日: 2010年12月17日

ご訪問ありがとうございます。
本郷さくら歯科の尾島です。
本日のテーマは
矯正治療中の虫歯の治療についてです。
通常は矯正治療開始前に
虫歯治療や歯周病治療、抜歯治療などを
きちっと終了させてから
矯正治療を行います。
しかし歯並びの悪い方は
歯と歯が回転したり重なったりして
歯ブラシが届かない
歯のはえ方の方が多いです。
その為に
大掃除の時のタンスの後ろのように
歯を移動させると
小さい虫歯が見つかる時があります。
従来のワイヤー矯正ですと
矯正治療中の虫歯の治療が複雑で
一度、矯正装置をはずして
虫歯治療を行う必要があったり
他の歯科医院に虫歯の治療をするために
他医院に通院する場合がありますが
マウスピース矯正の場合は
ワイヤーの矯正と比較すると
矯正治療中の虫歯の治療が効率が良いです。
むしろ
歯が移動して
正しい位置に並んできてから
虫歯の治療をしたほうが
健全な歯を少しでも削らずに
虫歯を除去して
虫歯の部分を塞ぐ（ふさぐ）充填治療が行えます。

この方の場合は初診時には
ちょうど重なっている歯の裏側に虫歯がありますが
矯正治療前で虫歯治療をする場合は
手前の「虫歯でない歯を削って」から
虫歯の歯に器具が届くので
手前の歯を削らなくてはなりません。
しかし矯正して歯を移動させる事が出来ると

このように歯が移動して
虫歯の部分だけが露出してきます。
ここまで移動してくれたら
手前の「虫歯のない歯を削る」事をしなくても
虫歯の部分だけを治療できます。

虫歯の部分を除去して、プラスティックの材料で
充填しました。
最小の削る量で最高の結果が出ます。
後は引き続き矯正治療をしていきます。

それではまた
ではー
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