<最新版>マウスピース矯正の種類について

ごきげんよう。今日は、最近よく聞くマウスピース矯正治療の種類と特徴について、患者様にわかりやすくご説明します。これからマウスピース矯正治療を考えている患者様に、ぜひ参考にしていただきたいです。

マウスピース矯正は1種類じゃない?

「マウスピース矯正」と聞くと、1つの方法しかないと思われるかもしれませんが、実は世界中にたくさんの種類があります。例えば、2018年の中国矯正歯科学会に講演で行かせていただいた際に、展示されていただけでも60社のマウスピースシステムがありました。

有名なものとしては、インビザライン、クリアコレクト、スパークなど、様々なメーカーのシステムが存在しています。

外注型と内製型の違い

マウスピース矯正には大きく分けて2つのタイプがあります。

外注型マウスピース

外部の会社に依頼して作ってもらうタイプです。1998年にインビザラインが登場し、初めから最後までのマウスピースを一度に作成する方式が広まりました。

内製型マウスピース(インハウスアライナー)

実は、マウスピース矯正は1945年のドイツで、院内で作る方法から始まりました。最近の3Dプリンター技術の進化により、再び院内で高性能なマウスピースを作れるようになってきています。最近では、このインハウスアライナーのレベルがあがり、注目度が高くなってきています。

院内型(インハウスアライナー)が注目される理由

最近では、世界の矯正歯科では、院内型マウスピースへの移行が進んでいます。

その理由は:

1. 速い

治療計画から製作までの時間が短く、スムーズに治療を進められます。患者様にマウスピースをお渡しするまでの時間でお待たせする時間がはるかに短くなりました。

2. 柔軟性が高い

担当医が直接、患者様一人ひとりに最適な治療計画を実現できます。

たとえ話 これは、外食と自炊の違いに似ています。キッチンと食材が揃っていれば、食べたいものをすぐに作れます。でも外食だと、注文して待たなければなりません。

実際、2025年のアメリカ矯正学会では、外注型の講演が12演題だったのに対し、院内型は17演題と、院内型の方が多く取り上げられました。

最新技術:ダイレクトプリント

マウスピースの製作方法も進化しています。

従来の方法

シートを温めて模型に押し当てて作る「熱可塑性」タイプ

最新の方法

模型を使わず、直接3Dプリンターでマウスピースを作る「ダイレクトプリント」
当院 スマイルイノベーション矯正歯科では、このダイレクトプリントのインハウスアライナーを採用しています(2021年〜)

形状記憶機能の威力

ダイレクトプリントの最大の特徴は「形状記憶機能」です。

矯正用のワイヤーにも使われているこの技術により、従来の固定された形のマウスピースと比べて、歯がより効率的に動きます。

実際の効果

  • 歯の動きが早い
  • アタッチメント(歯に付ける突起)が少なくて済む
  • 治療期間の短縮
  • 従来は動きにくかった歯もスムーズに動く

当院でも2021年から使用を始め、5年目になりますが、明らかな効果を実感しています。

患者様が知っておくべきポイント

マウスピース矯正を始める前に、以下の点を確認されることをおすすめします:

  1. 外注型か院内型か
  2. 熱可塑性素材かダイレクトプリント素材か
  3. 形状記憶機能があるか

わかりやすい例え

ピザを食べに行く時を想像してください。

  • 電子レンジで温めた美味しいピザ
  • 窯で焼きたてのピザを提供する専門店

どちらも美味しいですが、専門性の違いがありますよね。

マウスピース矯正も同じです。院内に専門機器が揃っている医院と、外注したマウスピースをお渡しする医院では、アプローチが大きく異なります。

まとめ

マウスピース矯正の技術は日々進化しています。より早く、より良い結果を得るために、最新の技術を取り入れることは重要です。

矯正治療を検討されている方は、カウンセリングの際に:

