出っ歯の後戻りを防ぎたい!矯正治療を終了した後はどうなる?

矯正後の「後戻り」を防ぐには?

出っ歯・上下の歯が前に出ている方の矯正治療後に、後戻りを防ぐためのポイントをまとめました。

後戻りとは?

矯正治療が終わった後、時間とともに歯が少しずつ元の位置に戻ろうとすること。歯を支える骨・歯茎の繊維・歯根膜が「元の位置」を記憶しているために起こります。筋肉がいつもの姿勢を覚えているようなイメージです。

後戻りを防ぐ4つのポイント

1 リテーナー(保定装置)を必ずつける ★最重要

マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも、治療後は必ずリテーナーを使います。リテーナーなしでは、すぐに後戻りが始まります。

使用期間の目安:歯を動かした期間と同じ期間(例:2年間矯正した場合は最低2年間)。その後も夜間だけでも長く続けるほど安心です。夜間使用は歯ぎしりから歯を守る効果もあります。

2 親知らずを適切な時期に抜く

18〜25歳ごろに生えてくる親知らず(第3大臼歯)は、横向きに傾いたまま前方に向かって押しながら生えてくることがあります。これが前歯をずらす原因になることも。中学・高校生のうちに矯正を終えた方は、20歳前後で担当の先生に親知らずの状態を確認してもらうことをおすすめします。

3 舌の癖(舌癖)を改善する

舌で前歯を押す癖があると、矯正・リテーナーが終わった後に再び押されて後戻りすることがあります。特に 開咬(前歯が閉じにくい方)は注意が必要です。

MFT(口腔筋機能療法)という舌のトレーニングがあります。矯正中・リテーナー中も日頃から意識することが大切です。

4 咬合筋(かむ筋肉)のトレーニング

出っ歯の方は奥歯がかみ合いにくく、咬合筋が十分に使えていないことがあります。矯正治療後は正しいかみ合わせで筋肉を使えるよう意識し、必要に応じてトレーニングを行うと後戻り防止に役立ちます。

まとめ

① リテーナーを必ずつける(夜間使用は長く続けるほど◎)
② 親知らずを適切な時期に抜く
③ 舌の癖(舌癖)を改善するトレーニングを続ける
④ 咬合筋のトレーニングで正しいかみ合わせを定着させる

これらを組み合わせることで、きれいな歯並びを長く維持できます。

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尾島賢治先生の無料矯正相談

世界最大の矯正歯科学会「AAO 2026」に院長が登壇——満席の会場で、形状記憶アライナーの臨床成果を世界へ発信しました

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2026年5月3日、アメリカ・フロリダ州オーランドで開催された「AAO Annual Session 2026(アメリカ矯正歯科学会 年次総会)」に、院長・尾島賢治がメインスピーカーとして登壇しました。

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世界80カ国以上から1万人を超える矯正専門家が集うこの学会で、形状記憶アライナー(シェイプメモリーアライナー)をテーマにした講演を行い、会場は満席となりました。今回は、学会の概要と講演の内容、そして当院が取り組んでいる最新の矯正治療についてご報告します。
 

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■ アメリカ矯正歯科学会(AAO)とは
 
AAO(American Association of Orthodontists:アメリカ矯正歯科学会)は、矯正歯科の分野で世界最大規模を誇る専門学会です。1900年に設立され、現在は世界中の矯正専門医・研究者・歯科関係者が所属しています。
 
毎年開催される「AAO Annual Session(年次総会)」は、「The World's Greatest Celebration of Orthodontics™(世界最高の矯正歯科の祭典)」とも称され、矯正歯科の「今」と「未来」を世界規模で共有する、この分野で最も権威ある国際学術集会です。
 
今年の開催地はフロリダ州オーランド。参加国は80カ国以上、参加者数は1万人を超え、200以上の教育セッションと350社を超える矯正歯科関連企業の展示が行われました。最新のアライナーシステム、口腔内スキャナー、3Dプリンター、AIを活用した診断ソフトウェアなど、矯正治療の最前線が一堂に集まる場です。
 
この学会のメインプログラムに登壇すること自体、その分野における国際的な専門性と実績が認められた証であり、大変光栄です。
 
 
■ 院長・尾島賢治のAAO登壇は、今回で3度目です
 
実は、院長がAAOで講演するのは今回が初めてではありません。2018年(シカゴ開催)、2021年(オンライン)に続き、今回が3度目の登壇となります。
 
その歩みを振り返ると、マウスピース矯正の最前線がどのように進化してきたかがよくわかります。
 
2018年の初登壇では、すべての症例をインビザライン(従来型マウスピース矯正)で構成しました。当時の最先端であるデジタルアライナー矯正の臨床成果、またオルソパルスを使った加速矯正治療を、世界に向けて発表した講演でした。
 
2021年の講演では、インビザラインの症例をメインにしながら、新たに治療が進んでいた形状記憶アライナーの可能性を一部ご紹介しました。「次の時代が来る」という確信を持ち始めた、転換点となる発表でした。
 
そして2026年。今回の講演で発表したすべての症例が、形状記憶アライナー(シェイプメモリーアライナー)によるものです。「可能性の紹介」から「完成した臨床システムの確立」へ——8年間の進化の集大成を、世界最大の矯正歯科学会の舞台で発表しました。

