになってしまいます。ですがプレオルソを入れるとディープバイトを改善、咬合挙上と言いますね。深く噛んでしまっている時があります。何でかというと上顎の骨が先に成長して、下顎の成長のピークって遅いんですよ。それをプレオルソに入れると咬合挙上してくれてそこで歯が生えてきてバイトがしっかり噛んでくるという風になります。

5つ目は、永久歯が萌出するスペースを確保してくれます。乳歯が抜けたりすると対合歯が生えてきたりします。ですがプレオルソは咬合面を覆ってくれているので、つまりこの萌出するスペースを確保してくれているんですよ。

そう思うとプレオルソってどうですか?

夜間のみの使用ですよ。寝てる時だけ付けるんです。

お母さんとお父さんも楽でしょう。あと患者さんも楽ですね。

学校に行く時は装着しなくて良いんです。

だんだん矯正の装置に慣れる練習にもなります。歯の表面に装置が付いたりはしないですあとやはり虫歯予防効果もありますね。装置が付いてないしアタッチメントも無いのでね。

なのでやっぱりお子さんには凄く良いと思います。

 

プレオルソとアライナーの違いはなんですか?

アライナーというのは、歯を細かく動かして、ビシッと並べるものですね。
逆にプレオルソっていうのは、アライナーみたいにビシッと並べたりするのは出来ません。
なので目的が違います。

プレオルソというのは”Pre Ortho”矯正前に準備をする物、咬合誘導が主たる目的です。
アライナーというのは”Alignment”つまり歯を並べるのが主たる目的で使っております。萌出途中の歯がある場合には、頻繁にアライナーが合わなくなったり、萌出を止めてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

お子様の時にプレオルソをやっておけば、大人になって更に矯正したい時の難易度は下がりますか?

それは下がる可能性があります。矯正前のプレオルソをしていて矯正中にもっと大変なことになっちゃったとなったらやらない方がいいですからね。それをすることによって、本格(成人 / 二期)矯正になった時に患者さんも楽で、お母さんも楽だと思います。なのでいいことは多いですよ。

特に、口腔内に関する悪習癖が取れている状態というのは、矯正治療をする時にとても重要です。
舌の位置だったり、鼻呼吸についてが、自然とできている状態にしておくことで、綺麗になった歯並びも長持ちすると言えます。

プレオルソ、子供の歯列矯正は何歳ぐらいから検討した方がいいんですか?

まず混合歯列期っていつかというと6歳ぐらいからなんですよ。下顎の前歯が生え変わってくる時ですね。上顎の前歯が7歳とかですね。

反対咬合だったら、すぐプレオルソだったりとかね。
6~7歳ぐらいから少しずつ始めるのがいいんじゃないかなと思います。

お子さんの成長は個人差が大きいです。ですのでまずは定期検診から始めて、ここぞという時に矯正治療が始められるように準備しておくことがいいのではないかと思います。当院でも決して全員の患者様が6歳とか7歳とかからは矯正治療をスタートしませんし、おすすめもしません。この頃は定期検診をして、歯磨きの練習とか、歯医者さんに慣れるのがおすすめです。なのでお母さんが矯正治療をしていると良い教育になります。お母さんの矯正治療の診察の時に一緒に連れてきていただくと、まずはイスに座ったり、写真を撮ったり、慣れていくと「自分もいつか歯並びを綺麗になるようにするんだな!」と気づいてくれたりします。

決して早い時期の矯正治療が良いわけではないので、まずは矯正専門の歯科医院にて診察をしていただくと良いと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

それでは皆さんごきげんよう。

インビザラインあるあるYoutube  ▶️『 マウスピース矯正治療を始める前のプレオルソの5つの効果とは!』動画でもご覧いただけます

マウスピース矯正治療を成功させるために重要こと① 【フェイシャルパターン】

今日はマウスピース矯正治療を成功させるために重要ことについて何回かに分けて解説していきます。マウスピース矯正だけではなく、どのような治療でも、「医院やドクターによって考え方や治療方法が異なる」ということはよくあると思います。それによってどこに通ったらいいのか?迷う患者様も多いと思います。

