「どこの歯科医院で矯正治療をしても結果は同じじゃないの?」というご質問にお答えします

皆さんごきげんよう、尾島です。今日は患者様向けにお話し致します。

最後まで見ていただくと矯正相談に行く前にどこの矯正歯科医院に行ったらいいのかなとか矯正相談をした時により細かく聞けるかもしれないですね。なのでぜひ最後までご覧ください。

ご質問内容 ▶️
矯正はいろんな病院があると思うんですけども、値段とかもいっぱい違って「どこの歯科医院で矯正治療をしても結果は同じじゃないの?」って思うのですが、何が歯科医院によって違うのか?を知りたいです

矯正治療はどこの医院でも同じなんじゃないですか?特にインビザラインとかは、マウスピースを交換するだけだし、どこで作ってもらっても同じ結果になるんじゃないか?ということですね。

結論からお伝えすると「歯科医院によって矯正治療の結果は全く異なります!」ということになります。
これを知っておいていただくのはとても重要です!

まず大きく違うのは「技術力」だと思うんですよ。

僕たちのスマイルイノベーション矯正歯科はインビザライン矯正治療を2006年から始めて18年ぐらいさせていただいているのね。日本にインビザラインが入ってきて始まったのが2006年なので、ちょうど我々は1期生となります。
日本でも早くからインビザライン矯正を行なってきたというわけです。

現在は、嬉しいことに、もう矯正治療が終わってから10〜13年15年という方も増えてきていて、保定のチェックで通っていただいている方もいらっしゃいます。

僕たちのチームはですね、ドクターの僕たちも海外の学会に行って勉強したりしますけどスタッフさんも一緒に勉強しに海外の学会に行ったりとかね。最新の知見を知ってもらって 今こういう事をやってるんだよっていう事を学んでもらっています。それと僕たちの勉強会、先生方にお伝えする勉強会というの開催してるので先生方にインビザラインの知見を教えて お伝えする事によってその先生が患者さんを助けていただくっていうね。プラスの循環になってくれたらいいなという事をしています。

これらの技術力、経験値について、技術料を設定させていただいています。

インビザラインでできる?できない?も歯科医院によって異なります

他の歯科医院では「あなたの歯並びはインビザライン矯正では治せない」と言われてしまった場合でも、当院では対応できる難しい歯並びもあります。例えば抜歯が必要な症例だったり、大臼歯のコントロールだったりとかね。

ちなみにインビザラインの論文、アライナー矯正の論文は海外の論文たぶん十何本出してると思うので、多分一番国内では出版、論文を出しているのが一番多いんじゃないかなと考えてます。

インビザライン矯正のための最新の機器

「海外に何で行くのか?」と聞かれることがあります。これについては、日本ってやっぱり医療においては一番ちょっと遅いんですね。遅いというか慎重と言いますか、、

それはね コロナの時にすごく分かったと思うんですよ。コロナのワクチンを自分の国で作れなかったりとかね。

あと輸入するのは待たなきゃいけなかったり、色々な問題もあるんですけど早ければ良いというわけでもないのもあるんだけどね。

ただ中々新しい物という物を積極的にすぐ使えるという環境ではないので元々東洋医学じゃないですか日本というのはね。西洋の杉田玄白さんがターヘルアナトミアといって解体新書というのを作って学ぶという西洋から学ぶという流れがずっとあるんですけど明治時代からね。なのでアメリカだったらヨーロッパの最新の治療技術だったりマウスピース矯正治療の知見を入れて我々は患者様の治療をさせていただいていると。最新の治療でいうとマウスピースの素材がどんどん新しいのになったりとかね。

アタッチメントを減らすことができたりとか、そういうものもあるんですけど。そういうのは多分 まだ日本で当院でしかできないのかなとか、当院から配信していったりするのかなというところもありますので、そういう所もうちの医院が他の医院さんと違う所の一つなのかもしれません。

でもね一番はね、僕は人だと思ってるんですね。

うちの先生だったり うちのスタッフさんあとうちの患者様達。うちの患者様たちはもう長くからずっとうちの治療を昔からインビザラインがまだあまり知られていない時からうちで治療したいという風に来ていただいている患者様が非常に多くいっぱいいらっしゃいまして今その患者さんのご友人だったりご家族だったりね。そういうご紹介の方もとても増えてきているんですけども凄く嬉しいことです。