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■ 講演タイトルと内容について
 
講演タイトルは「Direct-Printed Aligners: Advancing Precision and Efficiency in Orthodontic Care(ダイレクトプリントアライナー:矯正治療における精度と効率の進化)」。
 
2026年5月3日(日)12:30〜13:15、Innovation & Tech Talk セッション(OCCC Room W308)にて行われ、会場は当日満席となりました。
 
講演では、メタクリレート系光重合樹脂(形状記憶クリアアライナー樹脂)を用いた直接3Dプリント型アライナーの臨床応用について、実際の症例をもとに発表しました。具体的には、以下の3つのテーマを中心に解説しました。
 
1つ目は、アライナーの厚みや形態・マージンライン・バイトランプといったカスタマイズ設計による、3Dプリントアライナーの臨床的優位性です。それぞれの歯に最適な矯正力を精密に届けるための設計アプローチをご紹介しました。またそれによりアタッチメントをつけずにアライナー矯正治療が可能になるという画期的な、まさに従来のアライナー矯正治療からの大きな変化についてお伝えしました。
 
2つ目は、デジタルセットアップから3Dプリント・後処理までの完全なワークフローです。いかに効率よく、精度高くアライナーを製作・提供できるかという、実際の診療に直結する内容です。素材が新しくなるだけではなく、治療のステップや治療計画(ステージング)の作り方も大きく変化しました。インハウスアライナーだからこその利点や、従来のアライナーシステムからの脱却について、先生方にお伝えできていればと思います。
 
3つ目は、TC-85DAC樹脂の材料特性と臨床的メリットの分析です。この樹脂の生体力学的な特性と、どのような症例に適しているかという判断基準についてお伝えしました。新しい素材についての研究は、各大学がすでに研究発表を多くされています。我々は、臨床歯科医としての立場から、多くの症例を通して素材の利点についてお話ししました。

今回は、非抜歯叢生、非抜歯開咬、過蓋咬合、重度叢生、抜歯矯正、抜歯開咬、外科的矯正サージェリーファースト、インターディシプリナリー、欠損補綴症例、インプラント治療との併用、拡大症例、MSEとの併用、ベネフィットシステムとの併用など、多岐に渡る症例がすでにシェイプメモリーアライナーを使用して完了していましたので、症例を多く発表させていただきました。

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■ 形状記憶アライナー(シェイプメモリーアライナー)とは
 
マウスピース矯正(アライナー矯正)という言葉はすでに広く知られていますが、「形状記憶アライナー」「シェイプメモリーアライナー」はその製法が根本的に異なります。
 
従来のマウスピース矯正は、薄いプラスチックシートを型に合わせて熱で成形する「熱成形」という方法でアライナーを製作していました。一方、3Dプリントアライナーは光硬化性の特殊樹脂を使って、マウスピースをそのまま直接3Dプリントします。
 
この違いによって、いくつかの大きなメリットが生まれます。
 
まず、精密な力のコントロールが可能になります。厚みや形状を歯ごとに細かく設計できるため、それぞれの歯に最適な矯正力を届けることができます。「どの歯をどの方向にどれだけ動かすか」をより精密にコントロールできるのが特徴です。
 
次に、カスタムデザインの自由度が高まります。バイトランプ(かみ合わせを助ける突起)やパラタルバーなど、患者様の症例に合わせた機能をアライナーに組み込むことができます。アタッチメントを減らすことができます。それによりチェアサイドの時間も少なくなります。
 
また、デジタルで完結するワークフローにより、口腔内スキャンからデジタル設計・3Dプリント・お渡しまでが一貫して管理できます。製作の精度が安定し、より短い時間で高品質なアライナーを提供できるようになりました。
 
さらに、使用するTC-85DAC樹脂(形状記憶クリアアライナー樹脂)は、口腔内で適切な弾性を保ちながら、設計通りの矯正力を持続的に発揮する特性を持っています。装着時の快適さと治療効果を両立した素材です。
 
 
■ 世界が注目する理由
 
AAO 2026のプログラム全体を通じて感じたのは、「アライナー矯正」「3Dプリント」「AIによる治療計画」が今年の三大テーマとも言えるほど注目を集めていたことです。
 
その中でも、ダイレクトプリントアライナーのセッションには特に大きな関心が寄せられました。従来のアライナー製造では「設計→モデル製作→熱成形」と複数の工程が必要でしたが、3Dプリントによりこの工程が大幅に短縮されます。品質のばらつきが減り、複雑な症例への対応力も上がる——この変化は、矯正治療のあり方そのものを変える可能性を持っています。企業依存型のアライナー矯正のシステムは企業に制約されたルールも多くあります。インハウスアライナー矯正は、まさに「アライナー矯正治療の上位機種」と言えます。
 
また、アライナー矯正全体の適応範囲も大きく広がっています。かつては「軽度〜中等度の症例向け」とされていたマウスピース矯正が、今では重度の歯並び・かみ合わせの問題にも対応できるレベルに進化しています。アタッチメントの設計改良、矯正用インプラント(TAD)との組み合わせ、そして形状記憶素材の活用によって、適応症例は飛躍的に広がりました。
 
今回のAAOでもう一つ印象的だったのは、世界中の矯正専門医たちが「システムそのものより、診断力・設計力・症例管理力が治療結果を左右する」という考え方を共有していたことです。どんなに優れたテクノロジーも、それを使いこなす臨床力なしには成果につながらない——この本質は、スマイルイノベーション矯正歯科が長年大切にしてきた姿勢と一致しています。
 