  • どのタイプのマウスピースシステムを使用しているか
  • 最新の技術を導入しているか

これらの点について質問されると、より良い治療選択ができるでしょう。

ご相談・お問い合わせ マウスピース矯正についてもっと詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。

 

スマイルイノベーション矯正歯科のアライナー矯正治療はデジタルを使った精度の高い最新の形状記憶アライナーを使用しています治療分析、治療計画は、尾島先生が責任を持ってお一人のお一人の状態に合わせて作成しております。

□ スマイルイノベーション矯正歯科・本郷さくら矯正歯科・銀座さくら矯正歯科では痛みの少ない形状記憶マウスピースを使用しています

□ 全ての患者様の治療計画は院長の尾島 賢治先生が担当しています

□ 精密検査から最短1週間で矯正治療をスタートできます

□ アタッチメント、矯正用ゴム(エラスティック)が最小限になりました

□ 通院間隔は2〜3ヶ月に1回、マウスピース矯正専門のドクターが診察させて頂きます

□ スマイルイノベーション矯正歯科のマウスピース矯正は、2〜3ヶ月ごとに毎回歯型をとり、新しいマウスピースを製作します。全体的な治療期間の短縮、仕上がりの良さにつながります。

□ マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されています

□ 矯正治療終了後は、夜間の保定装置の使用が推奨となります。

マウスピース矯正治療ができるかどうか?
まずはクリニックにご相談ください。

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院長 尾島 賢治
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本日の内容はこちらの動画でもご覧いただけます

 

 

アライナー矯正の症例別難易度は将来AIだけで診断できる?

アライナー矯正の症例別難易度は将来AIだけで診断できる?

歯科矯正の分野でも、AI技術の活用が急速に進んでいます。特にアライナー矯正においては、症例の難易度判定にAIが使われ始めており、多くの先生方が関心を寄せているテーマではないでしょうか。今回は「アライナー矯正の症例別難易度は将来AIだけで診断できるのか?」というご質問にお答えします。

結論:AIだけでは不十分です(尾島の考えです)

結論からお伝えすると、**「AIが出した答えに対して、それが適切なのかどうかを自分で判断できる力が必要です」**ということになります。

AIは確かに便利なツールです

AIは便利ですね。そして、AIを活用していきたい!という先生も多いと思います。

実際、AIには以下のような利点があります:

  • 大量のデータを短時間で処理できる
  • 客観的な指標を提示してくれる
  • 一定のパターン認識に優れている
  • 診断の補助として有用な情報を提供できる

しかし、AIだけに頼るのは危険です

ここで注意していただきたいのは、矯正治療の診断や分析、治療計画の作成について、AIだけに頼るのは危険だということです。

デジタルの「見た目の正しさ」に惑わされないで

アライナー矯正治療は「デジタル」を使うので、一見デジタルセットアップやシミュレーションは正しく見えてしまうものです。画面上で美しく並んだ歯列を見ると、つい「これなら大丈夫」と思ってしまいがちです。

しかし、忘れてはいけません。それらはあくまでコンピューター上のものです。

実際の患者様の生体を診断している先生が、最終的には診断するものなのです。画面上では理想的に動いて見える歯も、実際の口腔内では骨の状態、歯根の形態、歯周組織の健康状態など、様々な生物学的要因の影響を受けます。

AIによる難易度診断ソフトの危険性

最近では、AIで症例の難易度やアライナー矯正が適応かどうかを診断するソフトなども登場していますが、これは特に危険です。

なぜなら、先生のレベルにもよるからです。

経験豊富な先生にとっては容易な症例でも、経験の浅い先生には難しい症例かもしれません。逆に、ある先生の得意分野では簡単に治療できる症例が、別の先生にとっては困難を伴うこともあります。

AIが「この症例は簡単です」「アライナー矯正で治療可能です」と判定したからといって、それを鵜呑みにして治療を進めてしまうのは、よくない結果につながります

歯科矯正治療には以下のような、AIでは測りきれない要素が含まれているからです:

患者さん一人ひとりの個別性 同じような症例に見えても、患者さんの年齢、口腔内の状態、生活習慣、治療へのモチベーションなど、様々な要因が治療の難易度に影響します。

臨床経験に基づく判断 教科書やデータには載っていない、実際の治療で遭遇する予期せぬ状況への対応は、臨床経験なくしては判断できません。

倫理的責任 最終的な治療方針の決定と、その結果に対する責任は、医療者である私たち自身が負うものです。

AIとの正しい付き合い方

では、どうすればいいのでしょうか?