マウスピース矯正治療に特化してるのでマウスピース矯正治療においてはうちの治療 というのは非常に高いレベルなんじゃないかな。世界の先生方からも評価をいただいているので、と自負しておりますのでそういう所が他の医院さんと違う所なのかなという風に考えています。

今はスマイルイノベーション矯正歯科は ワイヤー矯正治療を取り扱っていなくて、100%マウスピース矯正治療のクリニックです。最近はそういうクリニックも少しずつ出てきているのかもしれないんですが、昔とか全くなくて2010年に僕がシュープ先生というドイツの僕の師匠の所に行った時に、そういうクリニックがあるんだと思ってそれを日本でも出来たら良いなというのでずっと形にしていくのをしていたわけですね。なので我々のクリニックでは他の医院さんではマウスピース矯正では中々難しいと言われた噛み合わせのことだったりとか、抜歯治療だったりとか、あと外科的矯正のアプローチだったりとかね。そういうのも含めて治療させていただいていますので、歯並びでマウスピース矯正で治療したいなと思う方はぜひ一度お越しいただけると嬉しいです。僕の もしくはうちのスタッフさんのカウンセリングを受けて患者様のお悩みがもしかしてちょっと楽になるかもしれませんのでぜひ1度来ていただけたら嬉しいと考えてます。

他の病院で「マウスピースでは治療が難しい」って言われた場合でも諦めずに別の病院に行ってみた方がいいんですか?

マウスピースで難しいという風にお話があった時にね考えなきゃいけないのは3つあって、一つはその先生がマウスピース矯正治療よりもマルチブラケット ワイヤー矯正が得意なのかもしれない。なので その先生の得意不得意ってあるでしょう。それってその先生が悪いわけじゃないんですよ。例えば僕はこちらの方が得意だ。それが得意なので僕はこちらの方をお勧めしますよというお話をされたのかもしれないよね。なので一つ考えるのはその先生の得意分野かどうかという事。

2つ目は患者さんがあなたはマウスピース矯正じゃない方が良いですよっていうふうに先生が判断する時もあるのよ。どういう時かというと例えばですよ。

混合歯列期といってどんどん歯がどんどん生えてくる時。その時ってマウスピースって被せちゃうから噛み合わせを生える方向を押さえちゃうんで今始めちゃったら歯が生えてくると止めちゃうよ。うちのクリニックでもまだアライナーやらない方が良いよって時あるよね。そういう時 タイミングがちょっと違うとかね。あと うちでも最近多いんですけど来月からアメリカへ行きますんでお願いします みたいな感じで帰ってきてからの方が良いんじゃないとかあと向こうでした方が良いんじゃないみたいな。だから「マウスピース矯正で難しい」んじゃなくて今のタイミングは難しいなのかもしれないし例えばお腹に赤ちゃんがいたりするとレントゲンとれないとかね。そういうのもあったりするから一概に患者様が「いや ちょっと前の所で難しいと言われたんですけど」その難しいがちょっと色々な意味があるのかもしれないし最後がマウスピース矯正治療の治験がない先生だったりとかね。

アライナー矯正治療ってどのぐらい動くのかな?というふうに思われる先生がまだ多いんですよ 日本では。それは悪いわけじゃないんですよ。何でかというと 大学病院でもマウスピースの勉強をしないし学生の時も学ばないでしょう。国家試験 歯医者さんの国家試験でもマウスピース矯正治療試験出ないでしょう。国家試験の問題にマウスピース矯正のテストはないんだから。だから今 日本で認められている歯科医師法の中でマウスピース正治療の知見というのは卒業した先生が自分で学びたい人だけ学んでいるんですよ。

なので全部の歯医者さんが標準レベルで知っておいてくださいという基礎的な知識の中にはないんです。

その先の話なわけだからマウスピース矯正治療というのはあと20〜30年したらまた変わっていくのかもしれないしそうなってくれたらいいなと思って頑張って論文書いたり色々していますけど今の段階ではそうなのでなのでとにかくね。他の医院さんで悪意があるない関係なくね。ちょっと難しいかもしれないねと言われた時に「そうか ちょっと聞いてみるか」みたいな感じでお越し頂くのは全然アリなんじゃないかというふうに考えてます。

それをずっとしてますからね。昔からね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは皆さんごきげんよう、またね。