当院は、この技術の臨床応用に日本でいち早く取り組んできました。AAOという世界最大の舞台で、満席の会場に向けて発表できたことは、その取り組みが世界水準で評価されたことを意味していると感じています。
 

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■ 尾島院長より
 
世界中の矯正専門医が集うAAOの舞台で、日本から持参した臨床データと症例を発表できたことを、大変光栄に思っています。満席の会場で多くの先生方が真剣に耳を傾けてくださったことは、この技術への期待の大きさを改めて実感させてくれる経験でした。
 
私が一貫してこだわってきたのは、最新技術を「使いこなす」ことです。どれほど優れた素材や機械があっても、正確な診断と緻密な治療設計がなければ、患者さんの笑顔にはつながりません。形状記憶アライナーも同じです。テクノロジーはあくまで手段であり、目的は患者さん一人ひとりにとっての最善の治療結果です。
 
2018年から続けてきたAAOでの発表を通じて、世界の矯正歯科の流れを肌で感じながら、その最前線を当院の診療に還元し続けてきました。今後もこうした世界最先端の知見を積極的に取り入れ、患者様にとってより良い治療をご提供してまいります。
 
歯並びやかみ合わせに関するお悩みは、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
 
尾島賢治先生の無料矯正相談

オープンバイトで上顎前突のアライナー矯正治療のポイント〜ドクター向け〜

出っ歯+噛み合わせが開いている…マウスピース矯正でちゃんと治せるの?

「出っ歯ぎみで、しかも前歯が噛み合っていない」というお悩みは、矯正相談でとても多いケースです。この組み合わせはやや難しい症例とされますが、適切なアプローチをとれば、マウスピース矯正でも改善できます。今日はそのポイントをわかりやすくご説明します。

まず、どんな状態なの?

歯科では上の前歯が下の前歯より大きく前に出た噛み合わせを「2級(クラス2)」と呼び、いわゆる出っ歯の状態です。さらに「オープンバイト(開咬)」とは、奥歯を噛み合わせても前歯がどうしても当たらず、隙間が開いてしまう状態のことをいいます。

 

出っ歯(クラス2)

上の前歯が前に出ている噛み合わせの状態

 

オープンバイト(開咬)

奥歯を噛んでも前歯の間に隙間が残ってしまう状態

この2つが重なると、食べ物が噛みにくい・発音がしにくいなど、日常生活への影響も出やすくなります。

オープンバイト、なぜ起きるの?

多くの場合、舌の癖や口の機能のバランスが崩れていることが原因のひとつです。たとえば飲み込む際に舌を前に押し出す癖(舌突出癖)があると、常に前歯が押し広げられてしまいます。

💡 こうした舌や口の癖を改善するトレーニングを「MFT(口腔筋機能療法)」といいます。歯を動かす前に、まずMFTで根本的な原因にアプローチすることが、治療をうまくすすめるための大切なステップです。

マウスピース矯正でのアプローチ、3つのポイント

  • 1
  • まず舌・口の癖を整える(MFT)
    癖が残ったまま歯を動かしても、後戻りしやすくなります。MFTをしっかり行い、土台を整えてから矯正をすすめるのが理想的です。
  • 2
  • 前歯を適切な方向に動かす
    オープンバイトを閉じるには、前歯を「出す」方向に動かします。ただし、その動かし方には「相対的」と「絶対的」の2種類があり、患者さんの状態によって最適な方法が異なります。担当医が分析のうえ判断します。
  • 3
  • 奥歯の角度をコントロールする
    前歯の隙間を閉じるには、奥歯を少し「起こす」方向(反時計回り)に動かすことも重要です。マウスピースは奥歯全体を覆うため、こうした力のコントロールが得意な装置です。

治療前に必ず確認すること

奥歯を動かす際に、歯の根が骨の壁に近すぎると、どれだけ力をかけても歯が動きません。そのため、事前にCTで骨の状態と歯の根の角度をしっかり確認することがとても重要です。

⚠️ CT分析なしに治療をすすめると、思ったように歯が動かなかったり、治療が長引く原因になることがあります。精密な分析が、スムーズな治療への近道です。

マウスピース矯正が得意なこと、苦手なこと

マウスピース(アライナー)矯正はワイヤー矯正とは動かし方の仕組みが異なります。マウスピースが奥歯全体を覆っている特性を活かした力のかけ方が得意で、今回のような奥歯の角度コントロールには向いています。一方で、装置の特性を理解した治療計画を立てることが重要です。担当医との十分な相談が大切です。

まとめ:出っ歯+オープンバイトは、順序とアプローチが鍵

この組み合わせの症例は確かに難しいですが、①MFTで癖を整える → ②精密なCT分析 → ③マウスピースの特性を活かした歯の移動、という順序を守ることで、マウスピース矯正でも対応できるケースが多くあります。

気になることがあれば、まずは矯正専門医へのご相談を。「自分のケースはどうなの?」と思ったら、遠慮なく聞いてみてくださいね。

 

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尾島賢治先生の無料矯正相談

外科手術を回避できる可能性?MSEとアライナー矯正の適応症例について 解説します

MSE(上顎骨格的拡大)とアライナー矯正の組み合わせ 相性が最高な理由

どんな患者さんに向いている?年齢は?疑問をまとめて解説

🏷 MSE / インビザライン / 上顎拡大 / Q&A

「MSE(上顎骨格的拡大)とアライナー矯正は、どんな歯並びの患者さんに適していますか?」というご質問をいただきました。今日はこれについてわかりやすく解説します!

