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本郷さくら歯科 インビザラインドクターの尾島です。
本日のテーマは「矯正の為の抜歯」についてです。
「できれば歯を抜かないで矯正したい」
これが患者さまの一番の希望であり、ご質問の最も多い内容かもしれません。
歯を抜くってとても怖いですし、抵抗がありますよね。
また、抜歯した事による、マイナスな事が起こるのではないだろうか?と不安になります。
ただ日本人の方の場合上顎の前歯が前方に出ているいわゆる「2級」という状態が多いです。
わかりやすく言うと「出っ歯」です。
欧米の方の骨格に比べて、前歯が出ている状態なのです。
おでこの骨の位置、鼻の高さ、あごの骨のしっかりさ、などを
横側から測定すると「E-Line」(エステティックラインと呼びます)に対して
歯や唇が前に出てしまっているので、美しいとされる位置に上の前歯を移動させるには
大幅に後方移動させる必要があります。
その時に「抜歯」という選択が出てきます。
抜歯する歯は多くの場合は「4番」と呼ばれる歯で
犬歯の一つ後ろです。
第一小臼歯(4番)といい、食べ物をすりつぶすための歯です。
基本的に前歯と呼ばれる歯は6本で犬歯から犬歯までの歯を指します。
つまり前歯を抜歯してしまうと仕上がりが悲しくなりますので
前歯の一つ後ろの歯を抜歯するという選択が多くなります。
また上顎の第一小臼歯(4番)は歯の根っこが2本にわかれている場合が多く
歯周病にかかりやすい形態の歯根なので他の歯より保存が難しいと
言われるのも第一小臼歯(4番)が抜歯される理由でもあります。
よくあるのが第一小臼歯(4番)がとてもきれいな状態で
第二小臼歯(5番)が神経を抜いていたり、銀歯がかぶっている場合など
第一小臼歯(4番)のほうが長く持ちそうだと思われる時は第二小臼歯(5番)を
抜歯する時もあります。
大幅に前歯の後方移動をしないでも歯を奇麗に配列できる時は
抜歯を選択せずに歯を側方拡大(横に広げます)したり
遠心移動(奥歯を後ろに送ります)したり
IPR(歯の横幅を小さくして隙間をつくります)してスペースを作り歯を配列します。
今回のポイントは抜歯をするかしないか、また第一小臼歯を抜歯する理由でした。
それではまた次回に
ではー
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