マウスピース矯正と舌癖の関係についてお話しします

今日の内容を最後まで見ていただくと「舌癖」とは何なのか?歯科矯正と舌癖の関係、マウスピース矯正と舌癖の関係が分かりますのでぜひ最後までご覧ください。

今日は矯正歯科の結果にも関係する患者様向けのお話しをします。
舌癖のお話です。歯科矯正とはとても関わりが深いので重要なお話しです。

まず舌癖とは舌の癖と書きます。
舌癖のメインポイントは何か分かりますか?
日常生活の中で「舌癖あるのよー」って会話聞いたことありますか?
「肘ついてご飯を食べる」とか「音を立てて食べる」とか
そういう癖は周囲からも気づかれやすい癖です。
だけど舌癖は自分もわからないしほかの人も「今舌癖してるね!」なんて気づきにくいものです。つまり自覚がない癖なのです。
自覚がないから治そうという気持ちにならないですし、治しにくい。

舌癖があることで問題があるのでしょうか?

嚥下っていうんですけど お水とか食べ物を食べたり飲む時にごくんって嚥下する時に舌を前方に出してしまう問題があります。
喉には気道と食道という2つの通路があります。気道は肺に行きますね。食道は胃に行きますね。呼吸器と消化器に 分かれてるわけです。分かれているのをどうやって「この空気は食道に行っちゃダメ」「こっちは気道に行って」とか「食べ物とお水は気道に入っちゃうと むせちゃうから食道に行って」というのを分けているのがベロの根っこの部分である 舌根というのが塞ぐ役割をしています。

舌の先端を理想的にはスポットと呼ばれる上顎の部分に当てた状態で舌根だけでゴックンとしてくれるのが理想なんですね。それができなくて先端を前に出して 舌根をあまり使わない状態で嚥下をするのが舌癖です。
年齢が高くなると筋肉が緩んできます。舌根の部分が鍛えられていないためお年を重ねた時に誤嚥性肺炎(お水やご飯を食べようとする時に食道ではなく肺に流れてしまい、詰まりやすかったりする)になりやすかったりします。

矯正歯科とはどのような関わりがあるのでしょうか?

矯正治療で多いのは「開咬」という状態の場合です。

奥歯は噛んでるけど前歯噛んでない状態 開咬というんですけど開咬の人はほぼ100%舌癖あります。元々開咬の方は舌癖があることが多く、歯科矯正で治しました、といっても舌癖が治ってないとすぐ後戻りしてしまうのです。

せっかく治ったのに寂しいですよね。だから矯正治療で舌癖が あるんだなってことを知って開咬の歯科矯正治療をされたらまず舌のトレーニングをしてほしいです。

Myofunctional Therapy マイオファンクショナルセラピーといって筋機能療法というんですね。トレーニングするんですけどマウスピース矯正と共にできますので心配せずに一緒に来て一緒に治していきましょう。舌癖は治せるものなのです。ご安心ください。

マウスピース矯正と舌癖のトレーニングは同時にできますか?

マウスピースはすごくこの舌癖を改善するのにいいんです。何でだと思いますか?まず表側のワイヤー矯正では舌とは関係がありません。裏側に装置が付いてるリンガル矯正でも舌を歯の裏側にドンと当てると痛いですので、「あ、痛い」と思うから舌を丸めるんですよ。つまり舌の先がスポットのとこに行くわけです。リンガル矯正はこの舌癖を治す時にすごく良いです。
ではマウスピース矯正ではどうなのか?というお話をします。

マウスピース矯正もやっぱり薄いとは言いますが、歯の裏側まで覆われています。マウスピースの縁を舌が触ると意識ができますので、歯を舌で押さなくなることが多いです。
場合によってはマウスピースの裏側に出っ張りを作ったりすることもできます。触ると痛いので「舌の位置を 正しくしなきゃな」というふうに気付きやすくなります。

つまり【マウスピース矯正をしながら舌のトレーニングは同時にできます】。

スマイルイノベーション矯正歯科でもマウスピース矯正をしながら同時に舌癖のトレーニングを行います。歯が動いてくるとトレーニングの効果がより実感できる方が多いです。

先ほどお話ししたお歳を重ねた時に多い「誤嚥性肺炎」はとても苦しいんです。肺に水が入ったり食べ物が入ったりすると大変苦しいです。毎回むせちゃうんですね。そうならないようにするために歯科矯正治療をしてトレーニングして治していくのが いいんじゃないかなと考えてます。

舌癖は歯科医院さんに行って治す方が良いですか??

歯科矯正の医院ではほとんどの場合、舌癖のトレーニングを知っていて指導ができると思います。歯科医院の場合でもMFTというトレーニング方法を知っている先生だったり衛生士さんがいると一緒に治してくださるんですけどいろいろな方法があるのでまずは聞いてみてください。
ただ習慣であり、癖なので、それを治すのは時間がかかるし、あとは動機付けってあるんですよ。その動機付けをうまくできるように すると治りが早いですね。

開咬のまま舌癖のトレーニングだけを行なっても、頑張っても効果が現れにくいです。歯科矯正と同時にできるのが効果が高まるコツになります。

今日の内容を最後までご覧いただきありがとうございました

舌癖のトレーニング方法についてはまた別のブログでも記載していきますね。

ごきげんよう

(*ブログではアライナー矯正をわかりやすくマウスピース矯正と書いています。「アライナー/aligner」とは、歯を動かすためのマウスピースのことを専門用語で言います。)

こちらの内容は動画でも詳しくご覧いただけます ↓↓

マウスピース矯正の歴史は100年以上【世代別マウスピース矯正の特徴】

矯正歯科の歴史は大変古く、ワイヤー矯正の歴史が長いことは皆さんもご存知だと思います。では、マウスピース矯正の歴史はどうでしょうか?