 

🔍そもそも「MSE」って何?

MSE は Maxillary Skeletal Expander の略で、

日本語では「上顎骨格的拡大装置」のことです。

 

簡単に言うと、「上顎の骨そのものを広げる装置」です。歯だけを動かすのではなく、骨格レベルで上顎を拡大します。ミニスクリュー(小さなネジ)を使って固定するため、従来の歯を支えにした拡大装置よりも適用年齢が広くなりました。

 

💡 以前は20歳前後までしか拡大できないと言われていましたが、MSEは60代の患者さんでも対応できます。年齢の幅が大きく広がりました。

 

🏥 こんな方に向いています

上顎の骨格が狭い方(歯列に対して顎が狭い)

上顎が狭いために下顎が前に出てしまっている方

オープンバイト(開咬)やディープバイト(過蓋咬合)の方にも適用可

下顎の歯列が狭い方(上顎拡大後に下顎が正しい位置に収まることも)

 

⚡インハウスアライナーとの相性が「スーパーベスト」な理由

MSEで上顎を拡大したあと、できるだけ早く歯を動かし始めることが非常に重要です。インハウス(院内製作)アライナーは、その点で最高の相性を発揮します。

 

1すぐに作れて、すぐに始められる

院内で製作するため、外注を待つ必要がなく拡大直後からスタートできます。

 

2ラップ効果(RAP)を最大活用できる

骨格拡大後は血流が増加し、骨が再構築される時期(Regional Acceleratory Phenomenon)。この「歯が動きやすい期間」を無駄にしません。

 

3パピラ(歯茎の三角形部分)が痩せる前に隙間を閉じられる

拡大後に時間をおくと歯茎が痩せて見た目が悪くなることも。すぐに動かせるアライナーならそのリスクを最小化できます。

 

💬 「ラップ効果の期間中に待つのは一番もったいない」——動きやすい時期に即対応できるのがインハウスアライナーの強みです。

 

📊

ワイヤー矯正(マルチブラケット)との違い

「ワイヤー矯正でもいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。でも、MSE後の隙間を閉じる処置に関しては、アライナーに大きなアドバンテージがあります。
処置内容           ワイヤー矯正        アライナー矯正

マルチブラケット(ワイヤー矯正)との違い
〈インハウスアライナー〉

MSE後すぐ開始   ✅ できる

拡大        ✅ 得意

隙間を閉じる    ✅ 部分的に細かくコントロール可能

CTデータとの連動  ✅ 骨の状態を確認しながら安全に動かせる

 

〈マルチブラケット〉

MSE後すぐ開始    ❌ 外注の装置が届くまで待つ必要あり

拡大         ✅ 得意

隙間を閉じる     ⚠️ 全体が縮んでしまいやすい

CTデータとの連動   ⚠️ 相性が良くない

 

患者さんからよくあるご質問

Q1下顎の歯列も狭い場合、MSEは使えますか?

A

はい、適用できます。上顎骨を拡大することで、下顎が正しい位置に自然と収まるケースがあります。上顎の骨格が狭いために下顎が前に出てしまっている場合も、上顎の拡大で改善できることがあります。

 

Q2オープンバイト(開咬)やディープバイト(過蓋咬合)でも使えますか?

A

はい、全く問題ありません。歯列の幅が狭いことと、開咬・過蓋咬合は別の問題です。組み合わせてお悩みの患者さんにも適用できます。

 

Q3子どもでも受けられますか?また大人は何歳まで可能ですか?

A

MSEはミニスクリューを使う骨格的拡大のため、従来の「20歳前後まで」という制限を超えて幅広い年齢に対応しています。実際に60代の患者さんでも行っています。必要に応じてサージカルアシスト(外科的補助)と組み合わせることで、さらに対応の幅が広がります。

 

Q4MSEが向いていないケース(禁忌)はありますか?

A

基本的に禁忌はありませんが、「必要かどうかをきちんと見極めること」が大切です。必要のない患者さんに行う必要はありません。まずはご相談・精密検査でご自身に合った治療かどうか確認しましょう。

 

📝 まとめ

 

MSEは「上顎骨を広げる装置」。歯だけでなく骨格レベルで拡大でき、年齢制限も大幅に緩和された

インハウスアライナーとの相性は抜群。拡大直後にすぐ動かせるので「ラップ効果」を最大限に活用できる

ワイヤー矯正より「必要な場所だけ」選択的に隙間を閉じられるため、拡大した歯列を維持しやすい

開咬・過蓋咬合・下顎のズレなど様々な症状と組み合わせて対応可能

気になる方はまずご相談を。必要かどうかの見極めが一番大切です

 

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尾島賢治先生の無料矯正相談

アライナー矯正を成功するために必要な6つのステップ〜患者様編〜

【必読!】マウスピース矯正を成功させる6つの超重要ポイント〜患者様編〜

「マウスピース矯正を始めたけど、本当にうまくいくか心配…」 「せっかく始めるなら、絶対に成功させたい!」

そんなあなたへ。今回は、尾島先生が臨床経験から語る**「アライナー矯正治療を成功させるために絶対に必要な6つのこと」**をご紹介します。

この6つのポイントさえ守れば、あなたのマウスピース矯正は必ず成功します!

