尾島先生のクリニックで使っているマウスピースはどこで作ってる?

当院のマウスピースはどこで作っているの?

~アライナー矯正の歴史と、これからの未来~

はじめに

「尾島先生のクリニックで使っているマウスピースって、どこで作っているんですか?」

患者さんからよくいただくこの質問。実は、この答えの裏には矯正治療の100年の歴史と、当院が歩んできた道のりが詰まっています。今日は3つのパートに分けてお話しします。

PART 1|当院のマウスピース、どこで作っているの?

2007〜2019年:「外注型」の時代

当院は2007年に本郷で開業し、現在は新宿・銀座を含む都内3院を展開しています。

開業当初から2019年まで、当院ではインビザラインを使用していました。インビザラインとは、矯正歯科医が歯型データと治療計画を送ると、専門企業がマウスピースを製造して届けてくれる「外注型」のシステムです。

ピザ屋さんが生地を外の工場から仕入れてくる、いわば「外注ピザ」のようなイメージです。

当時は3Dプリンターの性能やシミュレーションソフトウェアがまだ発展途上。外注の方がクオリティが高かった時代でした。

2020年〜現在:「内製型」へのシフト

2019年、矯正治療に革命をもたらす新素材が登場します。それが**形状記憶マウスピース(シェープメモリーアライナー/SMA)**です。

  • 2019年:世界で認可取得
  • 2020年:当院で導入開始
  • 2024年1月:日本でも医療機器として正式認可
  • 2024年11月:当院患者さんのデータが海外学術論文に掲載

そしてこの新素材の登場とともに、当院は**自院内でマウスピースを製造する「内製型」**へと移行しました。

お蕎麦屋さんが自分で麺を打って提供する、「手打ち蕎麦」のようなイメージです。

内製型になって変わったこと

外注型(以前) 内製型(現在)
飛行機で届くのを待つ その場で素早く対応できる
文章でしか細かい指示を伝えられない 先生のアイデアをすぐに反映できる
修正のやり取りに時間がかかる 細かい調整・修正がすぐ可能
外注先のルールに縛られる 制約なく自由に設計できる

PART 2|マウスピース矯正、100年の歴史

実は、マウスピース矯正の歴史は意外と長いのをご存知ですか?

第1世代(1926年〜)

粘土で歯型を取り、石膏模型からマウスピースを1枚ずつプレス。1つの歯型から1枚しか作れない時代でした。

第2世代(1998年〜):デジタル化の始まり

歯型データをスキャンしてデジタル化。コンピューター上で歯を動かすシミュレーションが可能になり、1つのデータから複数枚のマウスピースを設計できるようになりました。これがインビザライン誕生のきっかけです。

ただし、ここで一度「外注型」が主流になりました。

第3世代(2011年〜)

口腔内スキャナーが登場し、より精密にデータ化が可能に。

第4世代(2015年〜)

3Dプリンターの性能が大幅に向上・小型化。クリニック内での製造(内製化)が現実的になり始めます。

第5世代(2019年〜):現在

形状記憶素材のマウスピースを、模型を使わず3Dプリンターで直接プリントする技術が登場。これにより、歯のくびれ部分をしっかりつかむ「グリップ力」が飛躍的に向上しました。

アタッチメント(歯に付ける突起)なしでも、歯をしっかり動かせるようになったのはこの技術革新のおかげです。

PART 3|これからの矯正治療、どうなる?

内製化がスタンダードになる時代へ

コピー機が家庭に普及したように、フィルム写真がデジタルに変わったように、矯正治療の世界でも内製化の波は止まりません。

世界の矯正歯科医たちが今もっとも注目しているのが「インハウス(院内製造)アライナー」。尾島先生自身も、内製化にシフトしてから海外での講演依頼が増えたほど、国際的にも注目されている分野です。

「どこで作っても同じ」ではなくなる

外注型の場合、経験の浅い先生も、ベテランの先生も、同じ企業が作る同じ素材のマウスピースが届きます。

しかし内製型になると話は変わります。

「チェーン店のピザ」と「職人が焼くピザ」が同じ味のはずがないように、内製型のクオリティはそのクリニックの技術・経験・研鑽に直結します。

当院は内製化から約5年。毎年クオリティは着実に上がっており、もう外注型には戻れないほど大きなメリットを実感しています。

10年後の未来は?

3Dプリンターの進化が続けば、数分でマウスピースがその場で完成する時代も遠くないかもしれません。技術の進歩とともに、矯正治療はさらに快適で精密なものへと進化していきます。

まとめ

  • 当院のマウスピースは院内の専門技工士が内製しています
  • 形状記憶素材(SMA)を使用し、アタッチメントなしでも高精度な歯の移動が可能
  • 外注型と内製型では、クオリティの「差が出やすさ」がまったく異なります
  • 今後は世界的に内製型へのシフトが加速していく見込みです

歯並びが気になる方へ 無料の矯正相談を随時受け付けています。お口の写真を撮影し、どんな治療が合うかをご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

こちらの内容は動画でもご覧いただけます

 