こちらの内容を動画でもご覧いただけます↓

インビザライン矯正治療の進め方のポイントについてお話しします

皆さんごきげんよう 尾島です
今回は、矯正歯科医院でのインビザライン矯正治療の進め方のポイントについてお話ししていきます。

インビザライン矯正治療の進め方のポイント

歯並びにお悩みの方や、マウスピース矯正をしたいなと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

インビザライン矯正は、ずっと同じマウスピースで矯正治療をするわけではありません。患者様が自分でマウスピースを交換していきます。

従来のワイヤー矯正は、矯正歯科医院に行った時にワイヤー装置を調整する必要がありました。針金を切ったりとか、ゴムを外してワイヤーを外してお掃除してまた新しいワイヤーをつけるというようなことをします。

インビザラインの場合は(前回のブログでお話しさせていただいた)0.25mm だけ動くマウスピースを、患者様がご自身で新しく順番に交換して徐々に歯を動かしていくんですね。じゃあ、この交換日数はどうするのかというと、だいたい10日とか場合によっては14日、2週間だったり、もしくは先生の指示によって7日だったり、5日だったり、3日だったり、交換日数は治療計画を作っている先生によってそれぞれの指示があります。決められた日数ごとに患者様がマウスピースを交換していくわけですね。

なので、まずこのマウスピースの交換は自分でするというのが重要です。
今までは病院に行かないとダメでしたよね。だけれども自分で変えていく。そうすると、何か自分が動かしたっていうなんかね、喜びがあるんですよ。

昔、塾で勉強したりするドリルやるでしょう。今日のドリルとかね。
こんなにやったんだみたいな感じの達成感というわけです。
病院に行ってギューじゃなくて、自分で先生に言われて分かりました、じゃあやりますって感じで交換していく共に治していこうみたいなそういう喜びがあるわけです。

枚数が進むとそれだけ歯が動きますので、それも自分自身で動かしている感覚もあるので、枚数が進んでいくと嬉しいんですよ。僕もインビザラインやりましたけど「おっもう25枚目まできたんだ!」とかね。だからレベルを上げていく感じ、それも面白いんじゃないかなと。なので自分で交換していくと。

インビザライン矯正は歯科医院に通院しなくても大丈夫なの?

通院は必要です。どのような矯正方法でも、矯正治療は途中経過がとても重要です。どんなに良い分析ができて、良い治療計画を作っても、本当にその治療計画通りに動いているのか、安全に動いているのか?と確認する必要がありますし、万が一予定と異なる場合は、軌道修正が必要です。
軌道修正が早い時期であればあるほど、安全ですし、時間ロスに繋がるので結果的には総合的な治療期間の短縮にもなります。

1ヶ月に1回とか、2ヶ月に1回とか、先生が次回、いつぐらいに来てくださいっていうのを指定していただけますので、その時に行って歯がしっかり動いているかどうかをちゃんと確認しながら治療を進めていく必要があります。

マウスピースを全部お渡しして、さよならバイバイじゃなくて、ちゃんとステップステップを踏んでいくわけですね。

 

インビザライン矯正の通院ではどんなことを確認するの?

  • マウスピースの適合具合

インビザライン矯正の場合、確認したいことは「マウスピースがぴったり適合しているか?」です。そのため、スマイルイノベーション矯正歯科では、インビザライン矯正の定期チェックの御来院時には使用しているマウスピースを必ず持ってきていただきます。

  • マウスピース交換のスケジュールが予定通りかどうか

マウスピースの交換スケジュールがずれていても問題ありません。予定とどのようにずれているのか確認させていただきます。スマイルイノベーション矯正歯科では、マウスピースの交換日に「交換メール」が届きますので、ほとんどの患者様が予定通りに交換して進めていただいていますが、中には装着時間が短かかったなどでスケジュールを延ばして使用される場合もあります。そのような場合、スケジュールの調整を行います。

  • コンプライアンスの確認

患者様には、決められた時間マウスピースを使っていただけていたか?を必ずお聞きしています。これは、使用時間によってインビザライン矯正の進行が大きく関わるからですが、もし守れなかったとしても怒ることは致しません。我々は患者様を応援する立場ですので、どうしたら使用時間を延ばすことができるか、などを一緒に考えていきます。

  • 歯や歯茎の健康状態の確認

診察時にはドクターが口腔内を診察させていただきます。それによって、歯や歯茎の状態を確認させていただきます。

インビザライン矯正の通院はどのくらいの頻度になりますか?