スマイルイノベーション矯正歯科・新宿のマウスピース矯正は、どのようなことを考えながら治療をしているのか?についてお話ししていきます。

マウスピース矯正治療を成功させるためには、ただ歯型を取って、マウスピースを装着するだけではありません。まずは矯正治療のための検査、分析、診断が必要になります。その中でまず考えられるのがフェイシャルパターンです。

マウスピース矯正治療を成功させるために重要こと
基本①【フェイシャルパターン】

マウスピース矯正治療を始めるにあたって、我々は歯列より先に顔面骨格タイプを考える必要があります。顔面骨格タイプを分類することで治療の大まかな道筋を立てることができるからです。

外科矯正の世界的権威である菅原準二先生によると、顔面骨格タイプは9つに分類することができます。この9つは、顔の長さと下顎の位置の組み合わせで分けられ、それぞれ短顔、標準、長顔、と下顎後退、標準、下顎前突の組み合わせで考えることができます。

1短顔 下顎後退

2短顔 標準

3短顔 下顎前突

4標準 下顎後退

5標準 標準

6標準 下顎前突

7長顔 下顎後退

8長顔 標準

9長顔 下顎前突

フェイシャルパターン, facial pattern 分類

これら9つの分類に対し、それぞれ治療のアプローチが異なります。顎顔面形態をこの9つに分けてスクリーニングすることで、外科手術によるアプローチが必要かどうか、抜歯が必要かどうか、どのように下顎の位置や歯列を動かすかなど大まかに検討することができます。

またこの分類では、アウトカムシュミレーションは標準型にのみ適応され、外科矯正は標準型から離れているほど外科手術が適応されます。

したがって顔面骨格タイプがどこの分類に入るかを把握していると、治療の規模や流れをイメージできるので、患者様にも顔面骨格タイプを共通認識を取っておくとよいです。

短顔

顔の縦の長さが標準に比較して短い場合です。噛み合わせの傾向としては過蓋咬合であったり、噛み締めが強い場合があります。咬筋に力が入りやすく、エラが張っている場合が多いです。例外はあります。
短顔の場合は機能的に不具合を感じ自覚することは少ないかもしれませんが、噛み締めが強く歯が磨耗している場合があり、上下の臼歯の噛む面が極度に削れている方は注意が必要です。

長顔

顔の縦の長さが標準に比較して長い場合です。噛み合わせの傾向としては、咬筋が発達していない場合が多く、口輪筋も緩んでいる場合が多いです。機能的には、口呼吸の方が多く、口が常に空いている、口が閉じにくい、口を閉じるとおとがいの部分にシワができる、などです。
開咬の歯並びの方は長顔の傾向が多いです。長顔を治療する場合には、骨格性の長顔なのか?骨格の長さは標準だが、噛み合わせの位置で下顎が後方にずれていることで噛み込めなくなっていることで全体的に長顔になっているか?のどちらかを診断する必要があります。
歯並びの矯正歯科治療だけで治すことができるのか?それとも骨格的な問題がある場合には外科矯正の併用が必要なのか?について診断していきます。

下顎後退

下顎は上顎に比べて後方にある場合です。この場合はいわゆる「出っ歯」と患者様が感じやすい歯並びです。重度の下顎後退の場合は上下の前歯が噛み合わず、下顎が後方に下がることで顎関節に負担がかかっていることが多いです。
顎に負担がかかると、朝起きた時の顎のだるさや、口の開け閉めの時に顎が鳴る、顎が痛くなる、などの症状を自覚することがあります。