尾島賢治先生の無料矯正相談

ワイヤー矯正もマウスピース矯正も経験!尾島先生の矯正治療エピソード

院長・尾島先生が語る
「私の矯正治療体験記」

~4種類の矯正を経験した歯科医師だからこそ伝えられること~

はじめに

「男だし、別に歯並びくらいいいでしょ」

実はこれ、矯正専門医である尾島先生が、かつて自分自身に言い聞かせていた言葉です。歯科大学に通いながら、ガタガタの歯並びのまま6年間を過ごしていたという尾島先生。そんな先生が4種類の矯正治療をすべて自分で体験した、リアルな体験談をお届けします。

先生が体験した4つの矯正治療

1️⃣ 表側のワイヤー矯正(マルチブラケット)

大学生のころ、歯科大に通ううちに「さすがに直さなきゃ」と一念発起。

大変だったこと

  • 唇がパンパンに腫れる
  • 口内炎が大量にできる(多いときで20〜30個!)
  • 硬いものが噛めない
  • 学食のラーメンのメンマすら噛めなかった
  • 「食べたいもの」ではなく「噛めるもの」で食事を選ぶ日々

でも、こんな気づきも

「やりだしてから、なんでもっと早くやらなかったんだろうと毎日思っていました。歯並びが整っていくのが、自分が一番楽しかったですね」

カレーを食べるたびにゴムのリング(Oリング)が黄色く染まり、タバコも吸っていたため、ヤニ・カレーのダブルパンチでずっと黄色いまま…という笑えるエピソードも。

2️⃣ 裏側のワイヤー矯正(リンガル)

表側矯正の後、裏側矯正をより深く学ぶために自ら装置を装着。

外からは見えないけれど、中は過酷

  • 歯磨きが超大変(鏡でも見えない!)
  • 食べ物が挟まりまくる
  • 喋りにくい
  • 外から見えないので「頑張ってるね」と言ってもらえない孤独感

「外からは気づかれないけれど、本当に辛い。当時の”見えない矯正”はこれしかなかったので、しょうがないと思っていました」

3️⃣ インビザライン

2010年にドイツのシュープ先生と出会い、インビザラインの治療を開始。 しかも日本でスキャナーが普及する3年前に、ドイツのクリニックでスキャンして作製した、先駆け中の先駆けです。

体験してみての驚き

  • ご飯が全然痛くない!
  • すべて噛める!
  • 口内炎もほぼなし
  • 出血なし、食べ物も挟まらない

「ご飯を食べたら痛くなるだろうと思いながら食べ始めて、痛くないまま全部食べ終わってしまった。本当にびっくりしました」

この体験から、患者さんへの声かけが変わりました。

以前 現在
「ちょっと大変だけど頑張ってね」 良かったねという気持ちで治療スタート」

4️⃣ シェープメモリーアライナー(SMA)

最新の形状記憶マウスピース。お湯につけると柔らかくなり、口の中で体温により元の形に戻る仕組み。

装着した瞬間の感触

「インビザラインはバチッとはまる感じがあったのですが、SMAは…ふわふわ。全く別物でした」

  • アタッチメント(突起物)なし
  • 痛みはほぼなし
  • 慣れるまで少し口内炎ができることもあるが、2〜3週間で解消

なぜマウスピース矯正は痛くないの?【理由を解説】

ワイヤー矯正で痛みが出るのは、歯に大きな力が一度にかかるため。歯の根と骨の間(歯根膜)が圧迫されて炎症物質(プロスタグランジン)が発生し、これが痛みの原因になります。

一方、マウスピース矯正(インビザラインやSMA)は1枚あたりの移動量をわずか0.25〜0.3mmに制御しています。これは歯根膜の幅とほぼ同じ。だから炎症が起きにくく、痛みが少ないのです。

「ワイヤーで0.25mmだけ動かすのは、どんな名人でも物理的に不可能。でもマウスピースならそれが実現できる。テクノロジーの力ですね」

どの矯正が自分に合っている?

矯正方法に「良い・悪い」はありません。大切なのは自分のライフスタイルに合った方法を選ぶこと

マウスピース矯正 ワイヤー矯正
快適さ
食事制限 ほぼなし あり
目立ちにくさ △(表側の場合)
自己管理 必要(1日20時間以上装着) 不要
向いている人 自己管理が得意な方 装着のし忘れが心配な方

マウスピース矯正は快適な分、1日20時間以上の装着が必須。自分でしっかり管理できる方に向いています。逆に「つい外したままにしてしまいそう」という方は、ワイヤー矯正の方が確実に効果が出ます。

まとめ

  • 矯正治療はテクノロジーの進化とともに、年々快適になっています
  • 尾島先生は4種類すべてを自ら体験し、「いいと感じたもの」を患者さんに提供しています
  • 当院ではインビザラインとシェープメモリーアライナーの両方に対応(両方対応のクリニックは国内でも希少です)
  • 矯正に興味があれば、まず無料カウンセリングへ。お口の写真を撮影し、どんな治療が合うかをご提案します

「なんでもっと早くやらなかったんだろう」 これは、矯正を始めた患者さんが口をそろえておっしゃる言葉です。 悩んでいる方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。

こちらの内容は動画でもご覧いただけます

尾島賢治先生の無料矯正相談