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正治療に比べると、比較的通院回数は少ない矯正方法といえます。ワイヤー矯正の場合は、2週間〜4週間くらいに1回でしょうか。ワイヤー矯正で長期間の分を一度に力をかける、ということはなかなかできません。通院しないと進まないため、1ヶ月以内には1回の通院頻度となります。

マウスピース矯正は、初めの数ヶ月、使用方法や歯の移動具合を確認させていただき、それを超えると2〜3ヶ月の頻度での通院になる場合もあります。

緊急対応が少ないのもマウスピース矯正の魅力です。「ワイヤーが刺さった」「金属の装置が外れた」というような緊急対応ですぐに通院が必要、、ということもマウスピース矯正では少ないです。

通院方法や治療の進め方は、矯正歯科医院や先生の考え方、患者様の状態によって異なりますので、担当の先生と相談してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

マウスピース矯正治療に必要なCT撮影の目的と撮影のタイミングについて

みなさんごきげんよう、尾島です。

今日はマウスピース矯正治療に必要なCT検査の目的についてお話しします。
スマイルイノベーション矯正歯科のマウスピース矯正では、治療前にCTを撮影させていただきます。歯科医院には、レントゲンがある医院はほとんどだと思いますが、CTをその医院で撮影できる医院はそんなに多くないです。
ですが、矯正歯科治療を行う場合は、このCTというのがとても重要だと考えています。CTを撮影する目的やタイミングも、いろいろありますので、今日はこちらについて説明していきます。

 

 

今日の内容を最後まで見ていただくとマウスピース矯正をするときにいつCTを撮影すると治療が成功しやすいのか、ということについてわかりますのでぜひ最後までご覧ください。

今までは矯正治療にも「CTはいらないでしょう」っていう先生が多かったです。

そういう時代もありました。「過剰な撮影なんじゃないの?」とかね

今はそうじゃなくて「CTを撮影しなかったらダメよね」というのがだいぶ分かってきていて、世界の矯正歯科界でもスタンダードになってきています。

マウスピース矯正治療にもCT撮影が必要です、という件は、僕は3年ぐらい前からずっと言ってます。

 

今日のお話はCT撮影のタイミングについてです。

症例別にどんな感じなのかというのをお話ししていきますのでぜひ最後までご覧ください。

CT撮影をすることで、すごく安心して治療が進められると思ってください。

まず初めにお伝えしたいことはこちらです。CTは、歯を動かす時の安全な道を示してくれるものです。

大臼歯の遠心移動をする時のCT撮影のタイミング

大臼歯の遠心移動の時に絶対にCTでしか分からない分析っていうのは大臼歯の遠心部分の骨量ですよね

これはCTでわかります。遠心移動ができるかどうかは、患者様によっては小臼歯抜歯が必要かどうか?にも関わってきますので、大切なことです。
親知らずがある、なしに関わらず、歯列全体のさらに後方に骨があるのかどうか?というのは、歯の頭の部分だけの歯型(口腔内スキャン)のデータだけでは絶対にわからないのです。

 

そして、もし後方に骨があって、遠心移動ができるプランになって、遠心移動を進めた場合、大臼歯を動かして、さらに小臼歯を遠心移動していく時に重要なことがあります。アンカレッジロスと言って、前歯を動かすタイミングで、今まで後方に動かした臼歯が、引っ張られて前方に戻ってしまうことがあります。

 

そうするとなかなか前歯が下げられないので、臼歯がちゃんと後方に移動できたのかどうか、を途中の段階でCTで確認する場合があります。

つまり、矯正治療前、と、小臼歯の遠心移動が終わり、前歯を下げる直前などに1回CTを撮影して、大臼歯の遠心移動が適正に行われたのかどうか、シミュレーション(クリンチェックなど)と同じくらい目的の量が移動されているのかどうかを確認するといいと考えています。

 

開咬(オープンバイト)の矯正治療のCT撮影のタイミング

オープンバイトは臼歯が噛んでいて前歯が噛んでない状態開咬なんですけど

前歯の挺出量は笑顔の写真を分析して、どのくらいかを分析します。

何ミリ挺出するといいのかなと
それに加えて大臼歯を圧下して下顎を回転されることで噛み込ませていく方法を行う場合が多いです。

挺出移動の場合は、CTが必要ない場合が多いです。引っ張る移動なので、これは骨に関係なくほとんどの場合は引っ張ることができます。(ただし根が曲がっているなどの時には挺出移動でもCTが必要ですね!)