最後まで読んで、理想の笑顔を手に入れましょう✨

成功のカギはこの6つ!

  1. 装着時間は20時間以上!
  2. 交換日数を必ず守る
  3. 通院間隔を厳守
  4. 徹底的な清掃
  5. 舌癖の改善
  6. 保定装置の使用

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう!

1️⃣ 装着時間は20時間以上!これが絶対条件

快適だからこそ、忘れないで

マウスピース矯正は透明で見た目も良く、とっても快適です。尾島先生自身も表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正すべてを経験していますが、「マウスピースが一番快適」と断言しています!

でも!装着時間は守ってください

必須条件:1日20〜22時間の装着

「えっ、そんなに?」と思うかもしれませんが、これには科学的な理由があるんです。

なぜ20時間以上なの?

ワイヤー矯正の場合 → 24時間装着(外せない)

マウスピース矯正の場合 → 20〜22時間装着(食事・歯磨き時は外す)

つまり、2〜4時間は外しているということ。この時間が実は重要なんです!

外す時間のメリット

マウスピースを外すと…

  • 血流が戻る
  • 歯を押されている時は、圧迫されて「虚血状態」
  • 外すと血液がパーッと戻る
  • 痛みが少ない
  • 歯に優しい

という研究結果が出ています!

⚠️ 装着時間が短いと…

  • 歯が動いても戻ってしまう
  • 治療期間が長くなる
  • 治療効果が出ない

20時間以上の装着は、絶対に守りましょう!

2️⃣ 交換日数を必ず守る!理にかなった科学的根拠

マウスピース1枚で動かせる量は決まっている

1枚のマウスピースで動かす量:0.25mm

「もっと動かせばいいんじゃない?」と思うかもしれませんが…

歯と骨の秘密

実は、歯と骨はくっついていないんです!

←【0.25mmの隙間(歯根膜腔)】→

この隙間にある歯根膜繊維で歯は支えられています。

そしてこの隙間がちょうど0.25mmなんです!

理想的な移動ペース

  • 1枚(7日間)で0.25mm移動
  • 1ヶ月(4週間)で約1mm移動
  • → ワイヤー矯正と同じスピード!

交換日数の目安

一般的な大人の治療 → 7日ごとに交換

お子様の治療 → 10日ごとに交換(成長を待つ場合もあるため)

先生が指定した交換日数を必ず守りましょう!

3️⃣ 通院間隔を厳守!先生の指示には意味がある

1ヶ月?2ヶ月?3ヶ月?

通院間隔は患者様によって異なります。

なぜ通院が必要なの?

先生は**「この歯の移動が終わった時点」**で必ず確認したいんです。

✅ 計画通りに動いているか ✅ 問題は起きていないか ✅ 次のステップに進めるか

特にインハウス製作の場合

通院のたびに…

  1. お口の状態をチェック
  2. スキャンして記録
  3. 次のマウスピースを細かく調整して製作

「来月は都合が悪いから…」ではなく、先生が指定したタイミングで必ず来院してください!

4️⃣ 徹底的な清掃!磨いて悪いことは1つもない

清掃は治療の一部です

歯磨きをサボると…

❌ 歯石がつく → 歯石は硬いので、歯の移動を止めてしまう

❌❌ さらに深刻な問題 → 虫歯・歯周病になると… → 矯正治療自体を中断しなければならない!

ワイヤー矯正 vs マウスピース矯正

ワイヤー矯正の時 → 食べ物が挟まるので、すでに歯ブラシ持ち歩き必須でした(尾島先生の経験談)

マウスピース矯正の時 → 外せるから楽…でも「お昼は磨きたくない」という声も

重要なお願い

食後は必ず歯磨きしてください!

  • 磨いて悪いことは1つもない
  • 磨かなくて悪いことはたくさんある
  • 磨かなかったら変なことになった例:多数
  • 磨いて変なことになった例:ゼロ

ビシッと磨いて、綺麗な状態を保ちましょう!

5️⃣ 舌癖の改善!マウスピース矯正は舌癖治療にも最適

舌癖(ぜつへき)って何?

舌で歯を押してしまう癖のこと。

特に**開咬(オープンバイト)**の方に多く見られます。

なぜ舌癖が問題なの?

舌で前歯を押す癖があると… → せっかくマウスピースで歯を動かしても → 外すとベーッと戻ってしまう

舌癖を直すために

自覚を持つことが第一歩!

  • 舌癖は「癖」なので、なかなか治りにくい
  • でも、トレーニング方法はたくさんある
  • 歯科医院で一緒に学びながら改善していきましょう

実はマウスピース矯正が向いている!

尾島先生の見解:「舌癖がある方にこそマウスピース矯正が超向いてる!

理由

  • マウスピースの裏側に突起をデザインできる
  • 舌が触れると「気持ち悪い」と感じる
  • → 正しい舌の位置を意識できる
  • → 自然に舌癖改善のトレーニングに

開咬の患者様、マウスピース矯正はとってもおすすめです!

6️⃣ 保定装置の使用!せっかくの成果を守る最後の砦

歯並びが綺麗になった…でも終わりじゃない!

「やった!歯が並んだ!」

でもちょっと待って。ここからが大切なんです。

保定装置って何?

歯の移動が終わった後、新しい位置を固定する装置です。

なぜ保定が必要なの?

