アライナー矯正を成功するために必要な6つのステップ〜患者様編〜

患者様に知っていただきたい6つの重要なステップがあります

アライナー矯正は、透明で目立たない画期的な歯科矯正方法です。しかし、治療を成功させるためには患者様のご協力が不可欠です。今回は、アライナー矯正を確実に成功させるための6つのステップをご紹介します。


ステップ1:装着時間を守る

1日20~22時間の装着が治療成功の基本

なぜ重要なのか

  • アライナーは持続的な力で歯を動かします
  • 装着時間が短いと計画通りに歯が動きません
  • 治療期間が延びる原因にもなります
  • 装着時間が短いと歯への負担が増し、痛みにもつながります

実践のコツ

  • 食事と歯磨き以外は常に装着
  • スマートフォンのアラーム機能を活用
  • 装着時間を記録する習慣をつける
  • 外出時も忘れずに装着

ステップ2:交換日数を守る

「痛みがないから早く交換してもいい!?」
いえいえ!!
決められたスケジュール通りの交換が重要です!

交換スケジュールの重要性

  • 歯や骨の動きに合わせて設計されています
  • 早すぎても遅すぎても効果に影響します
  • 計画的な歯の移動を実現するために重要です

守るべきポイント

  • 歯科医師の指示通りの交換タイミングを守りましょう
  • 通常は1週間に1枚交換します
  • 自己判断での変更は避けてください
  • 交換日をカレンダーに記録
  • スマイルイノベーション矯正歯科では、交換日に自動的にメールをお送りするシステムがございます。ご希望の方はスタッフまでお声がけください。

ステップ3:通院日程を守る

定期チェックが治療成功への近道

通院の重要性

  • 治療進行状況の確認
  • 次のアライナーの受け取り
  • 口腔内の健康チェック
  • 問題の早期発見と対処

通院時のチェック項目

  • アライナーの適合状況
    必ず使っているアライナーを装着してご来院ください
  • 歯の動きの進捗確認
  • 口腔ケアの指導
  • 治療計画の調整
    通常は2〜3ヶ月ごとに1回の通院が必要となります

ステップ4:清掃を怠らない

清潔なアライナーが口腔環境を守ります

毎日のお手入れ

  • アライナーは柔らかい歯ブラシで優しくブラッシング
  • 歯磨きも丁寧に行う
  • 歯や口腔内の汚れが残ったままアライナーを装着すると
    アライナーの汚れや着色の原因となります

清掃のポイント

  • シェイプメモリーアライナーの場合(*) は煮沸消毒が可能です
  • 研磨剤入り歯磨き粉を使っての清掃は避ける
  • ケースも定期的に清掃してください
  • 家庭用のコンパクト超音波洗浄機はおすすめです!
    超音波で細かい汚れも浮かしてアライナーやケースのクリーニングができます

ステップ5:舌癖をなくす

悪い舌の習慣が治療効果を妨げる可能性があります

舌癖とは

  • 舌で歯を押す癖
  • 舌を前に出す癖
  • 無意識に行っている舌の動き
  • 自覚症状がなくても、滑舌が悪い方などに多い

改善方法

  • 正しい舌の位置を意識する
  • 舌トレーニングを実践
  • 歯科医師の指導を受ける
  • 日常生活で舌の位置を確認

なぜ重要なのか

  • 舌の力で歯が元の位置に戻ってしまう
  • 治療効果が減少する
  • 後戻りの原因になる
  • 歯の動揺(揺れ)につながります

ステップ6:保定装置(リテーナー)を使う

治療後の長期安定が最終的な目標です

保定期間の重要性

  • 動かした歯を安定させる期間
    通常は動かしていた期間と同じ期間は最低限保定が必要です
  • 後戻りを防ぐ重要な段階
  • 治療の仕上げ段階

保定装置の使用方法

  • 指示された時間しっかり装着
  • 夜間のみの場合が多い
  • 定期的なメンテナンス

保定を怠ると

  • 歯が元の位置に戻る(後戻り)
  • せっかくの治療が無駄になる
  • 再治療が必要になる場合も
  • 保定に入ったら「親知らず」を抜歯すべきかどうか?も相談してみてください

まとめ:成功への道のり

アライナー矯正の成功は、患者様の日々の取り組みにかかっています。この6つのステップを意識して実践していただくことで:

  • 予定通りの治療期間での完了
  • 理想的な歯並びの実現
  • 口腔内の健康維持
  • 美しい笑顔の獲得

が期待できます。

治療中に不安や疑問が生じた際は、一人で悩まず、いつでもお気軽にご相談ください。私たちが全力でサポートいたします。


お困りのことがございましたら、お気軽にスタッフまでお声かけください。

一緒に美しい笑顔を目指しましょう!

本日の内容は動画でもご覧いただけます
https://youtu.be/ztmU46P06Tk

マウスピース矯正の交換日数はなぜ○日交換なのか?について解説します

皆さん ごきげんよう 尾島です

マウスピース矯正の交換日数って何で1週間交換とか5日交換とか決まっているんですか?

