【歯科矯正の裏側】マウスピースの「動かし方の順番」って誰が決めてるの?外注型vs院内型の違い
こんにちは!今日は歯科矯正治療、特にマウスピース矯正の「ステージング」についてお話しします。
「ステージング?聞いたことない…」という方がほとんどだと思います。でも実は、あなたの歯がどう動いていくかを決める、とても重要なポイントなんです。
ステージングって何?
ステージングとは、簡単に言うと**「歯をどの順番で動かしていくか」を決めること**です。
マウスピース矯正では:
- 何番目の歯を先に動かすのか
- どの順番で動かしていくのか
- 1枚1枚のマウスピースでどれくらい動かすのか
こういったことをコンピューター上で計画します。これが「ステージング」なんです。
ポイント: ワイヤー矯正にはない、マウスピース矯正特有の考え方です!
【重要】ステージングの作り方は治療方法で全然違う!
実は、マウスピース矯正には大きく分けて2つの方法があります。
1️⃣ 外注型アライナー(従来の方法)
大手マウスピースメーカーに依頼して作成する方法
2️⃣ 内製(インハウス)型アライナー(院内型)
歯科医院内で先生がすべて計画・作成する方法
この2つで、ステージングの作り方が全く違うんです!
外注型:「注文の仕方」を学ぶ必要がある
どういう流れ?
- 歯型を企業に送る
- 企業がステージング(治療計画)を提案してくる
- 先生がそれを見て判断する必要がある
- 修正が必要なら企業とやり取り
ここに落とし穴が!
多くの先生が最初に陥る問題があります。それは…
「企業が作ってくれたものが正しい」と思い込んでしまうこと
「大手企業だし、プロが作ってくれたんだから大丈夫でしょ」 → そのまま承認 → 実際には歯がうまく動かない…
こんなことが起きてしまうんです。
なぜ問題が起きるの?
もし企業が提示してくれるステージングが常に完璧なら、どの先生でも同じ結果になってしまいます。
でも実際は:
- 経験20年の先生
- 今年卒業したばかりの先生
同じステージングで同じ結果になることはありません。
つまり何を学ぶ必要がある?
外注型の場合、先生は:
- ❌ 治療の仕方だけを学ぶのではなく
- ✅ 注文の仕方を学ぶ必要がある
「どういう風に指示を出すか」 「どのソフトウェアをどう使うか」
これらは大学では学ばないため、新しく習得しなければなりません。
インハウス型:先生の考えを直接反映できる
どう違うの?
外注型とは対照的に、インハウス型は:
- 企業に「こうしてください」とお願いする必要がない
- 先生が直接、自分の考えをソフトウェアに落とし込める
- 「この歯を今動かそう」と思ったら、すぐに反映できる
より直感的な治療計画
- 間に企業を挟まない
- 先生の治療哲学がそのまま反映される
- 細かい調整もその場でできる
ソフトウェアの質も重要
インハウス型で使うソフトウェアにも、無料のものから高性能なものまで様々あります。
患者として考えると… もし自分が治療を受けるなら、フリーのソフトより、ハイスペックなソフトウェアで治療してもらいたいですよね。
患者様にとっての違いは?
外注型アライナー
メリット:
- 大手企業の実績とデータベースがある
- 一定の品質が保たれている
注意点:
- 先生の「注文スキル」によって結果が変わる
- やり取りに時間がかかることがある
- 細かい調整に制限がある場合も
インハウス型アライナー
メリット:
- 先生の考えが直接反映される
- 細かい調整がスムーズ
- 治療の途中変更にも柔軟に対応
注意点:
- 先生の技術と経験が重要
- 使用するソフトウェアの質も影響する
まとめ:どちらが良いの?
実は、「どちらが絶対に良い」というわけではありません。
重要なのは:
✅ 担当の先生がその治療法をしっかり習得しているか ✅ あなたの症例に適した方法を選んでいるか ✅ 外注型なら「注文スキル」を持っているか ✅ インハウス型なら高品質なソフトウェアと技術を持っているか
患者様へのアドバイス
カウンセリングの際、こんな質問をしてみるのも良いでしょう:
- 「どのタイプのマウスピース矯正ですか?」
- 「治療計画はどのように作成されますか?」
- 「途中で調整が必要な場合、どのように対応されますか?」
先生がしっかり説明してくれる医院なら、安心して治療を任せられるはずです。
マウスピース矯正は見えない部分で、実はとても複雑で奥深い技術が使われています。この記事が、あなたの治療への理解を深める手助けになれば嬉しいです。
あなたの笑顔のために、最適な治療法が見つかりますように!
※この記事は尾島先生の解説をもとに、患者様向けに分かりやすくまとめたものです。実際の治療については、必ず担当の歯科医師にご相談ください。
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