保定装置を使わないと… → 一気に後戻りしてしまう

せっかく頑張って綺麗にした歯並びが、元に戻ってしまうんです。

尾島先生の失敗談

「実は僕も保定装置をあまり使わなかったんです。だからすぐ戻っちゃって、何回も繰り返してました…」

専門家でもこうなってしまうんです!

保定装置の重要性

保定装置は… ✅ 綺麗な歯並びを守る ✅ お口の健康を守る ✅ 長く安定した状態を維持する

保定装置の使い方

  1. 先生の使用方法を守る
  2. 通院間隔を守る(保定装置は変形するため定期チェックが必要)
  3. 「これがあるからいいや」と油断しない

保定装置は必ず先生の指示通りに使ってください!

まとめ:成功への6つのポイント

項目 ポイント 理由
①装着時間 20時間以上/日 足りないと歯が戻ってしまう
②交換日数 先生の指示通り(通常7日) 科学的に計算された移動量
③通院間隔 必ず守る 細かいチェック&調整が必要
④清掃 食後必ず磨く 虫歯・歯周病で治療中断のリスク
⑤舌癖改善 意識してトレーニング 後戻り防止
⑥保定装置 必ず使用 せっかくの成果を守る

 

成功は患者様の手の中に!

マウスピース矯正の成功は、患者様自身の協力がとても重要です。

でも、ご安心ください! この6つのポイントを守れば、あなたの矯正治療は必ず成功します

  • 快適な治療法
  • 科学的に計算された治療計画
  • 専門医のサポート
  • そして、あなたの協力

この4つが揃えば、理想の笑顔は必ず手に入ります!

最後に

尾島先生からのメッセージ:

「マウスピース矯正は本当に快適で素晴らしい治療法です。私自身も経験者として、その良さを実感しています。だからこそ、この6つのポイントを守って、最高の結果を手に入れてほしいんです!」

あなたの笑顔が輝く未来へ、一緒に頑張りましょう!

こちらの内容は動画でもご覧いただけます

尾島賢治先生の無料矯正相談

 

マウスピース矯正治療に必要なCT撮影の目的と撮影のタイミングについて

みなさんごきげんよう、尾島です。

今日はマウスピース矯正治療に必要なCT検査の目的についてお話しします。
スマイルイノベーション矯正歯科のマウスピース矯正では、治療前にCTを撮影させていただきます。歯科医院には、レントゲンがある医院はほとんどだと思いますが、CTをその医院で撮影できる医院はそんなに多くないです。
ですが、矯正歯科治療を行う場合は、このCTというのがとても重要だと考えています。CTを撮影する目的やタイミングも、いろいろありますので、今日はこちらについて説明していきます。

 

 

今日の内容を最後まで見ていただくとマウスピース矯正をするときにいつCTを撮影すると治療が成功しやすいのか、ということについてわかりますのでぜひ最後までご覧ください。

今までは矯正治療にも「CTはいらないでしょう」っていう先生が多かったです。

そういう時代もありました。「過剰な撮影なんじゃないの?」とかね

今はそうじゃなくて「CTを撮影しなかったらダメよね」というのがだいぶ分かってきていて、世界の矯正歯科界でもスタンダードになってきています。

マウスピース矯正治療にもCT撮影が必要です、という件は、僕は3年ぐらい前からずっと言ってます。

 

今日のお話はCT撮影のタイミングについてです。

症例別にどんな感じなのかというのをお話ししていきますのでぜひ最後までご覧ください。

CT撮影をすることで、すごく安心して治療が進められると思ってください。

まず初めにお伝えしたいことはこちらです。CTは、歯を動かす時の安全な道を示してくれるものです。

大臼歯の遠心移動をする時のCT撮影のタイミング

大臼歯の遠心移動の時に絶対にCTでしか分からない分析っていうのは大臼歯の遠心部分の骨量ですよね

これはCTでわかります。遠心移動ができるかどうかは、患者様によっては小臼歯抜歯が必要かどうか?にも関わってきますので、大切なことです。
親知らずがある、なしに関わらず、歯列全体のさらに後方に骨があるのかどうか?というのは、歯の頭の部分だけの歯型(口腔内スキャン)のデータだけでは絶対にわからないのです。

 

そして、もし後方に骨があって、遠心移動ができるプランになって、遠心移動を進めた場合、大臼歯を動かして、さらに小臼歯を遠心移動していく時に重要なことがあります。アンカレッジロスと言って、前歯を動かすタイミングで、今まで後方に動かした臼歯が、引っ張られて前方に戻ってしまうことがあります。

 

そうするとなかなか前歯が下げられないので、臼歯がちゃんと後方に移動できたのかどうか、を途中の段階でCTで確認する場合があります。

つまり、矯正治療前、と、小臼歯の遠心移動が終わり、前歯を下げる直前などに1回CTを撮影して、大臼歯の遠心移動が適正に行われたのかどうか、シミュレーション(クリンチェックなど)と同じくらい目的の量が移動されているのかどうかを確認するといいと考えています。

 

開咬(オープンバイト)の矯正治療のCT撮影のタイミング

オープンバイトは臼歯が噛んでいて前歯が噛んでない状態開咬なんですけど

前歯の挺出量は笑顔の写真を分析して、どのくらいかを分析します。

何ミリ挺出するといいのかなと
それに加えて大臼歯を圧下して下顎を回転されることで噛み込ませていく方法を行う場合が多いです。

挺出移動の場合は、CTが必要ない場合が多いです。引っ張る移動なので、これは骨に関係なくほとんどの場合は引っ張ることができます。(ただし根が曲がっているなどの時には挺出移動でもCTが必要ですね!)

