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本郷さくら歯科
インビザラインドクターの尾島です。
今回は矯正セミナー参加先生の矯正治療経過のご質問ケースです。
「尾島先生
こないだ話したKrではないですが
現在、0.16ステンレスが入ってます。右上3を遠心移動中、もともとは3低位でした。
前歯の軽いクラウディングでしたので、4EXT後DBSしてます。
正中は右に2ミリ程度ずらしたいです。
先生はここからどの時点でどのような装置を使用しますか?
2と3のスペースは現在1.5ミリ、3と4のスペースは2.5ミリです
次回、0.16×0.16に変えて前歯にトルクを入れながらパワーチェーンで引こうと思います」
とても勉強熱心な先生からのご質問メールだと思います。
この患者さまの場合、
お顔の正中に上顎の正中はあっていると思いますので
正中より右に2mm移動はされないほうがよろしいかと思います。
下顎の咬合面のラインがあっていないため
上顎の咬合面もフラットに仕上げるのが難しいと考えます。
下からのアングル写真ですが 左側の前歯は上顎とガイダンスしていますが
右側がバイトしていないため前方運動時に左側のみのガイダンスなので
後戻りの原因になると考えます。
右側の犬歯の関係が現在が1級に近い関係ですが
さらに犬歯を遠心移動させたら右側の犬歯の関係は3級になりますので
側方ガイダンスを考慮すると遠心移動は得策ではないと考えます。
また犬歯を遠心移動させるとそれに伴って2番と3番間にスペースが
出来てしまい2番を遠心移動すると
上顎の正中が右側にずれてしまうので
右上3番を遠心移動されないほうがよろしいかと考えます。
右側の臼歯が下顎が外側にあり
上顎が内側になるクロスバイトになっていますので
改善させるためには右上の臼歯を外側に拡大するか
下顎の臼歯を舌側に移動させる方法になると考えます。
そのため
僕が現在の状態から
どのようにするかというと
写真だけなので正確には難しいですが
右側の3番は近心移動させてスペースをクローズし
下顎の咬合面のレべリングを行い、咬合面を
フラットな状態にします。(前方も側方も)
可能なら上顎右側臼歯部は拡大したいのですが
4番の抜歯したスペースを臼歯の近心移動で
スペースクローズを行います。
矯正用インプラントアンカーを使用すれば臼歯の近心移動も
可能ですので検討されてはどうでしょうか。
僕の来年のセミナーで
インプラント矯正の内容もありますので
機会があったらいらしてみてください。
それではまた次回に
ではー
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