一方、圧下移動のためにはCTを確認します。圧下は骨の中に押し込んでいく移動なので、押し込んでいく方向の骨の幅を確認する必要があります。押し込む方向の骨がすごく狭くなっている場合などには、歯の角度を変えてから圧下しましょう、などが必要になります。

矯正治療を始める前にはCTを撮影した方がいいです

つまり撮影してなかったら骨の形態が三次元でわかりませんので、予測で動かしてみて、動かない場合は骨に当たっていた、というようなことも昔はありました。

 

 

なので、開咬(オープンバイト)の時には、矯正治療前と、前歯の噛み合わせが改善してきて、あともう少し動かす必要がある時、これ以上臼歯を圧下することができるのかな?と確認のためにCTを撮影することがあると考えています。

 

もう少し圧下が必要かなという場合は、闇雲に押し込むだけではなく、歯根の方向を確認したり、骨に当たっている場合は起動を修正して圧下を追加するということをするといいです。

 

過蓋咬合(ディープバイト)の矯正治療のCT撮影のタイミング

過蓋咬合(ディープバイト)は前歯が深く噛んでいる状態です。この場合は前歯の圧下と臼歯の挺出移動が必要になります。

開咬の時にご説明した通り、臼歯の挺出の部分はCTがなくても予測できます。

 

重要なのは前歯を圧下する時ですね。
前歯の圧下する方向に骨がぶつかっている場合は、圧下されません。上顎の下顎も、前歯の部分は骨の幅が薄いことがほとんどです。歯根の幅とほとんど同じくらいの場合もあります。そんな中で、少しでも角度が悪いまま圧下をすると、ほとんどの場合骨に当たってしまって動きません。

つまり矯正治療前に前歯の圧下方向を知るためにCTを撮影します。

 

ある程度前歯を圧下していき、もしもう少し圧下が必要な場合、このままの方向で圧下させていいのか?角度を変えてから圧下した方がいいのか?を一度CT撮影して再評価するのがよろしいのではないかなと考えております。

ガミースマイルが主訴で矯正治療を始めたい!という方も多いですが、ガミースマイルは単に前歯を圧下させるだけでは解決しない場合もあります。また別のブログでも書かせていただきますが、永遠に前歯を圧下させることはできないのです。骨の幅や、骨の高さに限界があるので、そこはCT画像などを一緒に見ていただきながら、どこまでが矯正治療単独で治せる範囲なのか?をご説明させていただきます。

 

抜歯矯正治療のCT撮影のタイミング

抜歯矯正においては、小臼歯を抜歯したスペースへの歯の移動にはそこまでCTが必要にならない場合が多いです。抜歯した直後であれば、ほとんどの場合まだ骨の幅がある状態なので、両隣の歯は動きます。

前歯を下げるための抜歯矯正の場合は、前歯を下げる方向の骨の確認がCTで必要になります。歯を抜かない矯正に比べると、抜歯矯正治療は前歯と犬歯の移動量が多いことがありますので、歯根が動かず歯冠だけが動いていないか?を途中で確認する時もあります。犬歯は歯根が全部の歯の中で一番長いので、この歯根全体をCTで見ることができれば、今まで動きにくいとされていた移動も、確実に動くことができる方向性が決まりやすいと言えます。

 

前歯のリトラクションの半分ぐらいのところに目安でCT撮影して歯根ちゃんと付いてきているのかなっていうのを確認してあげるのはいいんじゃないかなと考えています。

 

側方拡大が必要な矯正治療のCT撮影のタイミング

側方拡大これが一番、歯肉のリセッションだったり、骨の無いところに歯を動かすため、難しくもあり あとCTの能力が最大限発揮できるものなんです。

歯を抜かない非抜歯矯正治療などで多いですね、側方拡大量はCTで確認できます。

例えば、治療前に2ミリ拡大出来るというのが分かりました

その2ミリ拡大した時に、安全の中で拡大しています。でもそれによって歯根が動くことによって骨が付いてくるかもしれません。

つまり目標の拡大のところまで歯を移動させた後に

数カ月後目標まで達成し、その後3カ月後くらいにCTの再度撮影をしてあげるといいかもしれないですね

骨がついてきてさらに余裕があるのか
それともギリギリなのかというのを分析してみてください。

まとめ

どの移動を含む矯正治療の場合でも、前歯を移動させる前のタイミングで再評価していくといいと考えています。前歯を下げたい場合や、前歯のガタガタを配列し終わった直後などです。

CT撮影をすることで、すごく安心して治療が進められると思ってください。

矯正治療のCT撮影のタイミング

今日はですね

・大臼歯の遠心移動
・開咬(オープンバイト)
・過蓋咬合(ディープバイト)
・抜歯矯正
・拡大

の全部で5パターンに分けてCTの撮影の目的や撮影のタイミングで、いつするといいなというお話をさせていただきました

最後までご覧いただきありがとうございます

 

それでは皆さんご機嫌よう
またね!

