アライナー矯正治療が得意な歯並びについてお話しします

「前歯の隙間(スキッパ)が気になるけれど、マウスピース矯正で治るのかな?」と疑問に思っている方は多いですよね。

結論からお伝えします。「すきっ歯(正中離開・空隙歯列)」はアライナー矯正(マウスピース矯正)にめちゃくちゃ向いています!

今回は、尾島先生がスキッパ治療の強みと、見落としがちな「原因」について分かりやすく解説します!

🌟 すきっ歯にマウスピース矯正が向いている理由

なぜワイヤーよりもマウスピースがおすすめなのか? それは「デジタルの精度」に関係があります。

  • スキャンが正確: 歯が重なっているよりも、隙間がある方が3Dスキャナーで歯の形をすみずみまでデータ化できます。
  • がっちり掴める: 正確なデータが取れる=マウスピースが歯をしっかり包み込めるので、歯のコントロール(移動)が非常にスムーズなんです。

🔍 治す前に知っておきたい!「隙間の3つの原因」

ただ隙間を閉じるだけでは、治療後にまた開いてしまうことがあります。大切なのは「なぜ開いたのか」という原因の改善です。

  1. 上唇小帯(じょうしんしょうたい): 上唇の裏側にある筋が歯の間まで伸びていて、歯を引き離しているケース。
  2. 舌癖(ぜつへき): ベロで内側から歯を押し出してしまう癖。この癖を直さないと、また隙間が開いてしまいます。
  3. 過剰歯(かじょうし): 骨の中に余計な歯が埋まっていて、それが原因で隙間ができているケース。

Point: 矯正を始める前に、筋を切除したり、ベロのトレーニングをしたり、必要に応じて原因を取り除くことが「後戻り」を防ぐ鍵です!

⏳ 1mmの隙間はどれくらいで閉じるの?

アライナー1枚で動かせる量は、物理的な原則に基づき「0.25mm」と決まっています。

  • 1本の歯を1mm動かすなら:4枚
  • 左右の歯を0.5mmずつ寄せて合計1mm閉じるなら:たった2枚

動かす歯の数や距離によりますが、すきっ歯の改善は他のガタガタ治療に比べて非常にスピーディーに終わることが多いのが特徴です。

✨ 綺麗なデータをとるためのコツ

精密なマウスピースを作るには、最初のスキャニング(歯型とり)が命です。

  • お口の中を乾燥させる: 唾液がついているとデータがボヤけてしまいます。しっかり乾燥させて撮るのがプロの技。
  • 歯石を取っておく: 汚れがついていると「本来の歯の形」がスキャンできません。事前にクリーニングをしておくのがベストです。

まとめ

  • すきっ歯+ アライナー = 相性バツグン!
  • 原因の分析 = 後戻りを防ぐために必須。
  • スピード = 2枚〜4枚程度の移動で劇的に変わることも。

隙間がなくなるだけで、お顔の印象はパッと明るくなります。気になっている方は、ぜひ一度ご相談くださいね!

 

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尾島賢治先生の無料矯正相談

 

オープンバイトで上顎前突のアライナー矯正治療のポイント〜ドクター向け〜

出っ歯+噛み合わせが開いている…マウスピース矯正でちゃんと治せるの?

「出っ歯ぎみで、しかも前歯が噛み合っていない」というお悩みは、矯正相談でとても多いケースです。この組み合わせはやや難しい症例とされますが、適切なアプローチをとれば、マウスピース矯正でも改善できます。今日はそのポイントをわかりやすくご説明します。

まず、どんな状態なの?

歯科では上の前歯が下の前歯より大きく前に出た噛み合わせを「2級(クラス2)」と呼び、いわゆる出っ歯の状態です。さらに「オープンバイト(開咬)」とは、奥歯を噛み合わせても前歯がどうしても当たらず、隙間が開いてしまう状態のことをいいます。

 

出っ歯(クラス2)

上の前歯が前に出ている噛み合わせの状態

 

オープンバイト(開咬)

奥歯を噛んでも前歯の間に隙間が残ってしまう状態

この2つが重なると、食べ物が噛みにくい・発音がしにくいなど、日常生活への影響も出やすくなります。

オープンバイト、なぜ起きるの?