一方、圧下移動のためにはCTを確認します。圧下は骨の中に押し込んでいく移動なので、押し込んでいく方向の骨の幅を確認する必要があります。押し込む方向の骨がすごく狭くなっている場合などには、歯の角度を変えてから圧下しましょう、などが必要になります。

矯正治療を始める前にはCTを撮影した方がいいです

つまり撮影してなかったら骨の形態が三次元でわかりませんので、予測で動かしてみて、動かない場合は骨に当たっていた、というようなことも昔はありました。

 

 

なので、開咬(オープンバイト)の時には、矯正治療前と、前歯の噛み合わせが改善してきて、あともう少し動かす必要がある時、これ以上臼歯を圧下することができるのかな?と確認のためにCTを撮影することがあると考えています。

 

もう少し圧下が必要かなという場合は、闇雲に押し込むだけではなく、歯根の方向を確認したり、骨に当たっている場合は起動を修正して圧下を追加するということをするといいです。

 

過蓋咬合(ディープバイト)の矯正治療のCT撮影のタイミング

過蓋咬合(ディープバイト)は前歯が深く噛んでいる状態です。この場合は前歯の圧下と臼歯の挺出移動が必要になります。

開咬の時にご説明した通り、臼歯の挺出の部分はCTがなくても予測できます。

 

重要なのは前歯を圧下する時ですね。
前歯の圧下する方向に骨がぶつかっている場合は、圧下されません。上顎の下顎も、前歯の部分は骨の幅が薄いことがほとんどです。歯根の幅とほとんど同じくらいの場合もあります。そんな中で、少しでも角度が悪いまま圧下をすると、ほとんどの場合骨に当たってしまって動きません。

つまり矯正治療前に前歯の圧下方向を知るためにCTを撮影します。

 

ある程度前歯を圧下していき、もしもう少し圧下が必要な場合、このままの方向で圧下させていいのか?角度を変えてから圧下した方がいいのか?を一度CT撮影して再評価するのがよろしいのではないかなと考えております。

ガミースマイルが主訴で矯正治療を始めたい!という方も多いですが、ガミースマイルは単に前歯を圧下させるだけでは解決しない場合もあります。また別のブログでも書かせていただきますが、永遠に前歯を圧下させることはできないのです。骨の幅や、骨の高さに限界があるので、そこはCT画像などを一緒に見ていただきながら、どこまでが矯正治療単独で治せる範囲なのか?をご説明させていただきます。

 

抜歯矯正治療のCT撮影のタイミング

抜歯矯正においては、小臼歯を抜歯したスペースへの歯の移動にはそこまでCTが必要にならない場合が多いです。抜歯した直後であれば、ほとんどの場合まだ骨の幅がある状態なので、両隣の歯は動きます。

前歯を下げるための抜歯矯正の場合は、前歯を下げる方向の骨の確認がCTで必要になります。歯を抜かない矯正に比べると、抜歯矯正治療は前歯と犬歯の移動量が多いことがありますので、歯根が動かず歯冠だけが動いていないか?を途中で確認する時もあります。犬歯は歯根が全部の歯の中で一番長いので、この歯根全体をCTで見ることができれば、今まで動きにくいとされていた移動も、確実に動くことができる方向性が決まりやすいと言えます。

 

前歯のリトラクションの半分ぐらいのところに目安でCT撮影して歯根ちゃんと付いてきているのかなっていうのを確認してあげるのはいいんじゃないかなと考えています。

 

側方拡大が必要な矯正治療のCT撮影のタイミング

側方拡大これが一番、歯肉のリセッションだったり、骨の無いところに歯を動かすため、難しくもあり あとCTの能力が最大限発揮できるものなんです。

歯を抜かない非抜歯矯正治療などで多いですね、側方拡大量はCTで確認できます。

例えば、治療前に2ミリ拡大出来るというのが分かりました

その2ミリ拡大した時に、安全の中で拡大しています。でもそれによって歯根が動くことによって骨が付いてくるかもしれません。

つまり目標の拡大のところまで歯を移動させた後に

数カ月後目標まで達成し、その後3カ月後くらいにCTの再度撮影をしてあげるといいかもしれないですね

骨がついてきてさらに余裕があるのか
それともギリギリなのかというのを分析してみてください。

まとめ

どの移動を含む矯正治療の場合でも、前歯を移動させる前のタイミングで再評価していくといいと考えています。前歯を下げたい場合や、前歯のガタガタを配列し終わった直後などです。

CT撮影をすることで、すごく安心して治療が進められると思ってください。

矯正治療のCT撮影のタイミング

今日はですね

・大臼歯の遠心移動
・開咬(オープンバイト)
・過蓋咬合(ディープバイト)
・抜歯矯正
・拡大

の全部で5パターンに分けてCTの撮影の目的や撮影のタイミングで、いつするといいなというお話をさせていただきました

最後までご覧いただきありがとうございます

 

それでは皆さんご機嫌よう
またね!

