アライナー素材の違いで歯を動かすための矯正力はどう変わる?

みなさんごきげんよう、尾島です
本日はアライナーの種類によって、矯正力がどう変わるのか?
それによって患者様にとっては何が違うのかについてお話しします

従来品と形状記憶アライナーの比較

2つのアライナー素材について

歯科矯正で使用されるアライナーには、主に2つの種類があります:

熱可塑性アライナー(従来タイプ)

  • 一般的なプラスチック素材を熱で成形したもの
  • 多くの歯科医院で使用されている従来の方法

形状記憶アライナー(新しいタイプ)

  • 体温で形が変わる特殊な素材を使用
  • 最新の技術で作られた新しいタイプのアライナー
  • 3Dプリンターで直接製作されるマウスピース

矯正力の大きな違い

上のグラフをご覧ください。同じ0.3mmだけ歯を動かす場合の矯正力を比較したものです。

アライナーの種類 必要な矯正力 比較
熱可塑性アライナー(従来品) 15.04N 約9倍強い
形状記憶アライナー(新タイプ) 1.57N 基準値

驚くべきことに、形状記憶アライナーは従来品の約9分の1の力で、同じだけ歯を動かすことができます。

この違いが患者様にとって何を意味するか

痛みの軽減

  • 弱い力で歯を動かすため、痛みや不快感が大幅に軽減されます
  • 装着時の違和感が少なくなります

より安全な歯の移動

  • 過度な力をかけないため、歯や歯茎への負担が少なくなります
  • 歯の根っこや周りの組織により優しい治療ができます

快適な治療体験

  • 強い圧迫感がないため、日常生活への影響が最小限になります
  • 食事や会話時の不快感が軽減されます

なぜこんなに違うのか?

従来の熱可塑性アライナー

  • 硬いプラスチック素材のため、歯を動かすのに強い力が必要
  • 一度作られた形から変化しないため、力が一定

形状記憶アライナー

  • 体温以上の温度で柔らかくなる特殊素材
  • 口腔内(体温)で記憶された形態に力がかかる
  • 歯の動きに合わせて徐々に形を変えるため、効率的に力を伝える
  • 必要最小限の力で最大の効果を発揮

まとめ

形状記憶アライナーは、従来品と比べて:

  • 約9分の1の力で同じ効果
  • 痛みや不快感の大幅な軽減
  • 歯や歯茎への負担が少ない
  • より快適な矯正治療

を実現する画期的な技術です。患者様にとって、より楽で安全な歯科矯正治療を受けていただけます。


矯正治療に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にスタッフまでお声かけください。

本郷さくら矯正歯科でアライナー矯正を導入したのが2006年です。その頃からすでに20年が経過しようとしていますが、導入当初に比べると、今のアライナー矯正治療は格段と進化しています。

「マウスピース矯正では治療できない」と他院で言われてしまうこともまだまだありますが、結局は先生の技術次第、ということです。「マウスピースでは治せない」わけではなく「その先生はマウスピース矯正ではなく他の矯正方法を薦める」という意味です。ですので、もし他院で「マウスピース矯正では難しい」「マウスピース矯正では治せない」と診断された場合でも、他のクリニックでの意見も聞いて見るといいかと思います

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マウスピースに「形状記憶」機能が付いたらどうなるのか?

近年、数ある矯正装置の中でも世界で注目されているのは3Dプリンターで直接マウスピースをプリントしてできる「形状記憶マウスピース(シェイプメモリーアライナー)」でしょう。

形状記憶マウスピース(シェイプメモリーアライナー)は、2019年(世界デンタルショー / 2019年3月ドイツにて)に登場しました。韓国のGraphy社が(社長:Mr. Un-seob Sim)開発し、発表されました。

3Dプリンターで模型を作らずに直接マウスピースをプリントする技術と言うだけでも新しい技術で、多くの企業がその開発に力をかけていました。ですが、なかなか口の中で着脱ができ、矯正力をかけられるようなマウスピースが3Dプリンターで直接プリントすることはできませんでした。しかし、Graphy社は、形状記憶機能までつけて、マウスピース用の材料を発表したのです。

矯正治療と形状記憶の関係

矯正治療で従来から使われるワイヤーにも「形状記憶」が用いられていました。氷水で冷やすと柔らかくなり、口の中の温度で固まる「Ni-Ti ワイヤー」と呼ばれるものです。多くの矯正の先生が今現在も使っています。矯正治療は、このNi-Tiワイヤーの登場で大きく変わりました。

形状記憶がマウスピース矯正に加わると

Graphy社の開発した材料で作られたマウスピース「形状記憶マウスピース(シェイプメモリーアライナー)」には、形状記憶機能がついています。

従来のマウスピースと形状記憶マウスピースの違い『アライナージェネレーション(クインテッセンス出版)』尾島賢治著 P330 より抜粋

矯正力の効果時間
熱可塑性素材と比較して持続的な矯正力にて歯の移動を行う

矯正力の強さ
熱可塑性素材と比較して優しい矯正力(約1/9)で同じ移動が可能(P334、図3-1G 参照)

アライナーの適合力
熱可塑性素材と比較してアンダーカット部のブロックアウトが少なくて良いので適合が高い

④歯との適合性
熱可塑性素材のプレスによる製作とプリンティングによる製作の違いにより歯と適合が良い

装着の方法
熱可塑性素材はチューイ等を使用して噛み込むことで歯に適合させるが、形状記憶素材はお湯に入れてアライナーが軟化後に口腔内装着して時間経過すると適合する

と言うことで、まとめると今でのマウスピースに比べて歯の動きに最適であると言えます。

詳しくは患者様向けシェイプメモリーアライナー.com サイトにて

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