マウスピース矯正治療で速くきれいな歯並びになるにはどうしたらいいですか?について解説します

みなさん ごきげんよう 尾島です。今日は患者様向けのお話しを致します。

マウスピースのアライナーの矯正治療で速くきれいな歯並びになるにはどうしたらいいですか?

皆さん、速く綺麗な歯並びになりたいですね。矯正治療と言うとすごく治療時間がかかる、というイメージがありますね。できればちょっとでも速く歯を並べていきたいと、そういうご希望分かります。

加速矯正治療や、スピード矯正という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますがマウスピース矯正、インビザラインだったりとかマウスピースの矯正で速く歯を移動するためにはどうするの?ということについて今日お話し致します。

最後までご覧頂くと、マウスピース矯正で早く動く方法はねこういうやり方があるんだというのがわかりますのでぜひ最後までご覧ください。

加速矯正装置 オルソパルス(OrthoPulse)とマウスピース矯正

1つ目は、まず早くマウスピースの矯正できれいになるにはね、まず一つの方法一番簡単なのがこれなんですね。加速矯正装置というのがあります。スマイルイノベーション矯正歯科で使用しているのはオルソパルス(OrthoPulse)というものなんですけれどもこれは1日10分、5分上の歯、5分下の歯1日トータルで10分しようします。歯が動きやすい状態のコンディションにするための装置なんですね。

これはアメリカのFDA、さらにヨーロッパのCEマークを取得しているメディカルデバイスとして世界では販売されています。安全基準をクリアしているということです。

日本ではまだなかなか輸入されていないんですが、ドクターが自身の責任でこの装置良いよというのを了承を得て個人輸入して患者様にご提供するということはできます。オルソパルス(OrthoPulse)を使っている患者さんであればマウスピースの交換を1枚を3〜5日間で交換するとか、1枚で歯の移動する移動量を増やすとか、そういうことができます。(通常は7〜14日交換)

スマイルイノベーション矯正歯科では、2015年からオルソパルス(OrthoPulse)を使っています。JCO (Journal of Clinical Orthodontics)という論文、世界の先生が読む矯正の最新のトピックスがどんどん出てくる論文なんですけれども、そこで2016年に世界で一番初めにインビザライン矯正と加速矯正を併用して、3日間ごとにマウスピースを交換し、総治療期間を6ヶ月で終えた症例について、論文を発表しました。この論文には、スマイルイノベーション矯正歯科の先生たちと我々の師匠のRavi Nanda 教授(アメリカ)と、Schupp 先生(ドイツ)と一緒に発表させていただきました。その後、2018年に大臼歯の遠心移動をオルソパルスの新型を使用して行った論文を発表させていただきました。また2020年には抜歯症例の加速矯正についての論文もJCOに掲載していただき、世界的に英語論文を発表してます。

日本でも一番初めにスマイルイノベーション矯正歯科でオルソパルスとインビザラインを併用した治療を行ってきました。
少し早く動かしたいなと思う方は加速矯正装置、オルソパルス(OrthoPulse)というものを使用していただくマウスピース矯正が、まず一番わかりやすく歯が動きやすい方法かと思います。

歯型をとってから、早く始められるマウスピース矯正の方法は?

2つ目は、矯正治療をスタートするまでの時間ロスをなくす方法です。

インビザラインを始める時、どのようにマウスピースが届いて矯正治療をスタートするのか?をまずお伝えします。

インビザライン矯正を始める時には歯型(口腔内スキャン)を取ります。そのデータを、アメリカのインビザライン社というところに出します。インビザライン社では、これを分析のデータにして、先生に戻します。そのデータで先生が治療計画、例えば抜歯矯正にするのかとか、非抜歯矯正にするのか、大臼歯を後ろに送るのかとか、出っ歯の前歯をどのように下げるのかというのを決めていきます。さらに、矯正治療期間中、歯の移動をどの順番で、どの時期に行うか、などを決めます。これはインビザライン社さんが決めるんじゃなくて、ひとつずつの矯正歯科医院の担当の先生が決めるものです。

