抜歯矯正が必要な場合に抜歯矯正以外の解決方法があるのか?解説します

「抜歯矯正に踏み出せない…矯正は諦めるべき?」への答え

こんにちは!今回は、多くの患者さまが悩まれる「抜歯矯正に踏み出せない」というお悩みについてお話しします。

先生が抜歯を勧める理由

まず理解していただきたいのは、ドクターが抜歯矯正を勧めるのには明確な理由があるということです。

抜歯が必要と判断される主なケース:

  1. 前歯が出ている(出っ歯)を改善したい
    • 抜歯してスペースを作り、前歯を後ろに下げる必要がある
  2. 歯を並べるスペースが足りない
    • 非抜歯で無理に並べようとすると、歯列を広げすぎてしまう
    • 歯列が広がりすぎると、骨から歯が出てしまうリスクがある

つまり、ドクターは患者さまのお口の健康と美しい仕上がりのために抜歯を提案しているのです。

抜歯に踏み出せないあなたへ:「外科矯正」という選択肢

「抜歯が必要と言われたけれど、どうしても歯を抜きたくない…」

そんな方には、**外科矯正(げかきょうせい)**という選択肢があります。

外科矯正とは?

骨格そのものを変える治療法です。別名「骨切り(こつきり)」とも呼ばれます。

  • 非抜歯で並べると極端な出っ歯になってしまうケース
  • 歯がガタガタで、スペースが大幅に足りないケース

こういった場合でも、顎の骨を切断して位置を調整することで、抜歯せずに治療できる可能性があります。

外科矯正の2つのタイプ

1. 保険適用の外科矯正(従来型)

特徴:

  • 「顎変形症」の診断を受けた場合に保険が適用される
  • 決められたルールに従う必要がある

治療の流れ:

  1. ワイヤー矯正で術前矯正(約1年半)
  2. 手術
  3. 術後矯正
  4. 治療期間:約3〜3年半
  5. 使用装置:メタル(金属)のワイヤー

費用:

  • 保険適用のため、比較的負担が軽い

2. 自費診療の外科矯正「サージェリーファースト」

特徴:

  • その名の通り「手術を先にする」アプローチ
  • 全額自己負担(矯正費用+手術費用)

治療の流れ:

  1. 先に手術
  2. その後、矯正治療

サージェリーファーストのメリット:

① 骨格の改善が早い

  • 先に手術をするため、お顔の印象が早い段階で改善される
  • 患者さまにとって嬉しい変化を早く実感できる

② RAP効果が活用できる

手術後は「RAP効果(リージナル・アクセラレーション・フェノミナ)」という現象が起きます。

  • 手術により血流が良くなる
  • 歯が動きやすい期間が訪れる
  • この「歯が動きやすいタイミング」で矯正治療ができる

従来型では、術前矯正に1年半かかるため、このRAP効果を十分に活用できるのは術後矯正の段階。一方、サージェリーファーストなら、手術直後の「歯が動きやすい時期」をフル活用できます。

デメリット:

  • 全額自費診療のため、費用負担が大きい

それでも決められない場合は?

ドクターが「抜歯しないと治らない」と説明しているにもかかわらず、どうしても抜歯に踏み出せない場合、以下の選択肢もあります。

今は治療を始めない

理由:

  • 抜歯が必要なケースを非抜歯で無理に治療すると、かえって悪化する可能性がある
  • 中途半端な治療よりも、気持ちが整うまで待つ方が良い場合もある

矯正治療は長期間にわたるものです。納得して前向きに取り組める状態になるまで待つことも、一つの賢明な選択です。

まとめ:諦める必要はありません

「抜歯矯正に踏み出せない」からといって、矯正治療を諦める必要はありません。

あなたの選択肢:

  1. 外科矯正(保険適用)を検討する
    • 顎変形症の診断があれば、保険でカバーできる
  2. サージェリーファースト(自費)を検討する
    • 早期改善とRAP効果を活用したい方に
  3. 気持ちが整うまで待つ
    • 納得できる状態になってから治療開始

大切なのは、あなたが納得して前向きに治療に臨めることです。不安や疑問がある場合は、担当ドクターとじっくり相談し、複数の選択肢を比較検討してみてください。

外科矯正についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひカウンセリングにお越しください。あなたに最適な治療法を一緒に考えましょう!

こちらの内容は動画でもご覧いただけます

尾島賢治先生の無料矯正相談

インビザライン矯正の抜歯矯正の「難しい」ポイントを解説します

マウスピース矯正で「抜歯矯正」が難しい理由とは?

こんにちは!今回は患者さまからよくいただく質問「なぜマウスピース矯正では抜歯矯正が難しいのですか?」についてわかりやすく解説します。

「抜歯ならワイヤー矯正で」と言われた経験はありませんか?