答えはシンプルです。AIを「補助ツール」として活用しながら、最終判断は自分自身の知識と経験に基づいて行うということです。

AIが提示した診断や難易度判定を見て、それが本当に妥当なのか、患者さんの状況に合っているのかを、自分の目で確認し、考える。そのための基礎知識と臨床力を磨き続けることが、これからの時代にはますます重要になってくるでしょう。

AI技術は日々進化しており、私たちの診療をサポートする強力な武器になりつつあります。しかし、それはあくまで「武器」であり、使いこなすのは私たち自身です。

AIの恩恵を受けながらも、医療者としての判断力を常に磨き続ける。そのバランスこそが、これからの歯科矯正治療には求められているのではないでしょうか。

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スマイルイノベーション矯正歯科のアライナー矯正治療は
デジタルを使った精度の高い最新の形状記憶アライナーを使用しています
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マウスピースに「形状記憶」機能が付いたらどうなるのか?

近年、数ある矯正装置の中でも世界で注目されているのは3Dプリンターで直接マウスピースをプリントしてできる「形状記憶マウスピース(シェイプメモリーアライナー)」でしょう。

形状記憶マウスピース(シェイプメモリーアライナー)は、2019年(世界デンタルショー / 2019年3月ドイツにて)に登場しました。韓国のGraphy社が(社長:Mr. Un-seob Sim)開発し、発表されました。

3Dプリンターで模型を作らずに直接マウスピースをプリントする技術と言うだけでも新しい技術で、多くの企業がその開発に力をかけていました。ですが、なかなか口の中で着脱ができ、矯正力をかけられるようなマウスピースが3Dプリンターで直接プリントすることはできませんでした。しかし、Graphy社は、形状記憶機能までつけて、マウスピース用の材料を発表したのです。

矯正治療と形状記憶の関係

矯正治療で従来から使われるワイヤーにも「形状記憶」が用いられていました。氷水で冷やすと柔らかくなり、口の中の温度で固まる「Ni-Ti ワイヤー」と呼ばれるものです。多くの矯正の先生が今現在も使っています。矯正治療は、このNi-Tiワイヤーの登場で大きく変わりました。

形状記憶がマウスピース矯正に加わると

Graphy社の開発した材料で作られたマウスピース「形状記憶マウスピース(シェイプメモリーアライナー)」には、形状記憶機能がついています。

従来のマウスピースと形状記憶マウスピースの違い『アライナージェネレーション(クインテッセンス出版)』尾島賢治著 P330 より抜粋

矯正力の効果時間
熱可塑性素材と比較して持続的な矯正力にて歯の移動を行う

矯正力の強さ
熱可塑性素材と比較して優しい矯正力(約1/9)で同じ移動が可能(P334、図3-1G 参照)

アライナーの適合力
熱可塑性素材と比較してアンダーカット部のブロックアウトが少なくて良いので適合が高い

④歯との適合性
熱可塑性素材のプレスによる製作とプリンティングによる製作の違いにより歯と適合が良い

装着の方法
熱可塑性素材はチューイ等を使用して噛み込むことで歯に適合させるが、形状記憶素材はお湯に入れてアライナーが軟化後に口腔内装着して時間経過すると適合する

と言うことで、まとめると今でのマウスピースに比べて歯の動きに最適であると言えます。

詳しくは患者様向けシェイプメモリーアライナー.com サイトにて

▶️ シェイプメモリーアライナーの無料矯正相談はこちら

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