多くの場合、舌の癖や口の機能のバランスが崩れていることが原因のひとつです。たとえば飲み込む際に舌を前に押し出す癖(舌突出癖)があると、常に前歯が押し広げられてしまいます。

💡 こうした舌や口の癖を改善するトレーニングを「MFT(口腔筋機能療法)」といいます。歯を動かす前に、まずMFTで根本的な原因にアプローチすることが、治療をうまくすすめるための大切なステップです。

マウスピース矯正でのアプローチ、3つのポイント

  • 1
  • まず舌・口の癖を整える(MFT)
    癖が残ったまま歯を動かしても、後戻りしやすくなります。MFTをしっかり行い、土台を整えてから矯正をすすめるのが理想的です。
  • 2
  • 前歯を適切な方向に動かす
    オープンバイトを閉じるには、前歯を「出す」方向に動かします。ただし、その動かし方には「相対的」と「絶対的」の2種類があり、患者さんの状態によって最適な方法が異なります。担当医が分析のうえ判断します。
  • 3
  • 奥歯の角度をコントロールする
    前歯の隙間を閉じるには、奥歯を少し「起こす」方向(反時計回り)に動かすことも重要です。マウスピースは奥歯全体を覆うため、こうした力のコントロールが得意な装置です。

治療前に必ず確認すること

奥歯を動かす際に、歯の根が骨の壁に近すぎると、どれだけ力をかけても歯が動きません。そのため、事前にCTで骨の状態と歯の根の角度をしっかり確認することがとても重要です。

⚠️ CT分析なしに治療をすすめると、思ったように歯が動かなかったり、治療が長引く原因になることがあります。精密な分析が、スムーズな治療への近道です。

マウスピース矯正が得意なこと、苦手なこと

マウスピース(アライナー)矯正はワイヤー矯正とは動かし方の仕組みが異なります。マウスピースが奥歯全体を覆っている特性を活かした力のかけ方が得意で、今回のような奥歯の角度コントロールには向いています。一方で、装置の特性を理解した治療計画を立てることが重要です。担当医との十分な相談が大切です。

まとめ:出っ歯+オープンバイトは、順序とアプローチが鍵

この組み合わせの症例は確かに難しいですが、①MFTで癖を整える → ②精密なCT分析 → ③マウスピースの特性を活かした歯の移動、という順序を守ることで、マウスピース矯正でも対応できるケースが多くあります。

気になることがあれば、まずは矯正専門医へのご相談を。「自分のケースはどうなの?」と思ったら、遠慮なく聞いてみてくださいね。

 

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尾島賢治先生の無料矯正相談

マウスピース矯正治療を始める前のプレオルソの5つの効果とは!

みなさんごきげんよう、尾島です。今日は患者様向けのお話しをします。
お子さんの矯正治療はいつから始めたらいいのか?みなさん知りたいですよね。
スマイルイノベーション矯正歯科では、初めからアライナー、マウスピース矯正をしない場合があります。その時には、プレオルソという矯正治療方法をおすすめしています。

プレオルソを使うと何が良いのですか?

まずプレオルソというのは、商品名ですね。大塚先生が開発されたものです。
10歳以下のお子さんに使うことが多いです。

“プレ”というのは、「前」という意味で”オルソ”というのは、「矯正」という意味なので、”矯正前の”という意味なんですね。プレオルソというのは、混合歯列期、永久歯と乳歯が混ざっている時に向いているもので5つの効果があります。

1つ目は、咬合誘導をしてくれます。ここに永久歯が生えてきてくださいねという咬合誘導が一つ目の目的です。マウスピース矯正のように、一本一本の歯をしっかり掴むわけではないので、生え途中の歯があっても問題ありません。

2つ目は、舌癖ですね。悪習癖と言って、悪い癖があるんですよ。ベロを出してて前歯が広がったりね。舌はここですよという風に舌のポジショニングを決めてくれるのが入ってるのでこの装置の中に舌癖を治す、つまり開口だったり、お口が閉じにくいのも治してくれるというのもあります。

3つ目は、鼻呼吸ですね。どういう事かというと、これは口輪筋といって口の周りの筋肉を閉じる練習をする事によって、お口が閉じる、鼻で息をする、つまり鼻呼吸のトレーニングをするという効果があります。これも凄く良いですよね。
小さい子で、テレビを見ている時に口がぽかーっと開いている子をよく見ます。これは実は歯並びにも影響すると言われています。口が開いている=口呼吸が癖になってしまうので、よくありません。口を閉じるための口輪筋も緩んでしまうので、小さい頃から治しておくことをおすすめします。

4つ目は、咬合挙上してくれます。小さい時って下顎が小さいんですよ。だから深噛みになってしまいます。ですがプレオルソを入れるとディープバイトを改善、咬合挙上と言いますね。深く噛んでしまっている時があります。何でかというと上顎の骨が先に成長して、下顎の成長のピークって遅いんですよ。それをプレオルソに入れると咬合挙上してくれてそこで歯が生えてきてバイトがしっかり噛んでくるという風になります。

5つ目は、永久歯が萌出するスペースを確保してくれます。乳歯が抜けたりすると対合歯が生えてきたりします。ですがプレオルソは咬合面を覆ってくれているので、つまりこの萌出するスペースを確保してくれているんですよ。

そう思うとプレオルソってどうですか?