CT撮影について、症例別に解説している動画がありますので、ぜひこちらもご覧ください↓

 

マウスピース矯正のアタッチメントはなぜ必要なの?ということについて解説します

皆さんごきげんよう尾島です。
今日はインビザラインあるあるの患者様向けの内容です。

今日はインビザラインあるあるシリーズの患者さん向けの中でも
多くのマウスピース矯正を行っている患者様にとって当てはまるお話をします。

 

インビザライン矯正では、アタッチメントと呼ばれる白い樹脂の白い突起を歯の表面につけることが多いです。

透明なマウスピースを装着するだけで、なぜ歯が動くのか?それには秘密があって、アタッチメントというものが歯を動かすときにサポートしてくれているんですね。このアタッチメントは白いし小さいので、そんなに目立たないのですが、それでも「なぜこの歯にアタッチメントが必要なんだろう?」とか「全部の歯が動いているのに、アタッチメントが付いている歯と付いていない歯があるけどなんで?」とか思いますよね。

 

なので今日はこのアタッチメントというものは何なのかと言う事について
たっぷりお話をしていきますのでぜひ最後までご覧ください。

最後までご覧頂くと「アタッチメントってありがとう」ってこのおかげで私の歯が…みたいな感じになりますのでぜひ最後までご覧ください!

まずアタッチメントとは何かというね歯の表面にレジン(樹脂)プラスチックです、レジンを接着してアライナーが歯のコントロールをしやすくするために付けるものです。つまり歯の表面に、歯と同じ白い材料でピタッと接着する訳です。アタッチメントは歯の色と同じで、特に目立ちません。

余程「ん?」って見ているね「何か付いてる?」っていうのを見つけた人は多分あなたの事を好きなんでしょうね。

なので、気付かれた!じゃなくて、あ、この人は私の事をいっぱい見てくれてありがとうございますって感じで気持ちを切り替えてくださいね

このアタッチメントを付ける事で先ほどお話ししたように
歯のコントロールをしやすくするというのはどういう事?ってことなんですけど

歯というのは皆さんが見えてるのは歯冠と言って歯の頭の部分だけなんですけど実は歯肉の下に歯根という根っこがあってさらに骨があるんです

この歯を動かそうとした時に、マウスピースが歯をつかんで歯を動かすわけですが、何もないと歯は丸い形態をしているのでマウスピースが滑ってズレてしまいますよね。そういう時にこのアタッチメントがある事によって引っかかりが出来るので、歯をぐっと引っ張るような挺出っていうんですけど挺出移動などもする事が出来るようになります。

マウスピース矯正を成功するための鍵は、マウスピースがしっかり歯を掴むことにあります。せっかく患者様がマウスピースをしっかり使っていても、マウスピースが歯を掴むことができなければ目的の移動コントロールができないからです。

そう考えると、アタッチメント君ありがとうございます!と
言いたくなりませんか。

つまりインビザライン矯正のマウスピースだけだと移動しにくい歯のコントロールや、歯の形態があります。
「マウスピース矯正では歯が動かない」という場合は、もしかするとこのアタッチメントの種類や設置方法に問題がある場合も考えられますね。
アタッチメントのコントロールもとても重要です。

インビザラインのシミュレーションは、先生がそれぞれ細かく治療計画を作成しますが、この時にアタッチメントの種類なども先生が決定するからです。

アタッチメントは、全部ガチッとくっついて初めて、複雑な歯の移動が可能になるんですね。

ありがたい!
アタッチメントいっぱい付けたい!

・・・

そういう訳でも無いんです
そういう訳でも無いんですよ!!!

スマイルイノベーション矯正歯科でもインビザライン矯正治療を開始した2006年頃、もう16年前くらいになります。
その時は、
歯を移動するためには、何かしら装置をつけないと動かないでしょうと思っていました。だから初めの頃は全部の歯にアタッチメントをつけてたんです。

アタッチメントが付いているほど、ちゃんと動くんじゃないかと思っていました。多い方がいいに決まっている、なんて。
前歯から奥歯まで、全部の歯にです。(16年前の話です!)

