アライナー矯正治療の新しい基礎知識(8) 矯正用ゴム エラスティックについて

アライナー矯正の新常識|エラスティック(ゴム)がいらなくなった!?

 

こんにちは、尾島です😊 

今回はアライナー矯正の新しい基礎知識 第8回として「エラスティック(ゴムかけ)」について

お話しします!

エラスティックって何?

 

アライナー(マウスピース)矯正をされている方なら、「ゴムかけ」と聞いたことがあるかもしれません。これがエラスティックです。

 

上下の歯に小さなゴムをかけることで

アライナー(マウスピース)だけでは生み出しにくい力を補い歯を動かす補助をするものです。

これまでの常識:エラスティックは「必須」だった

 

2006年にインビザラインが日本に入ってきてから約20年。アライナー矯正においてエラスティックは特定の治療では絶対に必要なものとされていました。

 

特によく使われていたのはこんな場面です。

 

奥歯を後ろに動かす時(遠心移動)
7番・6番・5番・4番・3番などを奥へ移動させる際に「2級エラスティック」が使われていました。

 

抜歯矯正(バイサル)の時
4番を抜いて前歯を後ろに引っ込める治療では、前歯が倒れてこないよう固定するためにエラスティックが必要でした。

 

つまり
「アライナー矯正=エラスティックあり」が当たり前の時代が長く続いていました。

最新のアライナーでは、エラスティックが不要に!

 

ところが、最新の形状記憶素材を使ったインハウス(院内製作)アライナーでは、これらの場面でもエラスティックを使わずに治療できるようになりました。

 

なぜ不要になったの?

ポイントは
アライナーの形と設計が進化したことです。

 

① パラタルアンカレッジ(上顎の固定力アップ) 従来のアライナーは歯の表面だけを覆う形でしたが、新しいアライナーは上顎(口蓋)の部分までカバーする形状になっています。この面積が固定源となり、エラスティックなしでも奥歯を後ろに動かせるようになりました。

② パラタルバー(抜歯矯正時の固定強化)
抜歯矯正の際、奥歯がしっかり固定されるようアライナーに「パラタルバー」という設計が加えられています。

③ エクストラクションレール(前歯の傾き防止) 前歯を後ろに引っ込める際に前歯が傾いてしまわないよう、形状記憶素材をレール状に配置した「エクストラクションレール」という工夫も取り入れられています。

 

この3つの設計の進化により
以前はゴムかけが絶対必要だった動きも
アライナー単体で対応できるようになりました。

患者さんへのメリット

 

ゴムかけの手間がなくなる
毎食後にゴムを付け替える必要がなくなります。

つけ忘れによる治療の遅れがなくなる
エラスティックは患者さん自身がしっかり使うことが前提でしたが、その心配が不要になります。

見た目がよりスッキリ
口を開けた時にゴムが見えることがなくなります。

まとめ

 

アライナー矯正が日本に来て20年

「エラスティックは絶対必要」というのが長年の常識でした。

しかし最新の形状記憶アライナーとインハウス設計の進化によりその常識が変わりつつあります。

 

昔の携帯電話📶のアンテナを思い出してください。

当時は当たり前だったものが技術の進化でいつの間にか不要になりましたよね。
エラスティックもまさにそれと同じ変化が起きています!

こちらの内容は動画でもご覧いただけます

尾島賢治先生の無料矯正相談