これはよく患者様にも聞いていただくご質問ですね。

これはもう分かりやすく結論からどんと言っちゃった方がいいですか
それとも説明をしっかりした方がいいです?

元々インビザラインのマウスピースはアラインテクノロジーという会社が提供しているシステム(商品名)なんですけどスマイルイノベーション矯正歯科で始まった当初は1枚を2週間交換でした。14日ごとに、次のマウスピースに交換するということです。

今も2週間に1回の交換で交換されている医院もあると思います。
ですが、インビザラインのアラインテクノロジー社(インビザライン社)が公式で「ドクターの判断で1週間に1枚の交換でもいいですよ」という風に発表されました。

じゃあ何で1週間で交換をしてもいいのかというとインビザラインのマウスピースって1枚の移動量が最大0.25mmって決まっているんですね

ということは1週間で0.25mmなので、4週間、大体1カ月で4枚ですから、1mmぐらい移動するということですよね。そういう計算になります。

ワイヤー矯正、マルチブラケット矯正の時代から、大体1カ月に1mmぐらいの移動量というのが基本でした。

歯の周りには歯根があって
歯根の周りの骨が少しずつ
吸収されて歯が動いて
また骨が作られるというのを繰り返して
矯正治療の歯の移動は行われます。

吸収する骨のスピードと体が骨を作るスピードというのが大体1カ月位で1mmという風に計算されているのでワイヤー矯正でも移動量を大体1ヶ月1mmと予測しています。
そのため、マウスピース矯正の場合でも、1ヶ月1mm移動すると考えると、1週間に1枚交換しても良いという計算になります。

ただ場合によっては少し早く交換していいですよという方もいらっしゃいます。

それはどういう時かというと

1つ目は患者さんが凄くしっかりちゃんと使ってくださっている
ちゃんと使ってくださっているのが前提での交換日数になってくるので

1日24時間あるじゃないですか。24時間のうち例えば半分しか使っていなかったりすると半分使って半分動くんだけど残りの半分で歯が戻ってしまいます。結局1週間使っていても戻っているというか、同じ状態になっちゃうんですね

なのでしっかり20時間以上を使っていただくというのを前提でその話が出てくるんですけど、患者さんによってはマウスピースを1日22時間しっかり使っています!という方もいらっしゃって、実際にそのような方のマウスピースは本当に適合が良いです。

そういう方の場合は少し早める場合もあります。

2つ目は歯の移動

この歯の移動は歯根をもの凄く動かすわけじゃなくてちょっと回転させるとか少し傾きを変えるぐらいなので移動量を少しずつ早くしてもいいですよというのがあります。どのような移動をさせているか、どのくらいの量で動かしているかは、先生が決めているので、交換日数も先生が決めていいということになります。会社が決めるわけではありません。

まとめると、

まず1つ目は患者さんの使ってくださっている協力度
2つ目が歯の移動形式
によってマウスピースの交換日数は変わってくるということです。

この移動だったら早くしても大丈夫だよとか
この移動はしっかり使わなきゃだめだよとかがあります

あと3つ目は加速矯正装置というのがあってそれを使うと顎の骨の血流の流れが良くなり、歯が動く時の骨のリモデリングが行われやすくなるという効果がありますのでマウスピースを1週間ではなく早く交換してもいいよというのがあります。加速矯正装置については、別のブログでも解説していますので、みてみてくださいね!

4つ目は形状記憶 シェイプメモリーアライナー
インビザラインのような硬いマウスピースではなくて、最新の新素材の形状記憶のマウスピースというのがあるんですけど形状記憶のマウスピースは1枚の移動量を0.35mm位にする場合もあります。

何でかというと論文があるのですが、インビザラインのような硬いマウスピースに比べて、同じ移動量でも感じる力は10分の1ぐらいのため、移動量を多くしても痛みを感じにくいのです。シェイプメモリーアライナーのマウスピースは、柔らかくできるマウスピースなのです。

シェイプメモリーアライナーのマウスピースはどんなもの?
温度変化によって、柔らかくできるマウスピースです。体温に近い36〜37度で、計画された形状に戻る形状記憶のレジン(プラスチック)を使用しているので、装着時には柔らかくすることで、装着時の痛みを軽減できると言えます。

実際に使用されている患者様からの報告では、
・インビザライン矯正と比べて装着時の圧迫感や痛みが少ない
・ガタガタの歯並びでマウスピースが入れにくい時も簡単に装着できる

などというお声をいただいています。

スマイルイノベーション矯正歯科では、2023年11月現在では400名ぐらいの患者様にご使用いただいています。
初めから新しいシェイプメモリーアライナーのマウスピースの方もいらっしゃいますし、インビザライン矯正でスタートして、途中からこちらのマウスピースを使っている方もいらっしゃいます。

「動いているんですか?これ」という風におっしゃるぐらいの力というか快適さというかそういうのがあるのでその場合は加速装置を使わなくても1枚の移動量が既に速いので加速装置を使わなくても1週間でもインビザライン矯正よりも歯の移動は速いといえます。

 

なのでマウスピースの交換日数というのは先生が判断して

この患者さんはこうした方がいいのかなとかね

これでも対応できるかなというので計算して

先生方が患者様にお話ししてくださっているので

それを基準に頑張っていただけたらいいのかなと考えています

反対にすごくゆっくり進めた方がいい場合はありますか?