CT撮影について、症例別に解説している動画がありますので、ぜひこちらもご覧ください↓

 

マウスピース矯正と舌癖の関係についてお話しします

今日の内容を最後まで見ていただくと「舌癖」とは何なのか?歯科矯正と舌癖の関係、マウスピース矯正と舌癖の関係が分かりますのでぜひ最後までご覧ください。

今日は矯正歯科の結果にも関係する患者様向けのお話しをします。
舌癖のお話です。歯科矯正とはとても関わりが深いので重要なお話しです。

まず舌癖とは舌の癖と書きます。
舌癖のメインポイントは何か分かりますか?
日常生活の中で「舌癖あるのよー」って会話聞いたことありますか?
「肘ついてご飯を食べる」とか「音を立てて食べる」とか
そういう癖は周囲からも気づかれやすい癖です。
だけど舌癖は自分もわからないしほかの人も「今舌癖してるね!」なんて気づきにくいものです。つまり自覚がない癖なのです。
自覚がないから治そうという気持ちにならないですし、治しにくい。

舌癖があることで問題があるのでしょうか?

嚥下っていうんですけど お水とか食べ物を食べたり飲む時にごくんって嚥下する時に舌を前方に出してしまう問題があります。
喉には気道と食道という2つの通路があります。気道は肺に行きますね。食道は胃に行きますね。呼吸器と消化器に 分かれてるわけです。分かれているのをどうやって「この空気は食道に行っちゃダメ」「こっちは気道に行って」とか「食べ物とお水は気道に入っちゃうと むせちゃうから食道に行って」というのを分けているのがベロの根っこの部分である 舌根というのが塞ぐ役割をしています。

舌の先端を理想的にはスポットと呼ばれる上顎の部分に当てた状態で舌根だけでゴックンとしてくれるのが理想なんですね。それができなくて先端を前に出して 舌根をあまり使わない状態で嚥下をするのが舌癖です。
年齢が高くなると筋肉が緩んできます。舌根の部分が鍛えられていないためお年を重ねた時に誤嚥性肺炎(お水やご飯を食べようとする時に食道ではなく肺に流れてしまい、詰まりやすかったりする)になりやすかったりします。

矯正歯科とはどのような関わりがあるのでしょうか?

矯正治療で多いのは「開咬」という状態の場合です。

奥歯は噛んでるけど前歯噛んでない状態 開咬というんですけど開咬の人はほぼ100%舌癖あります。元々開咬の方は舌癖があることが多く、歯科矯正で治しました、といっても舌癖が治ってないとすぐ後戻りしてしまうのです。

せっかく治ったのに寂しいですよね。だから矯正治療で舌癖が あるんだなってことを知って開咬の歯科矯正治療をされたらまず舌のトレーニングをしてほしいです。

Myofunctional Therapy マイオファンクショナルセラピーといって筋機能療法というんですね。トレーニングするんですけどマウスピース矯正と共にできますので心配せずに一緒に来て一緒に治していきましょう。舌癖は治せるものなのです。ご安心ください。

マウスピース矯正と舌癖のトレーニングは同時にできますか?

マウスピースはすごくこの舌癖を改善するのにいいんです。何でだと思いますか?まず表側のワイヤー矯正では舌とは関係がありません。裏側に装置が付いてるリンガル矯正でも舌を歯の裏側にドンと当てると痛いですので、「あ、痛い」と思うから舌を丸めるんですよ。つまり舌の先がスポットのとこに行くわけです。リンガル矯正はこの舌癖を治す時にすごく良いです。
ではマウスピース矯正ではどうなのか?というお話をします。

マウスピース矯正もやっぱり薄いとは言いますが、歯の裏側まで覆われています。マウスピースの縁を舌が触ると意識ができますので、歯を舌で押さなくなることが多いです。
場合によってはマウスピースの裏側に出っ張りを作ったりすることもできます。触ると痛いので「舌の位置を 正しくしなきゃな」というふうに気付きやすくなります。

つまり【マウスピース矯正をしながら舌のトレーニングは同時にできます】。

スマイルイノベーション矯正歯科でもマウスピース矯正をしながら同時に舌癖のトレーニングを行います。歯が動いてくるとトレーニングの効果がより実感できる方が多いです。

先ほどお話ししたお歳を重ねた時に多い「誤嚥性肺炎」はとても苦しいんです。肺に水が入ったり食べ物が入ったりすると大変苦しいです。毎回むせちゃうんですね。そうならないようにするために歯科矯正治療をしてトレーニングして治していくのが いいんじゃないかなと考えてます。

舌癖は歯科医院さんに行って治す方が良いですか??

歯科矯正の医院ではほとんどの場合、舌癖のトレーニングを知っていて指導ができると思います。歯科医院の場合でもMFTというトレーニング方法を知っている先生だったり衛生士さんがいると一緒に治してくださるんですけどいろいろな方法があるのでまずは聞いてみてください。
ただ習慣であり、癖なので、それを治すのは時間がかかるし、あとは動機付けってあるんですよ。その動機付けをうまくできるように すると治りが早いですね。

開咬のまま舌癖のトレーニングだけを行なっても、頑張っても効果が現れにくいです。歯科矯正と同時にできるのが効果が高まるコツになります。

今日の内容を最後までご覧いただきありがとうございました

舌癖のトレーニング方法についてはまた別のブログでも記載していきますね。

ごきげんよう

(*ブログではアライナー矯正をわかりやすくマウスピース矯正と書いています。「アライナー/aligner」とは、歯を動かすためのマウスピースのことを専門用語で言います。)

こちらの内容は動画でも詳しくご覧いただけます ↓↓