歯並び矯正をお考えの方へ:インビザライン(アライナー矯正)とワイヤー矯正の違いを分かりやすく解説します

皆様、ご機嫌よう、尾島です。歯科矯正治療をご検討中の方から「インビザラインとワイヤー矯正、どちらを選べばよいでしょうか?」というご質問をよくいただきます。

今回は、現在主流となっている2つの矯正治療法について、それぞれの特徴や違いを患者様の立場に立って詳しくご説明いたします。

2つの矯正治療法とは

歯科矯正治療には、大きく分けて以下の2つの方法があります。

ワイヤー矯正治療:従来からある方法で、金属のブラケットとワイヤーを使用

アライナー矯正治療(インビザライン等):透明なマウスピース型装置を使用する新しい方法

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

ワイヤー矯正治療の特徴

治療の仕組み

ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットという小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯に持続的な圧力をかけます。この装置は治療期間中、24時間歯に装着されたままになります。

メリット

  • 幅広い症例に対応:重度の歯並びの乱れにも対応可能です

デメリット

  • 見た目への影響:金属の装置が目立ちやすいです
  • お手入れの難しさ:ブラケットやワイヤーの周りに食べ物が詰まりやすく、歯磨きに時間がかかります。装置が長期間歯に装着されていることで、歯への負担がかかる場合があります。
  • 初期の違和感:装置に慣れるまで話しにくさや違和感を感じることがあります
  • 痛みを伴うことがある:ワイヤー調整後は痛みを感じる場合があります

アライナー矯正治療(インビザライン)の特徴

治療の仕組み

透明で薄いマウスピース型の装置(アライナー)を段階的に交換しながら、徐々に歯を理想的な位置に移動させます。装置は取り外しが可能で、食事や歯磨きの際は外すことができます。

メリット

  • 目立ちにくい:透明な素材のため、装着していることがほとんど分かりません
  • 取り外し可能:食事や歯磨きの際は外せるため、普段通りの生活を送れます
  • お手入れが簡単:歯磨きがしやすく、口腔衛生を保ちやすいです
  • 痛みが少ない:ワイヤー矯正と比べて痛みや違和感が少ないとされています
  • 話しやすい:薄い素材のため、発音への影響が最小限です

デメリット

  • 装着時間の管理が必要:1日20-22時間の装着が必要で、患者様の協力度が治療結果に影響します
  • 歯科医師の専門性による治療レベルの差:世界的にはアライナー矯正はすでにワイヤー矯正と同じレベルで治療が可能で、抜歯症例や難症例にも対応できます。しかし、アライナー矯正治療の歴史は比較的浅く、大学でも学ばない知識のため、高度な専門的知識と技術が必要です。そのため、歯科医師個人のレベルによって「アライナー矯正で幅広い症例を治せる先生」と「アライナー矯正が得意ではない先生」では、治療できる症例の範囲に大きな違いがあります
  • 効果の個人差:装着時間や使用方法により、効果に差が生じることがあります

どちらを選ぶべき?選択のポイント

生活スタイルを考慮して

  • 人前に出る機会が多い方:アライナー矯正がおすすめ
  • 自己管理が得意な方:アライナー矯正でも良好な結果が期待できます

治療技術の進歩について

近年、両方の治療法とも大きく進歩しています。ワイヤー矯正では目立ちにくい白いブラケットや裏側矯正も選択でき、アライナー矯正では治療可能な症例の範囲が広がっています。

クリニック選びが実は重要

「ワイヤー矯正の方がいい」「マウスピース矯正の方がいい」ということはありません。担当する先生の得意、不得意によって変わるということです。
ワイヤー矯正をご希望される患者様はワイヤー矯正専門の矯正歯科医院を選びましょう。一方、マウスピース矯正をご希望される患者様は「マウスピース矯正を専門としている医院」を選びましょう。またマウスピース矯正を行なっていても、レベルにも差があります。症例実績などを確認して一度クリニックに行って相談してみましょう。

まとめ

どちらの治療法にもそれぞれの特徴があり、患者様のライフスタイルや歯並びの状態、ご希望によって最適な選択肢は変わります。

大切なのは、経験豊富な歯科医師としっかりと相談し、ご自身に最も適した治療法を選択することです。

当院では、患者様一人ひとりの状況に合わせて、最適な治療プランをご提案いたします。矯正治療についてご質問やご相談がございましたら、お気軽にお声かけください。

皆様の美しい笑顔のために、私たちがサポートいたします。


※治療内容や効果には個人差があります。詳しくは当院までご相談ください。

本日の内容は動画でもご覧いただけます