夜間のみの使用ですよ。寝てる時だけ付けるんです。

お母さんとお父さんも楽でしょう。あと患者さんも楽ですね。

学校に行く時は装着しなくて良いんです。

だんだん矯正の装置に慣れる練習にもなります。歯の表面に装置が付いたりはしないですあとやはり虫歯予防効果もありますね。装置が付いてないしアタッチメントも無いのでね。

なのでやっぱりお子さんには凄く良いと思います。

 

プレオルソとアライナーの違いはなんですか?

アライナーというのは、歯を細かく動かして、ビシッと並べるものですね。
逆にプレオルソっていうのは、アライナーみたいにビシッと並べたりするのは出来ません。
なので目的が違います。

プレオルソというのは”Pre Ortho”矯正前に準備をする物、咬合誘導が主たる目的です。
アライナーというのは”Alignment”つまり歯を並べるのが主たる目的で使っております。萌出途中の歯がある場合には、頻繁にアライナーが合わなくなったり、萌出を止めてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

お子様の時にプレオルソをやっておけば、大人になって更に矯正したい時の難易度は下がりますか?

それは下がる可能性があります。矯正前のプレオルソをしていて矯正中にもっと大変なことになっちゃったとなったらやらない方がいいですからね。それをすることによって、本格(成人 / 二期)矯正になった時に患者さんも楽で、お母さんも楽だと思います。なのでいいことは多いですよ。

特に、口腔内に関する悪習癖が取れている状態というのは、矯正治療をする時にとても重要です。
舌の位置だったり、鼻呼吸についてが、自然とできている状態にしておくことで、綺麗になった歯並びも長持ちすると言えます。

プレオルソ、子供の歯列矯正は何歳ぐらいから検討した方がいいんですか?

まず混合歯列期っていつかというと6歳ぐらいからなんですよ。下顎の前歯が生え変わってくる時ですね。上顎の前歯が7歳とかですね。

反対咬合だったら、すぐプレオルソだったりとかね。
6~7歳ぐらいから少しずつ始めるのがいいんじゃないかなと思います。

お子さんの成長は個人差が大きいです。ですのでまずは定期検診から始めて、ここぞという時に矯正治療が始められるように準備しておくことがいいのではないかと思います。当院でも決して全員の患者様が6歳とか7歳とかからは矯正治療をスタートしませんし、おすすめもしません。この頃は定期検診をして、歯磨きの練習とか、歯医者さんに慣れるのがおすすめです。なのでお母さんが矯正治療をしていると良い教育になります。お母さんの矯正治療の診察の時に一緒に連れてきていただくと、まずはイスに座ったり、写真を撮ったり、慣れていくと「自分もいつか歯並びを綺麗になるようにするんだな!」と気づいてくれたりします。

決して早い時期の矯正治療が良いわけではないので、まずは矯正専門の歯科医院にて診察をしていただくと良いと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

それでは皆さんごきげんよう。

インビザラインあるあるYoutube  ▶️『 マウスピース矯正治療を始める前のプレオルソの5つの効果とは!』動画でもご覧いただけます

マウスピース矯正と舌癖の関係についてお話しします

今日の内容を最後まで見ていただくと「舌癖」とは何なのか?歯科矯正と舌癖の関係、マウスピース矯正と舌癖の関係が分かりますのでぜひ最後までご覧ください。

今日は矯正歯科の結果にも関係する患者様向けのお話しをします。
舌癖のお話です。歯科矯正とはとても関わりが深いので重要なお話しです。

まず舌癖とは舌の癖と書きます。
舌癖のメインポイントは何か分かりますか?
日常生活の中で「舌癖あるのよー」って会話聞いたことありますか?
「肘ついてご飯を食べる」とか「音を立てて食べる」とか
そういう癖は周囲からも気づかれやすい癖です。
だけど舌癖は自分もわからないしほかの人も「今舌癖してるね!」なんて気づきにくいものです。つまり自覚がない癖なのです。
自覚がないから治そうという気持ちにならないですし、治しにくい。

舌癖があることで問題があるのでしょうか?

