【矯正相談】「歯が小さい(矮小歯)」と言われたら?そのまま並べてはいけない理由と解決法
さて、今回は矯正相談に来られた患者様から、よくいただくこんなご質問についてお話しします。
「矯正の相談に行ったら『矮小歯(わいしょうし)』があるって言われました。そもそもそれって何ですか? あと、矯正した後にその歯を大きく足した方がいいと言われたのですが、どういうことですか?」
「自分の歯が小さいなんて知らなかった!」という方も実はとても多いんです。 なぜ、ちっちゃい歯をそのまま並べてはいけないのか? 矯正後にどうやってきれいに治すのか? 分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
1. そもそも「矮小歯(わいしょうし)」ってなぁに?
一言でいうと、「平均よりも極端にサイズが小さい歯」のことです。 特に、前歯の真ん中から数えて2番目の歯(側切歯)によく見られます。
「え、今までそんなこと言われたことないよ?」と思うかもしれません。 実は、歯並びがガタガタしている方の場合、このちっちゃい歯が他の歯の後ろにすっぽり隠れて引っ込んでいることが多いんです。そのため、矯正の相談に来て初めて「実はここ、すごく小さな歯なんですよ」と知る患者様がたくさんいらっしゃいます。
2. なぜ、ちっちゃい歯のまま並べちゃダメなの?
「小さくても、自分の歯なんだからそのまま綺麗に並べればいいんじゃない?」と思いますよね。 ですが、サイズが小さい歯をそのまま綺麗に並べようとすると、実は3つの大きな問題が出てきてしまいます。
① 見た目の問題(すき間が空いてしまう)
ちっちゃい歯をそのまま並べると、歯の幅が足りないためどうしても隣の歯との間にのようなポカンとした隙間ができてしまい綺麗に仕上がりません。
② 噛み合わせ・機能の問題
これが私たち歯科医師にとって一番大きな問題です。
本来、犬歯(八重歯になる歯)は、上下で決まった位置できちっと噛み合う必要があります。しかし、2番目の歯がちっちゃいと、全体の幅が狭くなってしまい、犬歯が本来より手前にズレて並んでしまいます。 そうなると、奥歯の正しい噛み合わせが作れなくなってしまうのです。
③ 長持ちしない(将来の健康)
正しい噛み合わせが作れないと、一部の歯に無理な負担がかかり、将来的に歯を長持ちさせることが難しくなってしまいます。
3. 解決策:【矯正治療】+【補綴(被せ物)治療】の合わせ技!
では、どうすればいいのでしょうか? 正解は、「犬歯などの他の歯は『正しい位置』に並べて、ちっちゃい歯のところにあえて隙間を残し、最後にその隙間を埋めるように歯の大きさを足してあげる」という方法です。
「えっ、歯を足す(被せる)って、すごく削ったり神経を抜いたりするの…?」と怖くなる必要はありません!
今の治療はとっても安全で優しい!
昔のように歯を大きく削る必要はありません。
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神経はそのまま残す
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歯の表面をほんの少しだけ、薄く綺麗に整えるだけ
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型取りをして、セラミックや「ラミネートベニア(薄いシェルのようなもの)」をパチッと貼り付ける
これだけで、削る量を最小限に抑えながら、理想的な歯の形と幅を安全に作ることができます。
💡 よくある疑問にお答えします!
Q. 上から貼り付けた前歯って、割れたりしませんか?
A. 基本的には割れませんので安心してください! この2番目の歯(側切歯)は、噛むときにそこまで強い大きな力が加わる場所ではありません(一番力がかかるのは犬歯です)。そのため、普通に生活していて簡単に割れる心配はありませんよ。
Q. 一度足したら、ずっと長持ちしますか?
A. 人工物ですので「一生絶対」とは言えませんが、技術のある良い先生が治療すれば、10年、20年、場合によっては30年と長く保たせることができます。 当院でも、信頼できる確かな技術を持った先生をご紹介していますので、すぐにダメになるようなものではありません。安心してくださいね。
まとめ:最高の仕上がりのために
矮小歯がある場合の矯正は、ただ歯を並べるだけでなく、「矯正治療 + 綺麗に形を整える治療(補綴)」をセットで考えることが、見た目も噛み合わせも100点満点にするためのポイントです。
「私の前歯、もしかして小さいかも?」と気になった方は、まずは一度、矯正のカウンセリングでじっくりご相談くださいね。
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