他のクリニックで「出っ歯などの場合、当院ではワイヤー矯正になります」と言われて、相談に来られる患者さまは少なくありません。

実は、マウスピース矯正で抜歯症例を扱えるドクターは、世界的に見ても非常に少ないのが現状です。今回は、その理由を4つのポイントから解説します。

マウスピースで抜歯矯正が難しい4つの理由

1. 歯の移動量が非常に多い

抜歯矯正が必要な方の多くは、出っ歯などを改善したいケースです。そのため、前歯4本と犬歯2本を大幅に後ろに下げる必要があります。

しかも、ただ下げるだけでなく:

  • 見た目に影響する部分なので、美しく仕上げる必要がある
  • 水平方向だけでなく、垂直方向(上下)の移動も必要な場合が多い
  • 専門的には「リトラクション(後方移動)」と「圧下(上方移動)」を同時に行う

このような複雑で大幅な移動が求められるため、高度な技術が必要になります。

2. 同じ素材でコントロールする難しさ

ワイヤー矯正の場合:

  • 最初は細く柔らかいワイヤーから始める
  • 徐々に太く硬いワイヤーに変えていく
  • 段階的に力をコントロールできる

マウスピース矯正の場合:

  • 最初から最後まで同じ素材(マウスピース)を使用
  • 一定の素材で複雑な移動をコントロールする必要がある

そのため、マウスピース矯正では:

  • 高度な治療戦略が必要
  • 歯の根っこが骨にどう入っているかなど、解剖学的な知識が重要
  • 一つの素材で多様な動きを実現する技術が求められる

3. 前歯の移動特有の難しさ

抜歯矯正では前歯4本と犬歯2本を動かしますが:

  • 「せっかく抜歯したのに、少ししか動いていない」では意味がない
  • 顔貌(お顔の印象)が変わるほどの大幅な変化が必要
  • 場合によってはミニスクリュー(矯正用アンカー)も使用

このような大きな変化を、美しく仕上げる技術が求められます。

4. 世界的に見ても症例・ドクターが少ない

これが最も決定的な理由です。

  • マウスピースで抜歯矯正をしている先生が世界的に少ない
  • 非抜歯症例(歯を抜かない矯正)は多いが、抜歯症例は圧倒的に少ない
  • 症例が少ない=学べる機会が少ない=技術向上の機会が限られる

当院の院長は:

  • 2014年と2020年に、マウスピースでの抜歯矯正に関する世界的な論文を発表
  • 実際には2006年頃から抜歯症例をマウスピースで治療
  • 海外から抜歯矯正の講演依頼を受けるほど、この分野の専門家

このような豊富な経験を持つドクターが少ないため、多くのクリニックでは「抜歯ならワイヤー」となるのが現状です。

非抜歯矯正(歯を抜かない矯正)の場合は?

非抜歯矯正がマウスピースで「簡単」というわけではありませんが、抜歯矯正に比べると難易度は下がります。

その理由:

  • 歯の移動量が抜歯症例より少ない
  • 抜歯した空間がないため、マウスピースがたわみにくい
  • 既存の歯列内での調整なので、コントロールしやすい
  • 症例数が多いため、学べる機会も多い

ただし、非抜歯でも技術は必要です。ワイヤー矯正においても、抜歯症例の方が非抜歯より難易度が高いのと同じです。

「抜歯が必要」と言われた患者さまへ

他のクリニックで「抜歯が必要だけど、当院ではマウスピースでは対応できない」と言われた方も、マウスピースでの抜歯矯正を専門的に扱っているクリニックなら対応可能な場合があります。

当院では抜歯症例もマウスピース矯正で対応しております。気になる方はぜひカウンセリングにお越しください。

まとめ: マウスピースでの抜歯矯正が難しい理由は、移動量の多さ、同一素材でのコントロールの難しさ、前歯移動の複雑さ、そして何より経験豊富なドクターが少ないことです。しかし、適切な技術と経験を持つドクターであれば、マウスピースでも美しい抜歯矯正が可能です!

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尾島賢治先生の無料矯正相談

アライナー素材の違いで歯を動かすための矯正力はどう変わる?