つまり、歯型を取ってから自動的にシミュレーションができるものではありません。皆さんの歯の移動シミュレーションは、皆さんの担当されている先生が一つずつ考えて作っています。病院によってみんなゴールも違うし、歯を移動する順番、アプローチもみんな違います。

そして、シミュレーションは一日、一回きりではできあがらないのがポイントです。ある程度のシミュレーションができてきてから、先生が修正するのですが、会社とやりとりをしながら、何日、何回もやりとりをしながら修正をしていきます。また、インビザライン矯正の場合は、治療の始めから治療のゴールまでのある程度1〜2年分の全ての歯の移動計画をこの時点で作成しますので、一朝一夕には終わりません!途中、どのように歯が移動してくるか、動きにくそうな部分はどうかなどを考えながら全てのステップを作成するので、少し時間がかかります。

そして、治療ゴール、治療途中の移動計画など、シミュレーションを確認して良ければ承認します。「この状態のマウスピースを作ってください」という承認のボタンを押して、マウスピースの製作を依頼するわけです。

そうするとインビザラインさんの方でマウスピースを製造開始されます。マウスピースは、3Dプリンターや、マウスピースをカットする機械、袋に詰める作業など、一つずつそれぞれの工程で作られていきます。

マウスピースが全て出来上がったら、日本に届けられます。インビザラインさんの場合は現時点では日本国内には製造工場はないため、海外から届きます。それから各クリニックに到着して、病院が患者様にご連絡をして到着しましたのでご予約をとっていただきます。これでいよいよマウスピース矯正が始まっていきます。

つまり歯型を取ってから、1枚目のインビザライン矯正を始める時には、だいたい2週間〜4週間くらいはかかるのではないでしょうか。

ここの期間を少しでも早くできないか?

それは何かというとインハウスシステムといって、自分たちのクリニックで我々のチームの歯科技工士さんが患者様のマウスピースを製造する方法です。

インハウスシステムのマウスピース矯正はなぜ早くマウスピースをスタートできるの?

① 治療計画を作成するソフト
インビザライン矯正では、決められたソフト(クリンチェック)を使って治療計画を作成します。先生は会社とやりとりをしながら、シミュレーションを作ってもらう必要があるので、数日かかります。

インハウスの場合は、ソフトが自由に選べます。スマイルイノベーション矯正歯科では、Nemo というスペインのソフトを使っています。このソフトは、口腔内スキャンデータとCTデータを重ね合わせて、詳細に治療分析ができる点と、歯の移動コントロールを、先生が直接操作してシミュレーションまで即時に作成できます。そのため、スキャンしてから当日に治療計画まで作成することも可能です。

② マウスピース矯正の歯の治療計画の作り方の違い

インハウスシステムとインビザライン治療の大きく違うところが治療計画の作り方です。インビザライン矯正は、ある程度始めから最後の位置まで移動計画と、マウスピースも全て製造してお渡しします。

インハウスシステムの場合は、1〜2ヶ月分の移動計画を作成します。2ヶ月ごとにスキャンして、ピッタリしたマウスピースを毎回作りながら、進めることができます。一度に治療計画を作成して、どんなに良い治療計画だったとしても、人間の生体はコンピューターのシミュレーション通りには必ず動くわけではありません。少しの誤差を、毎回確認してスキャンし、マウスピースを作製することができるので、無駄がないです。
長期のプランを作成するよりも、短期間のプランを作成する方が圧倒的に早いです。今、ここで動かしたい!という治療計画を毎回組み込むことができるのです。

実際に歯を動かしていて、短期間分立てた治療計画の方が、治療計画通りに歯が動くなと実感しています。誤差が小さいですからね。毎回軌道修正しながら進めていけるので、最終的にも治療期間の短縮につながると考えています。