嚥下っていうんですけど お水とか食べ物を食べたり飲む時にごくんって嚥下する時に舌を前方に出してしまう問題があります。
喉には気道と食道という2つの通路があります。気道は肺に行きますね。食道は胃に行きますね。呼吸器と消化器に 分かれてるわけです。分かれているのをどうやって「この空気は食道に行っちゃダメ」「こっちは気道に行って」とか「食べ物とお水は気道に入っちゃうと むせちゃうから食道に行って」というのを分けているのがベロの根っこの部分である 舌根というのが塞ぐ役割をしています。

舌の先端を理想的にはスポットと呼ばれる上顎の部分に当てた状態で舌根だけでゴックンとしてくれるのが理想なんですね。それができなくて先端を前に出して 舌根をあまり使わない状態で嚥下をするのが舌癖です。
年齢が高くなると筋肉が緩んできます。舌根の部分が鍛えられていないためお年を重ねた時に誤嚥性肺炎(お水やご飯を食べようとする時に食道ではなく肺に流れてしまい、詰まりやすかったりする)になりやすかったりします。

矯正歯科とはどのような関わりがあるのでしょうか?

矯正治療で多いのは「開咬」という状態の場合です。

奥歯は噛んでるけど前歯噛んでない状態 開咬というんですけど開咬の人はほぼ100%舌癖あります。元々開咬の方は舌癖があることが多く、歯科矯正で治しました、といっても舌癖が治ってないとすぐ後戻りしてしまうのです。

せっかく治ったのに寂しいですよね。だから矯正治療で舌癖が あるんだなってことを知って開咬の歯科矯正治療をされたらまず舌のトレーニングをしてほしいです。

Myofunctional Therapy マイオファンクショナルセラピーといって筋機能療法というんですね。トレーニングするんですけどマウスピース矯正と共にできますので心配せずに一緒に来て一緒に治していきましょう。舌癖は治せるものなのです。ご安心ください。

マウスピース矯正と舌癖のトレーニングは同時にできますか?

マウスピースはすごくこの舌癖を改善するのにいいんです。何でだと思いますか?まず表側のワイヤー矯正では舌とは関係がありません。裏側に装置が付いてるリンガル矯正でも舌を歯の裏側にドンと当てると痛いですので、「あ、痛い」と思うから舌を丸めるんですよ。つまり舌の先がスポットのとこに行くわけです。リンガル矯正はこの舌癖を治す時にすごく良いです。
ではマウスピース矯正ではどうなのか?というお話をします。

マウスピース矯正もやっぱり薄いとは言いますが、歯の裏側まで覆われています。マウスピースの縁を舌が触ると意識ができますので、歯を舌で押さなくなることが多いです。
場合によってはマウスピースの裏側に出っ張りを作ったりすることもできます。触ると痛いので「舌の位置を 正しくしなきゃな」というふうに気付きやすくなります。

つまり【マウスピース矯正をしながら舌のトレーニングは同時にできます】。

スマイルイノベーション矯正歯科でもマウスピース矯正をしながら同時に舌癖のトレーニングを行います。歯が動いてくるとトレーニングの効果がより実感できる方が多いです。

先ほどお話ししたお歳を重ねた時に多い「誤嚥性肺炎」はとても苦しいんです。肺に水が入ったり食べ物が入ったりすると大変苦しいです。毎回むせちゃうんですね。そうならないようにするために歯科矯正治療をしてトレーニングして治していくのが いいんじゃないかなと考えてます。

舌癖は歯科医院さんに行って治す方が良いですか??

歯科矯正の医院ではほとんどの場合、舌癖のトレーニングを知っていて指導ができると思います。歯科医院の場合でもMFTというトレーニング方法を知っている先生だったり衛生士さんがいると一緒に治してくださるんですけどいろいろな方法があるのでまずは聞いてみてください。
ただ習慣であり、癖なので、それを治すのは時間がかかるし、あとは動機付けってあるんですよ。その動機付けをうまくできるように すると治りが早いですね。

開咬のまま舌癖のトレーニングだけを行なっても、頑張っても効果が現れにくいです。歯科矯正と同時にできるのが効果が高まるコツになります。

今日の内容を最後までご覧いただきありがとうございました

舌癖のトレーニング方法についてはまた別のブログでも記載していきますね。

ごきげんよう

(*ブログではアライナー矯正をわかりやすくマウスピース矯正と書いています。「アライナー/aligner」とは、歯を動かすためのマウスピースのことを専門用語で言います。)

こちらの内容は動画でも詳しくご覧いただけます ↓↓