下顎前突

下顎は上顎に比べて前方にある場合です。この場合はいわゆる「反対咬合 / 受け口」の傾向になります。前歯については、上の前歯よりも下の前歯の方が前方にあり、笑った時に下の前歯が見えやすい場合です。

それぞれのフェイシャルパターンについて特徴をまとめてみました。
これらの組み合わせによって、フェイシャルパターンは大きく分けて9パターンになります。標準に近いほど歯並びの矯正歯科治療だけで改善できる可能性が大きいです。標準がから離れるほど、骨格性の不正咬合である場合が多く、外科矯正の併用が必要になる場合もあります。

スマイルイノベーション矯正歯科・新宿では、顔貌形態の分析に3Dフェイシャルスキャナーを導入しました。(銀座さくら矯正歯科にて)2秒の撮影時間で3Dイメージを撮影することができ、マウスピース矯正治療の分析に利用しています。
ご興味がある方は、受付までお声がけくださいね。

↓こちらの動画の後半で、Ray face を使った3Dフェイシャルスキャンの様子を公開していますので参考にしてください。

マウスピース矯正と舌癖の関係についてお話しします

今日の内容を最後まで見ていただくと「舌癖」とは何なのか?歯科矯正と舌癖の関係、マウスピース矯正と舌癖の関係が分かりますのでぜひ最後までご覧ください。

今日は矯正歯科の結果にも関係する患者様向けのお話しをします。
舌癖のお話です。歯科矯正とはとても関わりが深いので重要なお話しです。

まず舌癖とは舌の癖と書きます。
舌癖のメインポイントは何か分かりますか?
日常生活の中で「舌癖あるのよー」って会話聞いたことありますか?
「肘ついてご飯を食べる」とか「音を立てて食べる」とか
そういう癖は周囲からも気づかれやすい癖です。
だけど舌癖は自分もわからないしほかの人も「今舌癖してるね!」なんて気づきにくいものです。つまり自覚がない癖なのです。
自覚がないから治そうという気持ちにならないですし、治しにくい。

舌癖があることで問題があるのでしょうか?

嚥下っていうんですけど お水とか食べ物を食べたり飲む時にごくんって嚥下する時に舌を前方に出してしまう問題があります。
喉には気道と食道という2つの通路があります。気道は肺に行きますね。食道は胃に行きますね。呼吸器と消化器に 分かれてるわけです。分かれているのをどうやって「この空気は食道に行っちゃダメ」「こっちは気道に行って」とか「食べ物とお水は気道に入っちゃうと むせちゃうから食道に行って」というのを分けているのがベロの根っこの部分である 舌根というのが塞ぐ役割をしています。

舌の先端を理想的にはスポットと呼ばれる上顎の部分に当てた状態で舌根だけでゴックンとしてくれるのが理想なんですね。それができなくて先端を前に出して 舌根をあまり使わない状態で嚥下をするのが舌癖です。
年齢が高くなると筋肉が緩んできます。舌根の部分が鍛えられていないためお年を重ねた時に誤嚥性肺炎(お水やご飯を食べようとする時に食道ではなく肺に流れてしまい、詰まりやすかったりする)になりやすかったりします。

矯正歯科とはどのような関わりがあるのでしょうか?

矯正治療で多いのは「開咬」という状態の場合です。

奥歯は噛んでるけど前歯噛んでない状態 開咬というんですけど開咬の人はほぼ100%舌癖あります。元々開咬の方は舌癖があることが多く、歯科矯正で治しました、といっても舌癖が治ってないとすぐ後戻りしてしまうのです。

せっかく治ったのに寂しいですよね。だから矯正治療で舌癖が あるんだなってことを知って開咬の歯科矯正治療をされたらまず舌のトレーニングをしてほしいです。

Myofunctional Therapy マイオファンクショナルセラピーといって筋機能療法というんですね。トレーニングするんですけどマウスピース矯正と共にできますので心配せずに一緒に来て一緒に治していきましょう。舌癖は治せるものなのです。ご安心ください。

マウスピース矯正と舌癖のトレーニングは同時にできますか?