みなさんごきげんよう、尾島です
本日はアライナーの種類によって、矯正力がどう変わるのか?
それによって患者様にとっては何が違うのかについてお話しします

従来品と形状記憶アライナーの比較

2つのアライナー素材について

歯科矯正で使用されるアライナーには、主に2つの種類があります:

熱可塑性アライナー(従来タイプ)

  • 一般的なプラスチック素材を熱で成形したもの
  • 多くの歯科医院で使用されている従来の方法

形状記憶アライナー(新しいタイプ)

  • 体温で形が変わる特殊な素材を使用
  • 最新の技術で作られた新しいタイプのアライナー
  • 3Dプリンターで直接製作されるマウスピース

矯正力の大きな違い

上のグラフをご覧ください。同じ0.3mmだけ歯を動かす場合の矯正力を比較したものです。

アライナーの種類 必要な矯正力 比較
熱可塑性アライナー(従来品) 15.04N 約9倍強い
形状記憶アライナー(新タイプ) 1.57N 基準値

驚くべきことに、形状記憶アライナーは従来品の約9分の1の力で、同じだけ歯を動かすことができます。

この違いが患者様にとって何を意味するか

痛みの軽減

  • 弱い力で歯を動かすため、痛みや不快感が大幅に軽減されます
  • 装着時の違和感が少なくなります

より安全な歯の移動

  • 過度な力をかけないため、歯や歯茎への負担が少なくなります
  • 歯の根っこや周りの組織により優しい治療ができます

快適な治療体験

  • 強い圧迫感がないため、日常生活への影響が最小限になります
  • 食事や会話時の不快感が軽減されます

なぜこんなに違うのか?

従来の熱可塑性アライナー

  • 硬いプラスチック素材のため、歯を動かすのに強い力が必要
  • 一度作られた形から変化しないため、力が一定

形状記憶アライナー

  • 体温以上の温度で柔らかくなる特殊素材
  • 口腔内(体温)で記憶された形態に力がかかる
  • 歯の動きに合わせて徐々に形を変えるため、効率的に力を伝える
  • 必要最小限の力で最大の効果を発揮

まとめ

形状記憶アライナーは、従来品と比べて:

  • 約9分の1の力で同じ効果
  • 痛みや不快感の大幅な軽減
  • 歯や歯茎への負担が少ない
  • より快適な矯正治療

を実現する画期的な技術です。患者様にとって、より楽で安全な歯科矯正治療を受けていただけます。


矯正治療に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にスタッフまでお声かけください。

本郷さくら矯正歯科でアライナー矯正を導入したのが2006年です。その頃からすでに20年が経過しようとしていますが、導入当初に比べると、今のアライナー矯正治療は格段と進化しています。

「マウスピース矯正では治療できない」と他院で言われてしまうこともまだまだありますが、結局は先生の技術次第、ということです。「マウスピースでは治せない」わけではなく「その先生はマウスピース矯正ではなく他の矯正方法を薦める」という意味です。ですので、もし他院で「マウスピース矯正では難しい」「マウスピース矯正では治せない」と診断された場合でも、他のクリニックでの意見も聞いて見るといいかと思います

マウスピース矯正治療ができるかどうか?
まずはクリニックにご相談ください。

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スマイルイノベーション矯正歯科の無料矯正相談
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最新!形状記憶のアライナーの使用方法について〜患者様向け〜

みなさんごきげんよう。スマイルイノベーション矯正歯科の尾島です。

本日は、初めて形状記憶のアライナー(シェイプメモリーアライナー)を使用される患者様向けの取り扱い方法について詳しくご説明させていただきます。

まず、形状記憶のアライナーは通常のマウスピースとは異なる取り扱いが必要です。新しいアライナーを初めて使う際は、必ず60°以上のお湯に入れて柔らかくしてから口の中に装着してください。これは、アライナーが体温(37°)で元々の形に戻るように設計されているためです。通常の部屋の温度は16°から24°であり、体温と同じ37°ではないため、アライナーが最初の形になるには温める必要があります。

形状記憶のアライナーは柔らかくすることで患者様の口の形に自然にフィットし、治療を快適に進めることができます。柔らかくなったアライナーは口の中で徐々に硬くなり、患者様の歯を動かすためのグリップ力が向上します。この新しいタイプのアライナーは、従来のマウスピースよりも歯のつかみが良いため、アタッチメントなどを必要とせず(または最小限)に治療を行うことができます。

装着後は、数分間口腔内に入れたまま、37°の状態を保持して形状記憶効果を活かしましょう。アライナーは従来のマウスピースよりも柔らかく、少し違和感を感じるかもしれませんが、無理に噛んだりしてフィットさせないように注意してください。しばらくするとアライナーは硬くなりますが、初めの数分は過剰に力を入れることで破損の原因となりますので、気を付けてください。

最後に、形状記憶のアライナーは従来のマウスピースと異なり、アライナーチューイ(咬むためのゴム)をする必要がないため、柔らかくして口の中に入れて適合を待つ姿勢を取りましょう。噛む必要がないため、優しく使用することが大切です。口の中に装着してから硬くなるまで待つ間に、適切に形状が合わせられるように気をつけてください。

このように、形状記憶のアライナーの使い方は従来のアライナーと異なる方法が必要です。ですが、それにより、より患者様の歯の動きに良い効果をもたらしますので、ぜひ使い方を守って矯正治療を進めていきましょう!

本日の内容は、動画でも解説しています。ぜひご覧ください。