マウスピースの交換日数が遅い人ももちろんいらっしゃいます。
10日交換や14日交換でいいですよみたいな場合もあります。

スマイルイノベーション矯正歯科でも、積極的に歯が移動する時には3〜7日交換のことが多いですが、保定に近くなってきて、微調整の時期などには、ゆっくり使用していただく場合もあります。

あんまり使えてないから1枚を1〜2カ月使って本当にちょっとずつ進んでいる人っていると思うんですけどそうするとデメリットってありますか?

交換日数を延ばすことの危険性はないです。数日交換日数がずれる程度は、ほとんど問題ありません。ですが、歯の移動、矯正治療の観点からすると、デメリットはあります。

例えば、元々抜歯矯正の予定で、小臼歯抜歯をしてから3〜4年経ってまだまだゆっくり進めている、、となると、抜歯した部位の骨がなくなってしまって、埋められなくなる場合があります。

抜歯矯正の場合は、抜歯のスペースが閉じるまでは通常のスピードでマウスピースを交換した方がいいと思います。

 

「自分的には5年かかっても良いからゆっくり進めてます」という方もたまにいらっしゃるのですが、生体変化からするとよくない場合もあります。

 

矯正移動している最中というのはどういう変化が起きているかというと骨が硬くなくて骨が柔らかくなっているわけで、歯が動きやすくなっているわけです。

なんでかというと常に吸収されて作られるというのは繰り返されているから柔らかい状態というのはやっぱりあまり噛めないでしょう。ということはご飯もしっかり噛んでいると思っていたとしても噛めてなかったり、なので咀嚼がやっぱり弱いよね。なので動いているようで動いていない感じというのは本当にご飯をいたずらにゆっくり食べているような感じ。

ご飯ってゆっくり食べた方がいいんじゃないですかとは思わない?

それが大体30分ぐらいだったらいいかもしれない
でも4時間食べ続けていたらどうでしょうか?

お口の中に食べ物が入ったりするとどうなるかというと唾液の中の酸がいっぱい出てくるんですよ。殺菌をするために

外からのものって普通は調理されてないじゃないですか、動物の世界って。

だから食べ物をお口の中に入れると酸化するんです。酸が強い唾液が出てくるわけです。普段はPH7なんですけどPH5.5ぐらいに下がるわけです。またご飯を食べなくなるとPHが中性の7になってくるんです

だらだら食いといってね、ずっと飲んで食べている人って何でいけないのというとずっとPHが下がっている状態でずっとお口の中が酸性になってしまうので、歯に穴が空きやすい。虫歯になりやすいって事なんですね

なのでご飯を30分、1時間位だったらいいかもしれないけど4時間、5時間ゆっくりずっと食べていますとそれを1日3回入れますと

5時間を3回やったら15時間PH下がっているわけだからね
全く意味がないじゃない

なので矯正治療というのも、例えば6年間ぐらいやっている方もいますね。
お子さんのような成長期
それはもうしょうがないと思うんです。成長期があるからね

だけど成人の方で、通常は2年くらいで終わる予定のものを、ご自分の判断でマウスピースを移動させるのを遅くしすぎちゃうのというのはそこに医学的な根拠がないです。

医学的な根拠がないということはどういうことかというと治療の効果としてはすごくいい効果じゃなくてちょっと残念なことも出てきちゃう場合があるということです。

ちょっと話が違うかもしれないけど、抜歯をした時に気持ち悪いからぶくぶくをいっぱいしちゃったり血の塊を取っちゃった方がいいかなと思う方がいるんだけどそうすると血が溜まりにくくなるでしょう。かさぶたを取っちゃうような感じだから。だから抜歯をした後に血の塊は取らないでくださいねという医学的な根拠があるわけね。血餅というものがあってかさぶたを作ってくれるから、なのでそこはいたずらにツンツンしたり歯ブラシしちゃったらダメよという根拠があるのを先生が教えてくれます。

矯正治療に限ってもそうで「このスピードで動かしてください、マウスピースを交換してください」というのはちゃんと根拠があるからなのであまり自分の判断で遅くしちゃったり早くしちゃったりするのは良くないんじゃないかなって思っています。担当の先生に聞いて、どの日数がいいですかみたいなのはご相談されるのがいいかもしれませんね。

インビザラインさんが2週間に1回がいいよという風に推奨されていたので長くても2週間ぐらいがいいかもしれないですね

 

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました

それでは皆さんご機嫌ようまたね!!

動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください ↓↓