マウスピースはすごくこの舌癖を改善するのにいいんです。何でだと思いますか?まず表側のワイヤー矯正では舌とは関係がありません。裏側に装置が付いてるリンガル矯正でも舌を歯の裏側にドンと当てると痛いですので、「あ、痛い」と思うから舌を丸めるんですよ。つまり舌の先がスポットのとこに行くわけです。リンガル矯正はこの舌癖を治す時にすごく良いです。
ではマウスピース矯正ではどうなのか?というお話をします。

マウスピース矯正もやっぱり薄いとは言いますが、歯の裏側まで覆われています。マウスピースの縁を舌が触ると意識ができますので、歯を舌で押さなくなることが多いです。
場合によってはマウスピースの裏側に出っ張りを作ったりすることもできます。触ると痛いので「舌の位置を 正しくしなきゃな」というふうに気付きやすくなります。

つまり【マウスピース矯正をしながら舌のトレーニングは同時にできます】。

スマイルイノベーション矯正歯科でもマウスピース矯正をしながら同時に舌癖のトレーニングを行います。歯が動いてくるとトレーニングの効果がより実感できる方が多いです。

先ほどお話ししたお歳を重ねた時に多い「誤嚥性肺炎」はとても苦しいんです。肺に水が入ったり食べ物が入ったりすると大変苦しいです。毎回むせちゃうんですね。そうならないようにするために歯科矯正治療をしてトレーニングして治していくのが いいんじゃないかなと考えてます。

舌癖は歯科医院さんに行って治す方が良いですか??

歯科矯正の医院ではほとんどの場合、舌癖のトレーニングを知っていて指導ができると思います。歯科医院の場合でもMFTというトレーニング方法を知っている先生だったり衛生士さんがいると一緒に治してくださるんですけどいろいろな方法があるのでまずは聞いてみてください。
ただ習慣であり、癖なので、それを治すのは時間がかかるし、あとは動機付けってあるんですよ。その動機付けをうまくできるように すると治りが早いですね。

開咬のまま舌癖のトレーニングだけを行なっても、頑張っても効果が現れにくいです。歯科矯正と同時にできるのが効果が高まるコツになります。

今日の内容を最後までご覧いただきありがとうございました

舌癖のトレーニング方法についてはまた別のブログでも記載していきますね。

ごきげんよう

(*ブログではアライナー矯正をわかりやすくマウスピース矯正と書いています。「アライナー/aligner」とは、歯を動かすためのマウスピースのことを専門用語で言います。)

こちらの内容は動画でも詳しくご覧いただけます ↓↓

マウスピース矯正の歴史は100年以上【世代別マウスピース矯正の特徴】

矯正歯科の歴史は大変古く、ワイヤー矯正の歴史が長いことは皆さんもご存知だと思います。では、マウスピース矯正の歴史はどうでしょうか?

マウスピース矯正治療の歴史を振り返ると、すでに100年の歴史があることに驚く人もいると思います。1926年にはDr. スナイダーによってプラスティックのマウスピースを使って歯の移動を行っていました。それから100年、すでに我々の生活の中でもマウスピースによる歯の移動の認知は広がり続けてまもなく100年を迎えます。このマウスピース矯正装置は、電話からスマートフォンに進化したように、テクノロジーの進歩が加わることで1926年のマウスピースとは大きく変化を遂げました。

スマイルイノーべション矯正歯科が開院してからマウスピース矯正治療に取り組んで16年目になります(本郷さくら矯正歯科を2007年に開院)。今回はマウスピース矯正治療の歴史を振り返りながら最新のマウスピース矯正治療までをまとめてみました。