マウスピース矯正治療の歴史を振り返ると、すでに100年の歴史があることに驚く人もいると思います。1926年にはDr. スナイダーによってプラスティックのマウスピースを使って歯の移動を行っていました。それから100年、すでに我々の生活の中でもマウスピースによる歯の移動の認知は広がり続けてまもなく100年を迎えます。このマウスピース矯正装置は、電話からスマートフォンに進化したように、テクノロジーの進歩が加わることで1926年のマウスピースとは大きく変化を遂げました。

スマイルイノーべション矯正歯科が開院してからマウスピース矯正治療に取り組んで16年目になります(本郷さくら矯正歯科を2007年に開院)。今回はマウスピース矯正治療の歴史を振り返りながら最新のマウスピース矯正治療までをまとめてみました。

マウスピース矯正治療【第1世代】

アルジネート印象から石膏模型を作製。セットアップ模型でWAXアップを行い、プラス ティック系のシートを圧接して、作製となる。
アルジネート印象から石膏の段階で収縮膨張があり、それにより誤差が発生しうる。セットアップ模型を石膏模型で作製していた時は、1つのセットアップの製作に何時間もかかり、さらに正確なセットアップを作製することは困難である。

*いわゆる粘土(ピンクが多いですね)で歯型→石膏模型→模型をカットしたりして治療計画を作成→マウスピースを製作という流れです

マウスピース矯正治療【第2世代】2008年頃

シリコン印象を取り込み、コンピューター(CAD CAM)パソコン上で歯の移動配列を行う。 CAD上で0.25mm ずつ移動を計画し、3Dプリンターで模型をプリントしてプラスティックを圧接して作製する。インビザライン社は世界で初めてCADを使ってマウスピース矯正をスタートしました。

*精度の高い粘土(固まるのに時間が6分程度かかります)で歯型→模型→口腔外スキャン→パソコンで治療計画→3Dプリント模型からマウスピースを製作という流れです

マウスピース矯正治療【第3世代】2011年頃

光学印象(口腔内用スキャニング)が取り入れられたことで、ほぼ全てのステップがデジタルになりました。スキャニングデータ(STL)を直接 CADに取り込み、治療計画を設計して3Dプリンターで模型プリントしてプラスティックを圧接して作製する。

シリコン印象から光学印象(口腔内用スキャニング)に変わったことで

・印象を輸送する時間がなくなった(STLデータを直接送信)
・印象材の物理的な変形が起こらない
・データの保管が可能

*何より歯型をとる患者様が楽ですよね!スマイルイノーべション矯正歯科では2014年から口腔内スキャニングを導入しており、現在では各診療室に配置しています。口腔内スキャニングは上下の歯型も2〜5分程度で早く、口の中も汚れません。お子さんでも快適に歯型がとれてしかも精度が高いのでマウスピース矯正を行う医院では必須の設備です。

マウスピース矯正治療【第4世代】全てのステップを院内で内製化

模型用3Dプリンターの進化 によって、光学印象→ 院内CADソフトにて設計→院内の3Dプリンターでマウスピースを製作するという流れが医院で内製化できるようになった。0.25mm ずつ移動を設計した模型を3Dプリントしてプラスティックを圧接して作製する

*3Dプリンターはスマイルイノベーション矯正歯科では2018年に導入が開始されました。

マウスピース矯正治療【第5世代】

光学印象→ 院内CADソフトにて設計→3Dプリンターで直接アライナーを3Dプリントする。全ての過程がデジタルで行う

*第4世代では、3Dプリンターから製作するのは模型でした。模型からマウスピースを製作する流れでしたが、第5世代では、3Dプリンター用のマウスピース用のレジンが開発されたおかげで、3Dプリンターから直接マウスピースを製作しています。模型のステップがないので時間も速く、トラブルエラーも少ないです。スマイルイノベーション矯正歯科ではシェイプメモリーマウスピース(ダイレクトプリントマウスピース)を2022年から使用を開始しています。
患者様にもいち早くマウスピースをお届けできることが良い点の一つと考えています。

今回は、マウスピース矯正治療の歴史を振り返りながら最新のマウスピース矯正治療までの世代別の特徴をまとめてみました。

矯正歯科は、デジタル機器の発展によって進化のスピードが大変早い分野です。
海外では矯正歯科の分野が日本に比べると進んでいるため、海外の情報は大変重要です。スマイルイノベーション矯正歯科では海外の最新情報を常に取り入れながら、患者様へ良い矯正治療をご提供できるように取り組んでいきます。

【第5世代】マウスピース矯正についても別のブログで詳しい内容をお伝えしますね。

それではごきげんよう

(*ブログではアライナー矯正をわかりやすくマウスピース矯正と書いています。「アライナー/aligner」とは、歯を動かすためのマウスピースのことを専門用語で言います。)