でもねそうすると、大変な事がありました。
アタッチメントがいっぱい付いてるとマウスピースが外せないんです。

んっ!無理!
で無理に外そうとすると

アタッチメントがバリって取れたりとかね。

昔のインビザラインのマウスピースの素材は、今に比べるとかなり硬かったので余計、アタッチメントが外れちゃう、というのが何度もありました。

1個、2個ならいいのですが、一気に10個とか外れる時もあって、それはもう大変でした。

なので今は歯にアタッチメントを付けることはありますが、この歯には付ける、付けないっていうのを色々分けてます。
全部付ければいいという訳じゃないんですね!
奥が深いですねそこの部分がね

それを考えながら付けていくんですけども

まず代表的なのがね挺出移動
歯を引っ張り出す時に、こレはほとんどの場合でアタッチメントが必要です。

 

アタッチメントがあるとガチっと引っかかりますので、挺出移動にはアタッチメントがあった方がいいかと思います。
オープンバイトの患者様では、前歯を挺出、引っ張ることがありますので、その場合はその移動の時だけ前歯にアタッチメントを付けさせていただくことがあります。

アタッチメントがある事によってより適合が良くなるので前歯の細かいコントロールが出来る様になります。

前歯を綺麗に並べたいなって時にもアタッチメントがあった方がいいです

歯軸だったり、角度を変えたりとかそういう事が出来るんです

アタッチメントがある事によって更に細かく、コントロールできると思っていただけると嬉しいです。

次に近遠心移動、手前とか奥とか横に動かしたりする時にもアタッチメントがある事によって歯体移動がしやすくなります。

傾斜しないで歯体移動したい時にもアタッチメントが必要な場合が多いです。

 

あと回転移動ですね、傾いている奥歯を起き上がらせたり、前歯がねじれていたりする捻転という状態の場合にもアタッチメントをつけることがあります。

じゃあもうアタッチメント全部必要やん!てね
それをどのタイミングでどの歯に付けるのかっていうのも

先生方が全部決めてるんです!

マウスピース矯正で多くの方に知っていただきたいことは
歯型を取ったら全部自動的にシミュレーションができたり、アタッチメントが決まったり、するわけではないのです。仮のプランはインビザライン社さんが作って送ってくれますが、それを元に細かいところは修正しないと良いプランにはなりません。
なので、先生方のコントロール次第で、治療結果は大きく変わってきます!

 

アタッチメントの数や、タイミング、大きさや形など、患者様ごとに必要なものを決定していきます。

今日はマウスピース矯正でよく聞く、アタッチメントというものはなぜ必要なの?ということに付いてお話ししました。

アタッチメントをできるだけ付けたくない時はどうすればいいの?

そうですね。
例えばワイヤー矯正をします!という時に「金属の装置とワイヤーを付けたくないんです、、」ということになると矯正治療できません。
インビザライン矯正の場合はほとんどの場合で「アタッチメントは装着した方がいい」と考えています。これは僕が16年インビザライン矯正治療をやってきて、その結果、そう考えています。

最近は、インハウスシステムによるマウスピース矯正治療を行うようになってきて、少し変わってきています。他のブログでも書かせていただいていますが、インハウスとなると、マウスピースの形態を変えたりすることができるので、アタッチメントをかなり減らせています。

今、スマイルイノベーション矯正歯科でインハウスシステムのマウスピース矯正で矯正治療をスタートする患者様は、アタッチメントを装着せずに治療をスタートしています。

本当にアタッチメントが嫌だ!という場合は、そういう新しいマウスピース矯正治療での矯正治療を検討されてもいいかもしれませんね。

もちろん、必要な時もありますので、まずは先生に相談してみてくださいね。

最後までご覧頂きありがとうございました

それでは皆さんごきげんよう

 アタッチメントについては動画でも解説していますのでぜひご覧ください↓

 

 

 

マウスピース矯正治療を成功させるために重要こと① 【フェイシャルパターン】

今日はマウスピース矯正治療を成功させるために重要ことについて何回かに分けて解説していきます。マウスピース矯正だけではなく、どのような治療でも、「医院やドクターによって考え方や治療方法が異なる」ということはよくあると思います。それによってどこに通ったらいいのか?迷う患者様も多いと思います。