まず細かいゴールのところに集中してマウスピースを作って万が一合わなくなったとしても2ヶ月後にもう一度歯型を取ってさらに治療のゴールに向かって高めていきます。

インビザラインの場合だとスタートからゴールまでマウスピースを製造しますが、インハウスシステムの場合はスタートからゴールまでの間に細かく修正するポイントがいっぱいあるんですね。

なのでより細かくより正確にマウスピースの適合を上げながらそれをさらにこのデリバリーがすごく速いので細かくどんどん治療計画を立てながらゴールに向かっていきます。

「加速矯正」というと、歯を速く移動させるなんて大丈夫!?と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、この方法は、歯を無理に速く移動されているのではなくて、今までのマウスピース矯正の中の、時間ロス、誤差によって起こるロスを減らす方法なので、安全とも言えますね。

 

スマイルイノベーション矯正歯科では、加速矯正装置 オルソパルス(OrthoPulse )のご提供と、インハウスシステムのマウスピース矯正のどちらも行っています。速く綺麗に歯を並べたいなという時には、こういうアプローチも一つの方法なのかなと考えております。

ご結婚式や、イベントがある方、そういうものがない方でも、みんな誰でも速く綺麗な歯並びになりたいですよね。

マウスピースの矯正で早くキレイになりたいなという方、こういうアプローチがあるんだよというのを知って頂けると今日はすごく嬉しいです。

先生方もしくは患者様は見ていただいて早く綺麗になる時にこういう風にまず前歯だけ治してササッと並べてその後に奥の歯を並べていくとか、そういうアプローチだったりアレンジもできたりするのでひとつこんな感じでできるんだなというのをご理解いただけると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それではみなさんごきげんよう。

インビザラインあるある Youtube チャンネルの中でも動画でご覧いただけるのでみてみてくださいね。『早く綺麗な歯並びになるためにできることはありますか?インビザライン矯正』 ↓↓↓

ヨーロッパ矯正歯科学会(スイス)にて学術講演を行いました

スイスのモントルー(Montreux-Switzerland )にて開催された第93回ヨーロッパ矯正歯科学会で講演を行うためにコペンハーゲン経由でジュネーブ(GENEVA)へと向かった。

スイスは思い出深い場所で、3年前に2014年のスイス矯正歯科学会において世界で初めて発売される光加速矯正装置OrthoPulseを購入した。そしてその翌年、スイスのチューリヒ大学矯正歯科が主幹で開催された記念すべき第1回スイス アライナー矯正歯科学会において招待講演を依頼されアライナー矯正治療の講演を行った。今回は湖畔に位置するとても美しい街であるモントルーにおいてEOS(ヨーロッパ矯正歯科学会)が開催された。到着してすぐにスイス矯正歯科医のスタディーグループで3時間の講演を行った。ヨーロッパでは何回も講演を行っているので沢山のヨーロッパの矯正歯科医の友人達が参加してくれているのもとても嬉しいことである。

スタディーグループでの講演の後、湖の湖畔のレストランでスイスで有名なチーズホンデュをいただいた。スイスに訪れたら必ず食べたくなるのがこのメニューである。

翌日、ヨーロッパ矯正歯科学会の初日が開催された。Prof.Ravi Nanda, Flavio, Iranの学会で招待していただいたProf.Fla~,韓国のProf.Beik, ドイツのProf.Benedict, 素晴らしい矯正歯科医とのお話もとても大切な時間であり、刺激をもらう。

私の講演はヨーロッパ矯正歯科学会においては初の内容になることで多くの参加者が拝聴してくださった。アライナー矯正歯科治療と光加速矯正装置OrthoPulseの併用による加速矯正歯科の内容で6症例の講演を行った。

Crowding, Openbite, Class III Crowding, High Canine 4 pre molars extraction, Severe Over Jet – 14,24 ext class II finish Case,最後に非抜歯上顎大臼歯遠心移動症例の講演を行った。


EOS講演終了後にロシア矯正歯科学会、チェコ矯正歯科学会、トルコ矯正歯科学会より講演依頼を頂いた。

gala party にて