マウスピース矯正治療【第1世代】

アルジネート印象から石膏模型を作製。セットアップ模型でWAXアップを行い、プラス ティック系のシートを圧接して、作製となる。
アルジネート印象から石膏の段階で収縮膨張があり、それにより誤差が発生しうる。セットアップ模型を石膏模型で作製していた時は、1つのセットアップの製作に何時間もかかり、さらに正確なセットアップを作製することは困難である。

*いわゆる粘土(ピンクが多いですね)で歯型→石膏模型→模型をカットしたりして治療計画を作成→マウスピースを製作という流れです

マウスピース矯正治療【第2世代】2008年頃

シリコン印象を取り込み、コンピューター(CAD CAM)パソコン上で歯の移動配列を行う。 CAD上で0.25mm ずつ移動を計画し、3Dプリンターで模型をプリントしてプラスティックを圧接して作製する。インビザライン社は世界で初めてCADを使ってマウスピース矯正をスタートしました。

*精度の高い粘土(固まるのに時間が6分程度かかります)で歯型→模型→口腔外スキャン→パソコンで治療計画→3Dプリント模型からマウスピースを製作という流れです

マウスピース矯正治療【第3世代】2011年頃

光学印象(口腔内用スキャニング)が取り入れられたことで、ほぼ全てのステップがデジタルになりました。スキャニングデータ(STL)を直接 CADに取り込み、治療計画を設計して3Dプリンターで模型プリントしてプラスティックを圧接して作製する。

シリコン印象から光学印象(口腔内用スキャニング)に変わったことで

・印象を輸送する時間がなくなった(STLデータを直接送信)
・印象材の物理的な変形が起こらない
・データの保管が可能

*何より歯型をとる患者様が楽ですよね!スマイルイノーべション矯正歯科では2014年から口腔内スキャニングを導入しており、現在では各診療室に配置しています。口腔内スキャニングは上下の歯型も2〜5分程度で早く、口の中も汚れません。お子さんでも快適に歯型がとれてしかも精度が高いのでマウスピース矯正を行う医院では必須の設備です。

マウスピース矯正治療【第4世代】全てのステップを院内で内製化

模型用3Dプリンターの進化 によって、光学印象→ 院内CADソフトにて設計→院内の3Dプリンターでマウスピースを製作するという流れが医院で内製化できるようになった。0.25mm ずつ移動を設計した模型を3Dプリントしてプラスティックを圧接して作製する

*3Dプリンターはスマイルイノベーション矯正歯科では2018年に導入が開始されました。

マウスピース矯正治療【第5世代】

光学印象→ 院内CADソフトにて設計→3Dプリンターで直接アライナーを3Dプリントする。全ての過程がデジタルで行う

*第4世代では、3Dプリンターから製作するのは模型でした。模型からマウスピースを製作する流れでしたが、第5世代では、3Dプリンター用のマウスピース用のレジンが開発されたおかげで、3Dプリンターから直接マウスピースを製作しています。模型のステップがないので時間も速く、トラブルエラーも少ないです。スマイルイノベーション矯正歯科ではシェイプメモリーマウスピース(ダイレクトプリントマウスピース)を2022年から使用を開始しています。
患者様にもいち早くマウスピースをお届けできることが良い点の一つと考えています。

今回は、マウスピース矯正治療の歴史を振り返りながら最新のマウスピース矯正治療までの世代別の特徴をまとめてみました。

矯正歯科は、デジタル機器の発展によって進化のスピードが大変早い分野です。
海外では矯正歯科の分野が日本に比べると進んでいるため、海外の情報は大変重要です。スマイルイノベーション矯正歯科では海外の最新情報を常に取り入れながら、患者様へ良い矯正治療をご提供できるように取り組んでいきます。

【第5世代】マウスピース矯正についても別のブログで詳しい内容をお伝えしますね。

それではごきげんよう

(*ブログではアライナー矯正をわかりやすくマウスピース矯正と書いています。「アライナー/aligner」とは、歯を動かすためのマウスピースのことを専門用語で言います。)