スマイルイノベーション矯正歯科・新宿のマウスピース矯正は、どのようなことを考えながら治療をしているのか?についてお話ししていきます。

マウスピース矯正治療を成功させるためには、ただ歯型を取って、マウスピースを装着するだけではありません。まずは矯正治療のための検査、分析、診断が必要になります。その中でまず考えられるのがフェイシャルパターンです。

マウスピース矯正治療を成功させるために重要こと
基本①【フェイシャルパターン】

マウスピース矯正治療を始めるにあたって、我々は歯列より先に顔面骨格タイプを考える必要があります。顔面骨格タイプを分類することで治療の大まかな道筋を立てることができるからです。

外科矯正の世界的権威である菅原準二先生によると、顔面骨格タイプは9つに分類することができます。この9つは、顔の長さと下顎の位置の組み合わせで分けられ、それぞれ短顔、標準、長顔、と下顎後退、標準、下顎前突の組み合わせで考えることができます。

1短顔 下顎後退

2短顔 標準

3短顔 下顎前突

4標準 下顎後退

5標準 標準

6標準 下顎前突

7長顔 下顎後退

8長顔 標準

9長顔 下顎前突

フェイシャルパターン, facial pattern 分類

これら9つの分類に対し、それぞれ治療のアプローチが異なります。顎顔面形態をこの9つに分けてスクリーニングすることで、外科手術によるアプローチが必要かどうか、抜歯が必要かどうか、どのように下顎の位置や歯列を動かすかなど大まかに検討することができます。

またこの分類では、アウトカムシュミレーションは標準型にのみ適応され、外科矯正は標準型から離れているほど外科手術が適応されます。

したがって顔面骨格タイプがどこの分類に入るかを把握していると、治療の規模や流れをイメージできるので、患者様にも顔面骨格タイプを共通認識を取っておくとよいです。

短顔

顔の縦の長さが標準に比較して短い場合です。噛み合わせの傾向としては過蓋咬合であったり、噛み締めが強い場合があります。咬筋に力が入りやすく、エラが張っている場合が多いです。例外はあります。
短顔の場合は機能的に不具合を感じ自覚することは少ないかもしれませんが、噛み締めが強く歯が磨耗している場合があり、上下の臼歯の噛む面が極度に削れている方は注意が必要です。

長顔

顔の縦の長さが標準に比較して長い場合です。噛み合わせの傾向としては、咬筋が発達していない場合が多く、口輪筋も緩んでいる場合が多いです。機能的には、口呼吸の方が多く、口が常に空いている、口が閉じにくい、口を閉じるとおとがいの部分にシワができる、などです。
開咬の歯並びの方は長顔の傾向が多いです。長顔を治療する場合には、骨格性の長顔なのか?骨格の長さは標準だが、噛み合わせの位置で下顎が後方にずれていることで噛み込めなくなっていることで全体的に長顔になっているか?のどちらかを診断する必要があります。
歯並びの矯正歯科治療だけで治すことができるのか?それとも骨格的な問題がある場合には外科矯正の併用が必要なのか?について診断していきます。

下顎後退

下顎は上顎に比べて後方にある場合です。この場合はいわゆる「出っ歯」と患者様が感じやすい歯並びです。重度の下顎後退の場合は上下の前歯が噛み合わず、下顎が後方に下がることで顎関節に負担がかかっていることが多いです。
顎に負担がかかると、朝起きた時の顎のだるさや、口の開け閉めの時に顎が鳴る、顎が痛くなる、などの症状を自覚することがあります。

下顎前突

下顎は上顎に比べて前方にある場合です。この場合はいわゆる「反対咬合 / 受け口」の傾向になります。前歯については、上の前歯よりも下の前歯の方が前方にあり、笑った時に下の前歯が見えやすい場合です。

それぞれのフェイシャルパターンについて特徴をまとめてみました。
これらの組み合わせによって、フェイシャルパターンは大きく分けて9パターンになります。標準に近いほど歯並びの矯正歯科治療だけで改善できる可能性が大きいです。標準がから離れるほど、骨格性の不正咬合である場合が多く、外科矯正の併用が必要になる場合もあります。

スマイルイノベーション矯正歯科・新宿では、顔貌形態の分析に3Dフェイシャルスキャナーを導入しました。(銀座さくら矯正歯科にて)2秒の撮影時間で3Dイメージを撮影することができ、マウスピース矯正治療の分析に利用しています。
ご興味がある方は、受付までお声がけくださいね。

↓こちらの動画の後半で、Ray face を使った3Dフェイシャルスキャンの様子を公開していますので参考にしてください。